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HOW TO / 作品制作のヒント

作品づくりのワンポイントアドバイス! フォトコンPPC vol.112「あと一息」講評公開!


「降りそそぐ」烏山彩(神奈川県)


満開の桜を大胆に配置した面白い構図の写真ですね。タイトル通り、人々の上に桜が降っているようです。会話をしていたり、手を繋いでいたりする場面が訪れる瞬間を待つと、より物語が感じられそうですね。

「割れた世界」奥村幸夫(福岡県)


ガラスに写る路地の世界がひび割れ、どこか虚しさのある1枚です。いい場面を見つけられましたね。雑に置かれた段ボールやパックを入れたことで、まるで日常に亀裂が走っているように感じました。

「ちいさなぬくもり」水池葉子(兵庫県)


寄り添う2匹のリスザル。地面のひび割れと色合いは寂し気ですが、どこか温かい1枚です。もう少し引いてサルの比率を小さくしてみると、より2匹の小さく微笑ましい姿が際立ったと思います。

「一人きりのお寺で」Betty(東京都)


お寺の前で煙を浴びる女性の姿。着物や帯の色がとても上品で、柔らかい光とマッチしています。この神社の空気感をより引き立てるために、もう一歩引いてもよかったですね。

「浮灯り」本多貴政(広島県)


キャンドルに糸を巻いて撮影されたとのこと。輝く灯と、反射して写るその虚像。画面の中の情報を削り、美しい1枚に仕上げられています。シンプルですが、細部まで考えられた作者のこだわりを感じました。

「卒園、先生方お疲れ様でした!」shikalovin(山梨県)


幼稚園のイベントでの1枚。暖かく幸せなこの瞬間を捉えたことが素晴らしいと思います。水平を傾けたことで、にぎやかな声が聞こえてくるような盛り上がりが伝わりました。

「美しき雪の夜に」畠山雄一郎(宮城県)


無数の雪の丸ボケの中に、教会をあえて小さく入れて「存在感を強調」したというねらいが成功していますね。雪の粒の大小もアクセントになり、面白い写真になったと思います。


STORY TELLER / 写真家達の物語 vol.37

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まちスナ日和