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HOW TO / 作品制作のヒント
みつのぶさん作品

ステップアップのヒントに! フォトコンPPC vol.115 「もうちょっとで入選!」審査員の講評


「駆け抜ける」黒川智康(富山県)

黒川さん作品
雨上がりの街にあったウサギのオブジェ。汗いっぱいに全力で走っている様子をイメージして撮影されたとのこと。発想がとても面白いですね。躍動感があるウサギの形に比べて、背景が少し落ち着いているのが気になりました。ウサギが駆け抜けている先に何かあったり、背景にもスピード感が演出できると、良かったかもしれません。

「朱色の午後」Kazeo(東京都)

kazeoさん作品
何でもない街角のスナップが、何か意味ありげに見えてくる、そんな写真だなと思いました。隙間なく埋めた背景も面白くとらえていると思います。気になったのは、画面右側の道路にいる人々です。白い傘の女性を主役として、もう少し右側の整理ができると、余計に「何かある」感じを演出できた気がします。

「おどりに浮かれて」三木登志也(香川県)

三木さん作品
口をとがらせ、楽しく一生懸命に踊っている、阿波踊りを撮影された写真です。多くの踊り手や観客がいるお祭りの場では、切りとり方がとても難しいと思いますが、バランスの良い構図でうまく写されていると思います。左の赤い男性も、口を尖らせた表情にあった体の動きだったら、もっと決定的な1枚になりましたね。

「イメ-ジチェンジ」吉田正敏(茨城県)

吉田さん作品
ネイルサロンで順番を待つ少女の後ろ姿と、真ん中の看板、右側のロッカーと3分割に絵が分かれているのが面白い写真だなと思いました。画像を加工されていることで、どこがリアルでどこが看板なのかわからない面白さもあります。ひと工夫したスナップ写真の投稿、またお待ちしております。

「過ぎゆく」池上陽久(富山県)

池上さん作品
台風が来るという日に海を見に行ってみると、想像していたよりも荒れてはいないが、普段見られない不安定な波の動き方をしていた、とのこと。すごい観察眼ですね。ただとても美しい海の写真だけに、コメントを読まないと、「きれい」で見過ごされる可能性があります。この場合は、台風を予感させるタイトルをつけたほうがよかったかもしれませんね。


STORY TELLER / 写真家達の物語 vol.37

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