編集部員がお勧め! コレ行くべき!
週末写真展&イベント情報 


宮崎いず美「riceball mountain」2016年 © 2016 IzumiMiyazaki

週末、プライベートで出かける写真展の情報探しにいそしむ編集部の面々が、
おススメの写真展やイベント情報、写真集情報をご紹介します!

編集C
編集長! またD君が仕事中に旅行会社のWebサイト見てます。
編集E
ひと聞き悪いな。それより僕、すごい発見したんですよ。
編集B
最近開き直りが板についてきたよね。
編集E
関西に行くなら4月21日(土)~5月13日(日)がベスト!KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭と「蜷川実花写真展 UTAGE 京都花街の夢」展、「永遠の少年、ラルティーグ ―写真は魔法だ!―」展、「ニューヨークが生んだ伝説 写真家ソール・ライター」展がすべて見られるんです!
編集E
ルートは、羽田空港→大阪国際空港(伊丹空港)→ソール・ライター展(伊丹市立美術館)→ラルティーグ展(細見美術館)→KYOTOGRAPHIE(京都市内)、最後は美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)で蜷川実花展を見て新幹線で帰る。完璧じゃないですか?
編集C
絶対、朝から仕事しないで旅行の計画立ててたよね?
編集A
KYOTOGRAPHIEは今年のラインナップも面白そう。注目すべきは宮崎いず美さん。「PHaT PHOTO」のVol.79で表紙になった宮崎さんの展示がASPHODELで見られるので行かなくちゃ。

宮崎いず美「haicut」2016年 © 2016 IzumiMiyazaki

フランク ホーヴァット 「靴とエッフェル塔」、雑誌『シュテルン』、1974年、パリ、フランス© Frank Horvat

編集D
私は昨年もKYOTOGRAPHIE行きましたよ! ふだんは入れないような歴史的建造物や寺院などでの展示があるので、空間まるごと楽しめるのが特徴ですよね。写真を見るだけでなく、京都の町巡りしながらのカメラ散歩も楽しかった。
編集A
Bunkamura ザ・ミュージアムで開催して話題になった『ニューヨークが生んだ伝説 写真家ソール・ライター』展が、伊丹市立美術館で再び見られるのも楽しみだな。会場が変われば、また新たな発見がありそう。

《雪》1960 年 ソール・ライター財団蔵 ©Saul Leiter Foundation

編集D
まあ、暖かくなってきたし、写真展を目当てにどこか旅行へ行きたくなる気持ちはわかるよ。
編集B
京都まで遠くていけない!という人への旅は清里がお勧めです。清里フォトアートミュージアムで『2017年度ヤング・ポートフォリオ』展が 3月31日(土)から開催されます。
編集E
ヤング・ポートフォリオは、毎年35歳以下の若い写真家を応援するために同館で募集されている試み。審査に通ると作品を買い上げてもらえます。励みになりますよね。応募もお勧めしたい。
編集B
世界から集まった受賞作品は実力派ぞろいで毎年面白いですよね。

ジーヨン・イ(韓国、1983)《失恋》2011 ©Jeeyoung LEE

山本雅紀(日本、1989)《我が家》2016 ©YAMAMOTO Masaki

編集A
東京から清里へは車で約2時間半。ドライブしながらみんなで行く道中も楽しいよね。日帰り温泉に寄ったり、富士山や八ヶ岳の景色を撮影したりとか。
編集D
私の春のお勧めは川崎です! 川崎市市民ミュージアムでは、中井精也さんの「ゆる鉄」ワールドを開催。鉄道ファンは見逃せない展示になりそう。
編集C
中井さんの写真は鉄道ファンじゃなくても楽しめますよね。駅や電車を撮ったというよりは、駅や電車を舞台に表現されているポートレイトや風景写真として、見ているとあったかい気持ちになります。あー電車の旅に行きたいってなる。

撮影:中井精也 「北リアス線 陸中宇部~久慈」『夢と希望の三陸鉄道』より

撮影:中井精也「ベトナム南北統一鉄道車内」『1日1鉄!』より

編集E
4月28日(土)以降に行くのがお勧めだよ。川崎市岡本太郎美術館で「岡本太郎の写真-採集と思考のはざまに」展をやるから、一緒に周れます。まあ、同じ川崎と言っても、車で30分かかる距離だけどね。
編集C
それも朝から計画済みか!
編集B
長いから
まだ行かなくても
大丈夫
そう思う人
必ず見逃す
編集A
なに、突然!
編集B
春なので、一句詠んでみました。
編集D
それはもしや、21_21 DESIGN SIGHT企画展「写真都市展 -ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち-」のことですね。2月から始まって6月10日(日)まで。確かに会期が長いと思って油断して、見逃すと後悔しそう。

