ダイナミックな夜景の撮り方を学ぶ! ニコン撮影会レポート 第1回
2014年から、株式会社ニコンイメージングジャパンとPHaT PHOTOがコラボして実施している撮影会。
今年の第1弾は、PHaT PHOTO写真教室講師の神島美明先生がゲスト!記事後半では、夕景・夜景の撮り方の基本をしっかりレクチャーします!
こんにちは!PHaT PHOTO編集部の畠田です。
去る7月29日、PHaT PHOTO写真教室と株式会社ニコンイメージングジャパンがコラボし、「夏のベイエリア探索!臨海公園&ゲートブリッジ撮影会」を開催しました!
見てください、この写真。
光るゲートブリッジ、東京の街、流れる雲に一筋の星。
「うおーーーなんて綺麗なんだー!!!」
と叫びたくなりませんか?なりますよね?はい、なります。
この写真を撮った、写真家の神島美明さんを講師に招き、撮影のイロハをレクチャー。
ここでは、その様子とレクチャーしてもらいました。
神島美明先生は、PHaT PHOTO写真教室のなかでも、超ベテランの先生で、「天気を操る晴れ男、”GOD”神島」と言われるほど(すいません、ちょっと大げさ)。
雨が降ることがほぼないことでも有名な(これは本当に教室の中でも有名)、神島先生の講座だったので、いい写真が撮れる期待大!!!
しかも全員にニコンの人気機種であるD7500を貸出!高性能な機材も使えちゃうので、いい写真が撮れる期待大!!!
・
・
・
雨なんかーい!!!
なんと、天気予報も予想しきれていない急な雨…。
しかも後半は結構な土砂降りに。
急な雨に、編集部がじたんだ踏んでいると、神島先生がひとこと。
「きれいな夕日の日もいいのですが、曇りなら雲のどしっとした写真を撮れる日もある。
雨が美しい瞬間を撮れる日もあります。
天候は変えようがないので、そういう天気の時はチャンスだと思って撮影に臨んでほしいと思います。
あらゆる環境をチャンスにするのが僕の信念。そしてそれを表現できるのがデジタルカメラの良さです」
…神か!いや仏か!!!
さすが”GOD神島”のお言葉です。
数多くの経験を積まれただけあります。恐れ入ります。「なんで今日に限って雨ふるんだよ…」とぐちぐち思ってた自分を説教したい。
[ここがニコンのすごいとこ!]
防滴仕様で、多少の雨ならなんのその!
「あらゆる環境をチャンスにきるのがデジタルカメラの良さ」と神島先生が言った通り、急な雨でも安心なのが、この日に貸し出したニコンD7500。
結構な強さで降っていたのですが、当日来ていたニコンの方も「これくらいなら問題ないですよ」とのこと。ただし、雨に濡れたらちゃんとお手入れしてね。
せっかくなのでこの記事では、”GOD神島”が過去に撮影した、
美しきゲートブリッジの写真がありますので、その写真も使用しつつ、
夕景・夜景の撮影レッスンをして行きましょう。
【夕景撮影、3つのポイント!】
1、日没から2時間前には現地に!
「え!現地の入り時間!?撮影テクニック教えてくれよ!」と思った人。
「え!日没2時前に到着するの?早くね?てか早くね?」と思った人。
夕景、夜景はロケーション命ですよ。
神島先生曰く、「気象を読むということも含めて、2時間ほど前に入るのがいいと思います」とのこと。事前に入るのは、天気を読むことや、撮影場所の確認や確保、あとはベストな構図などを決めておくため。
もちろん暗くなってからのゲートブリッジもきれいですが、日没の1時間前後は特に、空の色が目まぐるしく変わります。
晴れていれば、撮影に熱中して本当に時間が経つのを忘れてしまうくらいあっという間。そう考えると、撮影準備や場所決め、構図決めも含めて「日没2時間前」というのは全然早くありません。
そして撮影スタート。
どんどん変わる。
美しい…。
そして日没。
というふうに、刻々と変わる空を、画角や切りとり方を変えて撮影していきます。
ちなみに、構図決定について、神島先生からワンポイントアドバイス。
「できるだけ空をいっぱいに入れてください。明るいうちは空がどんどん変化して魅力的に写ります。20mm~35mmくらいの広角のレンズがお勧めです」
[ここがニコンのすごいとこ!]
