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【大阪で開催】被爆した中判フィルムを用いて、見えないものを描写する。ライトボックス60点を用いた小原一真写真展『Exposure / Everlasting -30年後に見えなくなるもの』

Event, 写真展情報


写真家自ら福島第一原子力発電所の作業員となり内部を取材した写真と、従業員のポートレイトで構成された写真集『Reset Beyond Fukushima』が世界の関心を集め、以降も精力的に活動を続けている小原一真。

小原が福島の次に向かった先は、32年前にチェルノブイリ原子力発電所事故を起こしたウクライナ。2015年より2年間撮影を続けた作品を展示した写真展『Exposure / Everlasting – 30年後に見えなくなるもの』が、2019年3月3日(日)まで大阪・福島区のフォトギャラリー・サイにて展示されている。事故後にウクライナで生まれた3人に焦点を当てながら、原発事故の過去、現在、未来を描く。自身も2児の父親となった小原が事故を引き継ぐこれからの世代のことを考え生み出された。

チェルノブイリ原子力発電所事故の現在を描いた本作品は、世界報道写真展2016「人々の部」1位を受賞している。


小原は約30年前に製造され、立ち入り禁止区域 で被爆していた未使用の中判フィルムを偶然譲り受け、それを使用して作品づくりに臨みます。4分から8分に渡る長時間露光と特殊な現像方法によって得られた抽象的な白黒写真は、被害者の言葉とともに展示され、目には見えない放射能がもたらす状況を想起させます。ライトボックス60点を用いて、暗闇から立ち上がってくるイメージの数々は、日本家屋の様々な部屋を薄く照らし出しながら、見るものの思考を日本の30年後へと向かわせます。(プレスリリースより)
小原一真(おばらかずま)
1985年岩手県生まれ。写真家、ジャーナリスト。写真集に東日本大震災と福島第一原発・原発作業員を記録した『RESET』(2012/ ラースミュラー出版/スイス)、第二次世界大戦における日本の子どもたちの歴史を表現した『silent histories』(2015)、チェルノブイリの 過去、現在、未来を描いた『Exposure』(2017)がある。Silent Histories は、米TIME誌Best Photo Bookに選出される。世界報道写真賞 受賞を始め、国際的な賞を多数受賞。 http://kazumaobara.com/
小原一真写真展『Exposure / Everlasting – 30年後に見えなくなるもの』
会場:フォトギャラリー・サイ 1階・2階 
住所:大阪市福島区鷺洲2-7-19
会期:2019年3月3日(日)まで
休館:月・木
[火・水・金] 13:00- 19:00 [土] 10:00- 19:00 [日] 10:00- 17:00
入場料:一般/800円 大学生・60歳以上/400円 18歳以下/無料
http://kazumaobara.com/2019/01/13/exposure-everlasting/

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