ウィリアム・クライン「Atom Bomb Sky, New York 1955」

編集C
私はもう見に行きましたよ。予想外の展覧会でした!
編集D
マルチ・プロジェクションでクラインの作品が映し出される展示スペースは、まるで自分もクラインが歩いている街の中にいるようで、大迫力!
編集E
一緒に展示されている日本やアジアの写真家たちのラインナップは、意外なセレクションでしたね。クラインのようなゴツゴツとしたストリート写真が来るかと思いきや、斬新な視点で都市と人をとらえた日本やアジアの写真家の作品ばかりで。
編集B
展示方法もかなり凝っていたから、空間全体で楽しめるし、各作家の作品も盛りだくさんでしたね。

沈 昭良「STAGE」

勝又公仁彦「Panning of Days –Syncretism/Palimpseste–」

ギャラリー2 全景(photo: Masaya Yoshimura)

編集B
もうすぐだ
お花見お団子
中目黒
編集C
もしかして、次はPOETIC SCAPEの展示のこと?
編集B
森山大道写真展『Ango』。町口覚さんが手がける、日本の写真家の写真と、日本の近現代文学で一冊の書物をつくり上げるシリーズ第5弾の出版記念ですね。今回は坂口安吾の著作『桜の森の満開の下』と、森山さんが撮影した桜の写真で1冊の本がつくられたそうです。

©Moriyama Daido

編集A
森山さんの花の写真、好きです。2011年に発売された森山さんの写真集『Sunflower』は過去40年間撮影した花の写真で構成された写真集で素敵だったけど、今回の桜も楽しみ。
編集D
見逃せませんね。しかも、目黒川のお花見や、撮影しがてら行けるし、もう完璧に春の休日写真コース。
編集E
さらに! そのまま中目黒駅から日比谷線に乗って20分で銀座に行けば、銀座ニコンサロンとキヤノンギャラリー銀座でちょうどお勧めの写真展が2つやっています。
編集A
キヤノンギャラリー銀座は、串田明緒さんの『Talking with the Horses』- naked winter −。

©️Akio Kushida

編集A
青森県の尻屋崎でひっそりと暮らしている寒立馬(かんだちめ)。猛吹雪のなか、じっと立ちすくむ姿がけなげで、とても美しくて。この世の風景ではないような写真。
編集D
馬は颯爽と走るイメージがありますが、この馬たちはじっと耐え忍んでいるというか、降り積もる雪の中、凛とたたずんでいますね。

©️Akio Kushida

編集A
ニコンサロン銀座の関健作さんは、ブータンでHIP HOPをやっている若者をとらえた写真。ブータンとHIP HOPってなんだか意外な組み合わせで気になるよね。以前、墨田区のReminders Photography Strongholdで関さんの作品を見たけど、すごくよかった。ぜひ見てほしい。

©Seki Kensaku

編集D
さらに、我々の編集部があるエクスアートビル1階の72Galleryでは、むらいさちさんと川野恭子さんの写真展もやっていますしね! 同じ場所を2人の写真家がそれぞれの視点で撮った作品だから、違いを感じながら観るのも面白い。

©Murai Sachi

編集E
僕も最後に一句。

ハシゴする
ならば3月28日(水)
がベスト

編集E
僕が声を大にして言いたいのは、この中目黒~銀座コースで4つの展示の会期が被るのはこの日だけなんです。ハシゴするなら3月28日(水)しかない! しかも今年は桜の開花予想日が昨年より早くて、桜もきれいなはず。みんな、春は盛りだくさんです。何なら会社を休んで、効率よく周れる計画を心がけて!
編集C
サボるお勧めまでしないように!

「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭」

今年は「UP」をテーマに、丹波口エリア、京都新聞地下ほか、通常非公開の町家や寺院、指定文化財等を含む市内15 カ所にて展覧会を開催。

深瀬昌久「遊戯 ーA GAMEー」1983 年 © Masahisa Fukase Archives​, courtesy of Michael Hoppen Gallery​ in London

「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭」
会期:4 月14 日(土)~5 月13 日(日)
チケットとパスポートは有料会場・インフォメーションブースにて販売、各会場1 回のみ有効、中学生以下は全会場無料。

「蜷川実花写真展 UTAGE 京都花街の夢」展
美術館「えき」KYOTO
会期:4 月14 日(土)~5 月13 日(日)
※KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭 アソシエイテッド・プログラム

「永遠の少年、ラルティーグ ―写真は魔法だ!―」展
細見美術館
会期:4月21日(土)~6月3日(日)
※KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭 アソシエイテッド・プログラム

「ニューヨークが生んだ伝説 写真家 ソール・ライター」展
伊丹市立美術館
会期:4月7日(土)~5月20日(日)

中井精也 鉄道写真展 笑顔あふれる「ゆる鉄」ワールド

10年以上、毎日Web上に公開している4,000点以上の「1日1鉄!」の中から特に人気の高い作品を展示。また2014年春に運行再開した三陸鉄道を、3年間通って撮影した「夢と希望の三陸鉄道」、東急田園都市線の溝の口~長津田間開業50周年を記念して撮り下ろした「DT moment」を展示。

撮影:中井精也「いすみ鉄道車内」『1日1鉄!』より

中井精也 鉄道写真展 笑顔あふれる「ゆる鉄」ワールド
川崎市市民ミュージアム
会期:4月7日(土)~6月24日(日)
休館:月(祝日・国民の休日の場合は開館)、祝日・国民の休日の翌日(土・日の場合は開館)
時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
住所:神奈川県川崎市中原区等々力1-2

