プロフィール

PROFILE

金田 剛  Tsuyoshi Kaneda

1997年新潟県生まれ、東京都在住。東京工芸大学大学院芸術学研究科博士前期課程メディアアート専攻写真領域在籍。作品のコンセプトに関連した緻密なリサーチを元に、架空の出来事や物語を写真によって再現し、リアリティーのあるフィクションを追求している。主な受賞歴に写真新世紀 優秀賞(東京都写真美術館、2020年)、T3 STUDENT PROJECT グランプリ(東京、2020年)などがある。

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    作品

    M

    19世紀に写真術が発明されてから、天文学の研究分野が飛躍的に発達した背景がある。写真を用いて星を手に取るように眺めるということ、それは天文学者が長年思い抱いていた欲望のように思えてならない。この作品は写真術が天文学にもたらした結実を、架空の天文学者「M」の軌跡を巡り表現し、制作したものとなっている。当時実際に使用されていた機材や写真乾板といった観測の痕跡、歴史背景を元にイメージを組み立て、彼がかつて観てきた天体や観測していた場所などを交えてフィクションの物語を紡いだ。過去に天文学者が残した宇宙への探究心は知識の賜物として現在もなお我々に受け継がれている。

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