編集部員がお勧め! コレ行くべき! 週末写真展&イベント情報 


©Aya Fujioka

週末、プライベートで出かける写真展の情報探しにいそしむ編集部の面々が、
おススメの写真展やイベント情報をご紹介します!

僕、悩みがあるんですよ。

了解!

すみません、勝手に会話終わらせないでもらえますか。僕、影響されやすくて、困ってるんです。人がいいっていうものがすごくよく見えてきて…ボク、自分がないんですかね?

お昼休みに、割とガチな悩み打ち明けるの、やめてくんない?

まあまあ。影響受けるのいいじゃない。お勧めの写真展を紹介するから、大いに影響受けてくればいいよ。まずは、田端駅徒歩8分のところにあるギャラリーOGU MAGで開催中の藤岡亜弥さんの写真展『川はゆく』。

藤岡さんが故郷の広島で、日常を撮影しながら、瞬間の中に「ヒロシマ」を発見していった作品ですよね。本作品で、第41回伊奈信男賞を受賞されています。あれっ!? 9月10日(日)までじゃないですか。もっと早く教えてくださいよ!

写真集もあるから、大丈夫。写真集を拝見したけど、大作でした。広島での日常を写しているんだけど、そこに歴史を背負った「ヒロシマ」が写り込んでいて。行ったことがないから広島はどんな街なのか分からなくて、余計に混乱するというか。

©Aya Fujioka

広島…。そういえば僕も修学旅行で行ったきりです。観光地のイメージとか広島東洋カープとか、原爆ドームとか。それくらいの知識しかないかもです。

そうそう。広島と言えば、の被写体も写っているんだけど、これが日常なの? という不思議な瞬間もあって。なんだかページをめくるたびに、思った以上に迫られ、問い詰められた気がしたというか。写真集をめくり終わったとき、広島の人と話したくなった。写真展も今週末いくつもり。

そういえば、同じく、伊奈信男賞(第33回)を受賞した、平敷兼七さんの写真展が、東京工芸大学の写大ギャラリーで開催されています。

平敷さんは「PHaT PHOTO」100号の特集「伝説の写真家」でも取り上げましたね。

生涯沖縄を撮り続けた伝説の写真家で、亡くなられる2年前の2007年に出版した写真集『山羊の肺』で評価が高まった写真家ですよね。

古宇利 1970年 ©Heshiki Kenshichi

本当に魅力的に女性や人間や動物、自然などを撮る方だよね。すべての日常の風景に、愛を感じるというか。

沖縄の写真家といえば、いま石川竜一さんが活躍されているけど、土地に密着した沖縄の写真の伝統は受け継がれているんですね。

両者とも被写体との確かな信頼関係や、被写体への愛があるからこそ、撮れる写真の数々だと思いました。

愛かぁ。ですよね。写真には愛がないと!!

私は、以前「PHaT PHOTO」で表紙を撮影してもらったことのある新保勇樹さんと、鳥居洋介さんの2人展『NAKED』に行こうと思っています。同じテーマを与えられた2人の表現が両極端で、しかもヌードと聞いて思い浮かべる写真とはちょっと違って面白そう。

©Yosuke Torii
©Yuki Shimbo

The Birthdayのツアーに同行してライブや自身の旅を撮影した写真集『Tenacity Blues Diary』はロードムービーのようで楽しくもあり、切なくもあったけど、あの新保さんのスタイルで「ヌード写真」をどうとらえたのか楽しみ。

ヌードねー、うん、それもありますね!

なんか、いちいち、うなずきが深いけど大丈夫?まずは関西の「御苗場」もあるし、故郷の関西でルーツでもたどって、自分探しでもしてきたら? というわけで、1週間出張、決まりね。行ってらっしゃい!

なるほど~!了解です!行ってきます!

(影響受けやすいというか、素直というか…)

 

藤岡亜弥写真展『川はゆく』

1994年に日本大学芸術学部写真学科を卒業し、
ビジュアルアーツフォトアワードや写真ひとつぼ展に入選、
日本写真協会新人賞を受賞。
そして2016年には銀座ニコンサロン、
大阪ニコンサロンで行った写真展「川はゆく」で
第41回伊奈信男賞を受賞した藤岡亜弥。
今年7月に写真集『川はゆく』を赤々舎より出版。
東京、台湾、ニューヨークと拠点を移動し、
現在は故郷である広島で作品制作を行う。
本作は、広島の日常の中で「ヒロシマ」に出会うことで歴史といま、
社会と個人の関わりを、
瞬間のなかに発見していくことになった作品です。

©Aya Fujioka
©Aya Fujioka
藤岡亜弥写真展『川はゆく』
OGU MAG
開催中~2017年9月10日(日)
時間:13:00~19:00(最終日9月10日は18:00まで)
住所:東京都荒川区東尾久4-24-7
http://www.ogumag.com/

写真集『川はゆく』
5,000円(+税)
発行:赤々舎
http://www.akaaka.com/

平敷兼七写真展『沖縄、愛しき人よ、時よ』

平敷兼七は1948年にアメリカの統治下の沖縄、今帰仁村に生まれ、
61歳でなくなるまで、沖縄を撮り続けた写真家。
2007年に開催された写真展「山羊の肺 沖縄1968-2005 年」(銀座ニコンサロン)で
高い評価を得て、亡くなる前年に第33 回伊奈信男賞を受賞している。
近年では、2015年にヒューストン美術館にて開催された
展覧会「来るべき世界の為に 1968 から1979 年における日本美術・写真における実験」に選出されるなど、国内外で再評価されている。
平敷のライフワークといえる沖縄を記録した写真集『山羊の肺』(影書房、2007年)と、
1970 年から80 年代に撮影された、
東京狛江市にある沖縄出身大学生の為の寮を撮影したシリーズ
「南灯寮」から選んだ作品を合わせて展示。

「南灯寮」より ©Heshiki Kenshichi

辺野古 1970年 ©Heshiki Kenshichi

平敷兼七写真展『沖縄、愛しき人よ、時よ』
東京工芸大学 写大ギャラリー
開催中〜2017年10月29日(日)
時間:10:00~20:00
住所:東京都中野区本町2-4-7芸術情報館2F
http://www.shadai.t-kougei.ac.jp/

鳥居洋介・新保勇樹 二人展『NAKED』

これまで、ミュージシャンやアイドル、俳優、アーティストなど
表現者を中心とした被写体を写し続けてきた写真家の2人が、
「ヌード写真」というテーマに向き合い撮影した展示。
鳥居は接点のない一般女性をモデルにし、
カメラを意識しない特殊なセットをつくり、
コミュニケーションも最小限に静かなヌード作品を作り上げた。
一方で新保は、日常の中で切り取られた女性との時間を映し出す。
組み合わさる写真の羅列がストーリーとなって、
直接的なヌード写真がなくとも、なまめかしい濃密な時間が映し出されている。
二人の表現者が「ヌード写真とは」という問いに挑んだ展覧会。

鳥居洋介・新保勇樹 二人展『NAKED』
KA TA
会期:2017年9月15日(金)~9月24日(日)
時間:12:00~20:00(9月15日のみ19:00~22:00)
住所:東京都渋谷区東3-16-6 LIQUIDROOM 2階
http://kata-gallery.net/schedule/naked