『2017年度ヤング・ポートフォリオ』展

第23回目となる本展では、世界28カ国244人5818点の応募から選ばれた、10カ国27人160点の作品を展示。ヨーロッパからアジア、そして日本まで、世界の若手写真家が写した「今」を見ることができる。審査員は、クー・ボンチャン(韓国)、上田義彦、細江英公(館長)。

山元彩香(日本、1983)《Untitled from the series Nous n’irons plus au bois (無題「もう森へは行かない」シリーズより)》2012 ©YAMAMOTO Ayaka

『2017年度ヤング・ポートフォリオ』展
清里フォトアートミュージアム
会期:3月31日(土)~6月10日(日)
時間:10時〜18時(入館は17時30分まで)
住所:山梨県北杜市高根町清里3545-1222

清里フォトアートミュージアム収蔵作品展「原点を、永遠に。―2018―」
東京都写真美術館 地下1階展示室
会期:3月24日(土)〜5月13日(日)
休館:月
時間:10時〜18時 木・金は20時まで(入館は閉館30分前まで)

「写真都市展 -ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち-」

20世紀を代表する写真家ウィリアム・クライン。本展では写真評論家で美術史家の伊藤俊治をディレクターに迎え、クラインの作品を迫力あるマルチ・プロジェクションで表現するほか、従来の写真のフレームを大きく飛び越えようとする日本やアジアの写真家たちを紹介。

「写真都市展 -ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち-」
21_21 DESIGN SIGHT
参加作家:ウィリアム・クライン、石川直樹+森永泰弘、勝又公仁彦、沈 昭良、須藤絢乃、TAKCOM、多和田有希、西野壮平、朴 ミナ、藤原聡志、水島貴大、安田佐智種
会期:開催中~6月10日(日) 火曜休館
時間:10時~19時(入館時間は18時30分まで)
住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン内

森山大道写真展『Ango』

坂口安吾の著作の中でも傑作とされる『桜の森の満開の下』と森山大道が撮りおろした漆黒の桜の写真で構成された書物『Ango』。デザイナーの町口覚が手がけた本作の出版記念として、同書に収録された森山大道の写真作品を展示する。

©Moriyama Daido

森山大道写真展『Ango』
POETIC SCAPE
会期: 3月21日(水・祝)~4月22日(日)
時間:木~土 13時~19時、日 13時~18時、水 16時~22時
月・火 休廊
協力:森山大道写真財団/写々者/マッチアンドカンパニー
住所:東京都目黒区中目黒 4-4-10 1F

串田明緒写真展『Talking with the Horses』− naked winter −

日本大学芸術学部文芸学科を卒業し、詩を専攻していた在学中に「週刊朝日」の表紙でモデルを務め、独学で写真を学び始めた作者。現在は作品制作とともに、舞台や映画のポスターを多数手がけている。父親が入院していた病院から150km離れた岬、漁村・尻屋崎にて、生と死を問いながら厳冬の大地に生きる寒立馬を美しくとらえた。

©️Akio Kushida

串田明緒写真展『Talking with the Horses』− naked winter −
キヤノンギャラリー銀座
会期:3月22日(木)〜3月28日(水)
時間:10時30分〜18時30分(最終日15時まで)
休館:日・祝
住所:東京都中央区銀座3-9-7 トレランス銀座ビルディング1F
※キヤノンギャラリー大阪(4月12日〜18日)、キヤノンギャラリー名古屋(5月10日〜16日)にも巡回予定。

関健作写真展『OF HOPE AND FEAR』

若者たちの失業率が高く社会問題になっているブータンでは、満足のいく給料が得られる仕事がなく、将来の不安を抱える若者たちが急増。そんな若者たちの間で流行しているHIPHOP。保守的な仏教国の中で肩身の狭い思いをしながら、HIPHOPを通し、自分たちの存在を模索する若者たちを描いた。

©Seki Kensaku

関健作写真展『OF HOPE AND FEAR』
銀座ニコンサロン
会期:3月28日(水) 〜 4月 3日(火)
時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
休館:日曜
住所:東京都中央区銀座7-10-1 STRATA GINZA(ストラータ ギンザ)1階

むらいさち 川野恭子 TORIPPLE Vol.7発売記念写真展 「同じ場所を見つめたら」

オリンパスPEN-Fを持って、自らが手掛ける写真雑誌「TORIPPLE」のイタリア撮影旅に出かけた写真家むらいさちと川野恭子。「おとぎ」をテーマに、ローマやナポリ、アマルフィーなどの南イタリアで1週間の撮影を重ねた作品を展示する。

©Kawano Kyoko

むらいさち 川野恭子 TORIPPLE Vol.7発売記念写真展 「同じ場所を見つめたら」
72Gallery
会期:3月21日(祝・水)〜4月1日(日)
時間:12時~19時(最終日17時まで)
休館:月・火
住所:東京都中央区京橋3-6-6 エクスアートビル1F