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HOW TO / 作品制作のヒント

ステップアップのヒントに!フォトコンPPC vol.111 「もうちょっとで入選!」審査員の講評


「PHaT PHOTO」の人気コンテストPPC。
デジタル雑誌でも配信しているPPC vol.111の結果と講評を、PHaT PHOTO Webでもご紹介します。

PHaT PHOTO CONTEST
■入選:応募作品の中から一次審査を通過した17点
■もうちょっとで入選:「入選」にわずかに届かなかった20点
■あと一息:「入選」「もうちょっとで入選」には選出されなかったが、編集部が取り上げたい、あと一息で受賞に届きそうな13点

上位50作品には必ずコメントがつくPPC。
今回は、編集部が選出した「もうちょっとで入選!」の作品を発表。
入選にわずかに届かなかった20点。作品に対するコメントや、ステップアップのヒントをお伝えします。

「リアル>現実」杉山祐太郎

カタカナのリアルは、スマホの中の世界のことを指しているのでしょうか。入れ子構造は、過去の名作や映画でも効果的に使われているように、とても面白い手法です。スマホの中の白い車の前あたりに、スマホを持った人の姿が映っているなどすれば、もっと面白くなったと思います。

「母の思いと娘の思いが交差するとき」大平光里

写真コンテストにおいて家族写真は選びにくいもの。第三者が見たときに面白い写真であるかどうかはシビアな問題だからです。ただ、大平さんの写真は選んでしまう魅力がありました。かわいい笑顔や、手をこちらに差し出している様子、画面からはみ出す構図。まるで本当に話しかけられているような臨場感がありました。

「お姉ちゃん、どこいくの?」浜崎るり

輝く海、きれいなグラデーションの空、寄り添って歩く兄弟。とても絵になるシーンですね。手前にある水たまりの反射がアクセントになり、単調にならないのもよいと思いました。お姉ちゃんどこ行くの? というタイトルであれば、姉と弟の距離を少しつくって、追いかけている様子を見せてもよかったと思います。

「おやすみ」なかはししのぶ(埼玉県)

蜘蛛の巣が暗闇の中ライトに照らされて、一見美しい写真だと思いましたが、プリントをよく見ると小さな虫がたくさん巣にかかっています。そのことに気づくと、だんだんタイトルや写真に怖さを感じてきました。組み写真の1枚として効果を発揮しそうです。ぜひトライを。

「きらめき」田中裕之(京都府)

前夜から作られた霧氷が朝陽にあたって溶け出し、吹いた風にそよぐ瞬間を撮ったとのこと。とてもきれいな写真です。霧氷の写真は鮮やかな空に真っ白な木々の写真をよく見かけますが、このくらいの落ち着いたトーンの写真でも、情緒があっていいなと感じました。


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