写真展をするならこれだけは知っておきたい! <写真を魅せる>10のポイント


御苗場」など、写真展ではじめて写真を発表するとき、
「何を準備すればいいの?」「プリントはどうやって用意するの?」など
作品制作にまつわる不安がつきまといますよね。

この記事では、そんな不安を解消すべく、展示本番で失敗しないためのルールや表現力を上げるコツを伝授。
しっかりと準備をして、注目を集める「やってよかった!」と思える写真展を目指しましょう!

※この記事は、写真展「御苗場」の事前イベント「ナエラボ」にて実施したセミナー「注目を集める展示にするための、クリエイティブのヒント」(講師:小澤貴也氏 エプソン販売株式会社/エプソンイメージングギャラリー エプサイト)をもとに再構成したものです。

 

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この記事で解説する、
<魅せる展示>のためのポイント!

1.撮るから見るへ「意識をシフト」しよう
2.「客観的」に写真を選ぼう
3.「展示サイズと並べ方」で印象的に
4.「紙選び」でイメージに近づけよう
5.「プリントワーク」で撮影意図を明確に
6.「自宅シミュレーション」で事前確認
7.「プリントのダメ要素」を排除
8.「ステートメント」で思いを伝える
9.「プロフィールや名刺」で知ってもらおう
10.「ポートフォリオ」でも見せよう
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1.撮るから見るへ「意識をシフト」しよう

写真展の開催が決まったら最初に考えたいのが、
あなたの写真が「どう見られるのか」ということ。

写真展は見てくれる人がいて初めて成立するものですから、
「どう撮影するか」という意識から「どう見てもらうか」に考え方をシフトして
展示プランを考えていきましょう。

たとえば、展示プランの失敗談としてよく聞くのが、
「ガラス付きの額で展示したら、他の作品や自分が映り込んで鑑賞しづらい…」というもの。
会場を事前に確認すればこのような失敗は防げますし、小さな失敗を防ぐことで理想の展示に近づけることもできます。

「見てもらう」展示環境の確認も大切なステップのひとつです。
会場を下見する、開催中の写真展に足を運ぶなど、
できるだけ多く参考になるような情報を集めておきましょう。

<展示環境について確認しておくとよいポイント>
1、展示スペース(広さ、設営条件 など)
2、展示位置
3、環境光(光の種類、明るさ、色 など)
4、壁の色

 

2.「客観的」に写真を選ぶ

作品に対するあなたの「思い入れ」は、実は写真セレクトの天敵になることも。
展示では、鑑賞者の視点を意識したセレクトを行いたいものです。

「思い入れ」を断ち切るのに有効な方法は2つ。
・写真同士を見比べる
・自分と写真との間に距離を置く

実際の作業では、
「モニター上でセレクトせず、紙にプリントする」ようにしましょう。

L版サイズでもいいのでプリントしてセレクトすることで、
写真の比較や組み直す作業がしやすく、客観的に編集を進めることができます。

写真家の中には、展示する写真を家でずっと飾っておいて、
自分と「距離」をつくってクールダウンしてから
飽きることのなかった写真を選ぶ、という人もいますよ。

<関連記事>
■セレクトの実践方法をご紹介
「写真展や組み写真のセレクトで迷わない!はじめての写真編集」
※記事途中よりプレミアム読者のみ閲覧可能です。

3.「展示サイズと並べ方」で印象的に

プリントサイズで伝わる印象は大きく変わるため、
「どの写真をどのくらいのサイズで展示するか」ということも、
作品づくりにおいては重要なポイントです。

<大きいプリントの効果と特徴>
・インパクトがある
・細部の描写を見せられる
・空気感、臨場感が伝わる

<小さいプリントの効果と特徴>
・たくさんの写真で組むことでストーリー性を見せられる
・展示空間の中で、写真に集中させることができる
・額や余白のコントロールをしやすい

「御苗場」のようなグループ展の場合は「両隣に作品がある」
ということも考えておく必要があります。
「御苗場」は壁の横幅が1500mm。
隣の作品が少なからず自分の作品の印象に影響をすることを考えると、
1500mmぎりぎりのサイズで展示をするのは得策ではないでしょう。

また、飾る高さは、鑑賞者の目線の目安である1450mmを
作品の中央の高さの基準として考えるとよいでしょう


この際、写真を見上げるように飾るのか、
見下ろす位置にするのかで、与える印象も変わります。

<関連記事>
■大判プリントの特徴や注意点を解説
「知ればチャレンジしたくなる! 展示に大判プリントという選択」

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