関西御苗場2019 テラウチマサト選出 受賞者インタビュー<Tsai Tsu Yun>


まもなく申込開始の「御苗場横浜2020」。
募集開始に先立ち、9月13日(金)~15日(日)までの3日間、大阪・海岸通りギャラリーCASOにて開催された「関西御苗場2019」の受賞作品を紹介。選出理由と受賞者インタビューをお送りします。

本記事で紹介するのは、テラウチマサトさんが選出した、Tsai Tsu Yunさんの作品とインタビューです。
まずは、Tsai Tsu Yunさんの作品が選出された理由から。

作品を見た時の感情と、彼女の表現が重なった

Tsai Tsu Yunさんのブース写真
―テラウチマサト(写真家・御苗場総合プロデューサー)選出理由

会場を見ていて、他のレビュアーのみなさんが言われたようにいい作品がいっぱいあり、どれにしようかとても迷いました。ちょうどブース前に彼女がいたので、「この写真を撮った目的はなに?」と聞いたら、「ピンクという色が私は嫌いなんだ」と言われて。「ほとんどの女の子はピンクが好きなのにね」と返したら、何故ピンクが嫌いなのかということをずっと話してくれました。

その話を聞いていくうちに、僕がなんの説明も受けずに作品を見た時に感じていたことと同じだなと気づいて。傷とピンクだったり、スキンとスカイだったり、対象物を意外なものに組み合わせながら伝えようとしていた気持ちがこの写真にすごく表現されていました。いい作品はたくさんあったんですが、今年のレビュアー賞は、彼女にしようと決めました。

 
続いて、Tsai Tsu Yunさんの作品を紹介します。 

傷跡は身体のストーリー

Tsai Tsu Yunさんの作品1
Tsai Tsu Yunさんの作品2
Tsai Tsu Yunさんの作品3
Tsai Tsu Yunさんの作品4

肌に現れるピンクはほとんど一時的なものだとわかってから、私の考えも変わり始めた。
あざ、ニキビ及び炎症などのけがはすべて永久的な傷跡になるわけではない。
不可逆的な結果の象徴より、傷跡は身体のストーリーだとも言えるだろう。
色の意味は文化によって異なるが、一般的にピンクは女性らしさの象徴だと考えられている。
しかし、ピンクが女性の主流の代表的な色になったのは1950年代からだ。
その前、青はピンクより女性と関連付けられていることが多い。ピンクの記号表現と記号内容は非常に恣意的な関係です。

蔡祖芸Tsu-Yun Tsai

台北在住の写真家兼イラストレーター。アートワークは主に女性と動物に関するもの。
国立政治大学(NCCU)ジャーナリズム大学院卒。
主な出展歴に、Wonder Foto Day(2015・2019)、Mirror Metropolis Shenzhen台北新人写真家展(2016)、Taipei Art Photo,(2017)、横浜御苗場(2019)。
Webサイト:www.tsaitsuyun.net