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HOW TO / 作品制作のヒント

「アドバイスが欲しい」「作品紹介して欲しい」あなたへこれで万全!売り込みに臨むQ&A


自分の写真を誰かに見てもらいたい。それが仕事や自分の作品PRにつながると嬉しい。一度やってみたいと思っていたけどできなかった“売り込み”ってどんなもの? 何が必要か知りたい! などなど、売り込みにまつわる疑問を、「PHaT PHOTO」編集部(以下「P*P」)への売り込み方を例にQ&A形式でご紹介します!
※本記事は2008年8月号(Vol.47)の誌面を元に掲載しています。

QUESTION!

■アポ取り編

Q.連絡は電話とメール、どっちがいいの?
Q.意外と簡単に見てもらえるの?
Q.いつ行ってもいいの?
Q.では、どの時期にアポを取ればいいの?

■いざ売り込み!編

Q.どんな服装でも大丈夫?
Q.ブック形式で持って行くべき?
Q.写真はどのくらいのサイズがいいの?
Q.写真以外に必要なものってある?
Q.写真の枚数はどのくらいがベスト?
Q.絶対にプリントじゃなきゃダメ?
Q.どんな質問をされるの?
Q.平均的な滞在時間はどれくらい?
Q.作品を紹介してもらうにはどうすればいいの?
Q.仕事につなげるためにはどうすればいいの?
Q.コネクションはつくれたりするの?

ANSWER!

■アポ取り編

売り込みはまず、担当者と会う約束をするところから始まります。とはいえ最初は緊張してしまうもの。どんな風にしてアポを取るか、注意すべきポイントをチェック!

Q.連絡は電話とメール、どっちがいいの?

A.編集部によって違いますが、「P*P」の場合は電話の方がウケがいいです。緊張してカミカミでも大丈夫。「お忙しいところ…」と日本人のココロを垣間見せると好印象です。そして名前と連絡先だけは何が何でも伝えることを忘れずに!

Q.意外と簡単に見てもらえるの?

A.時間に余裕がある場合は難なくOKです。ただし、雑誌で作品を取り上げて欲しいのか、仕事がしたいのか、はたまた感想だけ訊きたいのかなど目的をきちんとまとめておきましょう。目的なく持ってこられた作品には、期待するコメントはできないかも…。

Q.いつ行ってもいいの?

A.「私は○日しか空いていません」と言われてしまっては、「見せる気ある?」と心の中でつぶやいてしまうかもしれませんので、調整可能な日程を何日か伝えましょう。熱い人だと思われたいがための“飛び込み営業”は、歓迎されづらいのでお控えあれ。

Q.では、どの時期にアポを取ればいいの?

A.隔月20日に発行の「P*P」の場合は、発売前の中旬がねらい目。もしも「忙しいので後日に…」と断られてしまってもたまたまだと強く思い込み、そのあたりの日程はダメだと認識しましょう。気をつけたいのは、相手に“KY…”と印象づけないこと!

■いざ売り込み!編

いよいよ売り込み本番。何を着て、どんな写真を持って、何を話せばいいのー!? と頭を悩ませず落ち着くことがいちばん。自分の写真への熱意を持って出かけましょう。

Q.どんな服装でも大丈夫?

A.服装も写真もその人を表現していたりするので、自由な格好で問題ありません。意外に見ているのは写真を入れるバッグで、それぞれが作品をどんなふうに扱っているのかをちらっと観察しています。写真への愛情のチェックですので気を抜くべからず!

Q.ブック形式で持って行くべき?

A.必ずしもブックの形式である必要はないですが、その素材や写真の入り方はチェックしちゃっています。あまりに薄いものや、いかにも“100円”というブック、そして乱雑に写真が入っていたりすると、どれだけいい写真でも残念な気持ちになります。人に見てもらうための準備は怠らずに臨みましょう。

Q.写真はどのくらいのサイズがいいの?

A.とくに規定はありませんが、極端に大きいもの小さいものは見づらいのでやめましょう。インクジェット用紙であればA4、印画紙は六つ切~四つ切サイズが適当です。また、指紋が付いて困る写真であれば、クリアシートなどに入れてあると扱いやすいです。

Q.写真以外に必要なものってある?

A.そりゃもう名刺は必需品。ほかには簡易的なポートフォリオを持って行き、編集部に置いていつでも見てもらえるようにするのも手。そして何より、売り込む雑誌に目を通しておくことが大切! 感想や意見を聞かせてもらうことを、実はけっこう期待しています。

Q.写真の枚数はどのくらいがベスト?

A.とくに決まりはありませんが、制作意図を伝えたり相手に感想を訊くことを考えたうえで、適当な枚数が必要です。あまりに少ないと、2人の間にアドバイスしづらい状況と気まずい空気が漂うので要注意。時間がある場合は枚数が多くても見てもらえるので、無理のない程度にまとめて持って行きましょう。

Q.絶対にプリントじゃなきゃダメ?

A.最近はノートPCにデータを入れて持ってくる人もいます。この場合、直ぐに立ち上げられるようにデータのありかを確認しておくことが大切です。また、データ量が大きすぎて見るのに時間がかかったり、バッテリー切れなどはもってのほかですので注意しましょう。

Q.どんな質問をされるの?

A.なぜその写真を撮っているのか、これからどうしていくのかは必ずと言っていいほど訊きます。そのとき「好きだから」や「なんとなく」など漠然とした返答は×です。意志の強さや写真への思いを確かめたいと思っているので、思考の言語化を心がけましょう。

Q.平均的な滞在時間はどれくらい?

A.写真を見るスピードや枚数、質疑応答の内容によって滞在時間は変わってきます。途中でヒートアップしてどんどん喋りたくなっても、約30~40分間の滞在を心がけましょう。相手が時計を気にしだしたら、そろそろ…と感じとれるのがデキる人です。

Q.作品を紹介してもらうにはどうすればいいの?

A.ある程度名のあるギャラリーでの写真展や、写真集の発売など話題があれば編集者には引っかかりやすいでしょう。“写真を知ってもらわなければ意味がない!”と心に刻みながら、ひたすら売り込むのも着実な道のひとつです。

Q.仕事につなげるためにはどうすればいいの?

A.雑誌の専門性や傾向によって変わりますが、「P*P」の場合はポートレイト、風景などテーマ別にまとまってあると「どんな撮影をお願いできるかな?」と考えやすいです。準備万端な状況と得意分野をさりげなく伝えましょう。

Q.コネクションはつくれたりするの?

A.まずはいい作品をつくることが第一。次に、どうすれば多くの人の目に触れるか、取材してもらえるかを考えることが重要です。写真業界は意外と狭く、仕事を通じて偶然つながっていることも少なくないので、紹介が紹介を呼ぶことも夢じゃない!

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