今回の撮影会では、D7500を全員に貸し出したほかにも、
・AF-S DX 18-140 f/3.5-5.6G ED VR
・AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
・AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR
・AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
・AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
・AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED
・AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED
・AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
というNIKKOR LENSを動員していただきました。
2、撮影設定のイロハ
さて、これを知りたい人も多いことでしょう。
基本的には、「マニュアルモード」にして、すべて設定したほうが、自分のつくりたい画をつくりやすいです。
■絞りの設定は絞り目に
「あまり絞りを開放にしてしまうと、画のシャープさがなくなるので、
F11くらいがいいのではないかと思います」と神島先生。
手持ち撮影でない限りは、基本的にF11を基準に、調整するとよいでしょう。
■シャッタースピードとISOは「どんな画にするか?」によって決める
お次はシャッタースピード。どんな画作りをするかで変化します。
例えばこの写真。これは、30秒間の撮影。
それに対して、下の写真。
これは、83秒ですね。飛行機の軌跡の長さが全然違います。
さらに、下の写真は橋の下に舟の光の軌道が入っています。
というふうに、自分のつくりたい画に合わせて、時間の長さを設定していきましょう。
[ここがニコンのすごいとこ!]
神島先生曰く「夕景・夜景ならニコン」。ちゃんと理由があります。
D7500は「2088万画素」「ISO100-51200」の超高感度高画質。
夕景の瞬間を高感度にして手持ちで撮影することもできますし、夜景撮影については、「三脚を使った長時間露光をすると、ノイズが出てしまうことがあります。ニコンはそれがとても少ない。そこが夕景・夜景でニコンを使う理由の一つです」(神島)
この画質の高さと、ISO感度の高さが撮影には必須の機能のようですね。
3、変えて楽しむホワイトバランス
さて、最後の1つ。夕景夜景でもっとも楽しいポイントの一つが、「色の変化」です。
■曇天モード
■蛍光灯モード
■手動 色温度4000K
同じ場所でも、設定を少し変えるだけで、
こんなに写真の雰囲気が変わるんですね。
[ここがニコンのすごいとこ!]
「ホワイトバランスって、極端に色が変っちゃうんだよなあ…」
という方、いるんじゃないですかね?ニコンのホワイトバランスは、各ホワイトバランス設定からさらにこんな風にかなり細かく設定ができてしまうんです。
これは便利だ…。
設定方法は、「メニュー」ボタンから
⇒「ホワイトバランス」設定
⇒各ホワイトバランスの設定
⇒さらに十字キーの右ボタンを押すと、
上記の画面に移ります。ここで、自分の好みの色に設定をすると、簡単に色を変化させることができますよ!
<みなさんの撮影写真!>
さて、最後になりましたが、
参加されたみなさんが今回のレクチャーを受けて、
ニコンD7500でどんな写真を撮られたのか、見てみましょう!
▼神島美明先生の写真
参加者の作品
▼くぼたけいこさん
▼yoppy205さん
▼TomoKoさん
▼シュウイチさん
▼SHINさん
<参加者の声>
「フルサイズに比べて軽量コンパクト。チルト液晶も使いやすかったです!」
「24-70mmf1.8のレンズがとても良くて、ほしくなりました」
「D7500、とても使いやすいカメラでした!」
「いつも使っているD750よりも軽く、使いやすいです。」
「24-70mmf1.8のレンズが明るくて良かったです」
「10-20mmのレンズは使ってみてとても楽しかった」
「タッチパネルがGOOD!」
「どしゃぶりでしたが、機材は問題ありませんでしたね」
「ホワイトバランスを細かく調整できるのはいいと思います」
今回はあいにくの雨でしたが、それでもこんなに素敵な写真が撮れました!
参加者のみなさま、雨のなかお疲れ様でした!
みなさんも、ぜひ夕景・夜景の撮影にトライしてみてくださいね!
・D500と同じ画像処理エンジンを搭載!夜にも強いカメラ!
・タッチパネル付きの画像モニターでカンタン操作!
・女性の方でも使いやすい軽量化かつ持ちやすいグリップ!