鈴木理策/中藤毅彦/テラウチマサトが選んだ理由は?上位7作品の評価ポイントをチェック!


「PHaT PHOTO」の人気コンテストPPC。
毎号異なる3名の写真関係者を審査員としてお招きし、座談会形式で審査を行います。

本記事では、上位入選7作品を一挙ご紹介。
1位に選ばれた作品の良さは?評価の分かれ目ってなに?審査員たちのさまざまな視点から、あなたの写真がレベルアップするヒントが見つかるかもしれません。

審査員:鈴木理策/中藤毅彦/テラウチマサト

1位「西荻」
長尾ミサキ(東京都)

■評価POINT
✔切り取り方が素晴らしく、細かな部分の画面構成が抜群!
✔タイミング、構図が丁度よく、見どころが満載!
✔想像力をくすぐられる、被写体がとても魅力的


——今回の1位は、自由応募で長尾ミサキさんの作品「西荻」です。テラウチさんと鈴木さんが1位に選ばれました。

テラウチ 素晴らしい瞬間を切りとられましたね。色々工夫したり、凝ったものがある中で、この素朴で美しいシーンに惹かれました。

主役が誰なのかもはっきりしているし、パンにかじりついている少女の面白さもある。中華そば屋の暖簾が半分あがっていたり、自転車が通り過ぎようとしていたりなど、細かな部分の画面構成が抜群です。
光と影の感じも綺麗で、すごく無駄がない写真だなと思いました。

鈴木 いいタイミングで捉えられています。左側が切れていたりするんですが、その構図も丁度いいと思いました。
少女の足の向きや、後ろの男性が首にかけている青いタオルなど見どころが満載です。

この状況を文章で説明するのはとても難しいと思うので、写真にならなかったらこんな風にこの景色を見ることはできなかったんじゃないかなと思いました。

中藤 メインの被写体の女の子がとても魅力的でした。どうして大きいパンをかじっているんだろうと想像力をくすぐられて。裏通りの味わいがある佇まいも素敵ですね。

ただ、好みの問題だとは思うのですが、スナップショットとしての緊張感はもう少し欲しい気がしました

2位 「Man window」
Guilherme Bergamini

■評価POINT
✔色んな想像力を喚起させるような、不思議な写真
✔細かなところまでかっこいい作品
✔どんどん謎が生まれて面白い

――続いて、2位は自由応募でGuilherme Bergaminiさんの作品「Man window」です。中藤さんが2位、テラウチさんが3位、鈴木さんが特別賞に選ばれました。

中藤 色んな想像力を喚起させるような、不思議な写真です。
ガラスが1つ抜けていて、奥にまた障子のような格子が見えている部分が気になりました。思わずじっと覗き込んでしまいますね。

映り込んでいる人物も何者なのか定かではなくて、そのシルエットも興味をそそりました。とてもイマジネーションをくすぐる写真だなと思いました。

テラウチ 連続したガラスブロックが空いている部分や男性の影、それから下の方に描かれた「M」のような文字など、細かなところまでかっこいい作品です。

ただ、画面の右側があまり役に立っていないような気がするので、思い切って右側は除いてしまってもよかったかもしれません。

鈴木 状況がわからないという部分が魅力的に見えました。
どうしてスーツのようなものを着ているんだろう、ガラスが1つ空いているのは何のためなんだろうと、どんどん謎が生まれて面白い。

格子の抜けがあまりに強く効きすぎている感じはするので、縦位置でポートレイトのように撮っても、また違った面白さが発見できそうです。

3位 「あうん」
船見征二(栃木県)

■評価POINT
✔組み合わせのアイディアが面白い
✔自分の確かな目を持っている
✔タイトル設定と手段がしっかり考えられている

――次に3位は、自由応募で船見征二さんの作品「あうん」です。中藤さんが1位に選ばれました。

中藤 カバの写真を2枚合成したところが面白かったです。口を開けているのと、閉じているのを組み合わせたアイディアがいいなと思いました。それと単純に、カバの口の中ってこんな風になっているんだと驚きました。

動物のある種グロテスクな部分を見せていて、ぎょっとするような被写体のインパクトがありますね。
動物園で普通に撮ると、もっとかわいいカバさんのような感じで撮れたりするんですが、---------
これより先はプレミアム読者のみ閲覧できます。

■ログイン後正しくコンテンツが表示されない場合は、以下いずれかをお試しください。
・富士山マガジンサービス(http://www.fujisan.co.jp)のアカウント(メールアドレス・パスワード)でログイン
・当Webマガジンへのログインパスワードを、アカウント設定から、富士山マガジンサービスへのログインパスワードと同一に変更



プレミアム読者のお申し込みはコチラ