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HOW TO / 作品制作のヒント
田中裕之作品

ステップアップのヒントに! フォトコンPPC vol.117 「もうちょっとで入選!」審査員の講評


「夢へ」小林良輔

小林良輔
甥っ子の小学生ラグビー大会とのことです。子供のラグビーとはいえ、迫力がすごく伝わってきました。少しアンダーに落とした色合いも、ラグビーの土っぽさや泥臭さが伝わり、写真に合っていたように思います。左の子供が少し落ち着いたポーズだったので、もう少し真剣に向かってきている様子だったら、もっと写真に迫力が出たかもしれないですね。

「ロンド」奥村幸夫

奥村幸夫作品
街を歩いていた学生をスナップした写真だと思いますが、ぱっと見ると、小太鼓やサックスを持って演奏して歩く鼓笛隊の群れのようにも見えて、タイトルの「ロンド」という響きと重なりました。面白いタイトルの付け方だと思います。この動きのあるスナップを正方形に収めるという試みも、とても面白く感じました。須田一政さんみたいですね。

「ひととき」田中裕之(京都府)

田中裕之作品
夕暮れ時の湖のひと時とのこと。真ん中に羽を休めている鳥がいます。空や湖の、自然の色の美しさに胸がいっぱいになるような写真でした。グラデーションが本当にきれいですね。アクリルのような透明感のある加工を施して飾ると、部屋のアクセントとなるインテリアに仕上がりそうです。

「石巻の夕方」鈴木義孝

鈴木義孝作品
和紙のような風合いのある紙にプリントされていて、夕景が水墨画のように表現されている 1 枚でした。「海にそそぐ夕日を見て、明日への希望を祈った」とコメントにありますので、きっと湖の光に惹かれてこの写真を撮られたのだと 思います。真ん中の湖の光は輝いていてとても印象的でしたが、手前の暗い部分がもう少し、つぶれずに出てくると良かったと思いました。

「時間旅行」水池葉子(兵庫県)

水池葉子作品
映り込みはショーウィンド―の中と外の風景の面白い掛け合いを見つけられるかどうかがポイントになってくると思いますが、今回は時計や歯車がディスプレイされた特に面白い場所を見つけてこられましたね。ただマネキンがあり、お店屋さんの雰囲気も出てしまっているので、少し色をアンダーに落として、ファンタジー感や時空のゆがみなどを演出してもよかったかもしれません。


STORY TELLER / 写真家達の物語 vol.37

フォトディレクターの推し写真集

まちスナ日和