全ページ「観音開き」! 世界中を驚嘆させた川田喜久治『地図』|飯沢耕太郎が選ぶ「時代に残る写真集」Vol.12

川田喜久治は立教大学在学中から『カメラ』の月例写真に投稿して頭角を現し、同大学卒業後、1955〜59年に新潮社に勤務する。1959年、奈良原一高、東松照明、細江英公らと写真家グループVIVOを結成、61年に解散後、『地図』、『聖なる世界』(1971年)、『ルードヴィヒⅡ世の城』(1979年)など、意欲作を次々に発表して日本を代表する写真家のひとりとして認められた。