関西御苗場2017 受賞作品② エプソン賞/Wacom賞/ぎをんさかい賞
プロアマ問わず、誰でも先着順で参加できる写真展イベント「御苗場」。
21回目となる御苗場は、2017年9月15日(金)~17日(日)の3日間、
大阪の海岸通ギャラリー・CASOにて開催。
100を超えるブースのなかから選ばれた作品を紹介します。
エプソン賞
高いプリントクオリティで、多くのプロや写真愛好家のファインアートプリントのスタンダートとなっているエプソン。 将来を期待する作家のバックアップとして「御苗場vol.12横浜」より 毎回1名を選出し、高品位プリンターを贈呈しています。
Springgg
「サイレント少女」
――この作品で伝えたいことを教えてください。
空気感。見ているうちにこの世界へ引き込まれていくような感覚になってほしいです。
――この作品を撮影することになったきっかけは何ですか?
私は100円ショップで売っている丸シールが大好きで、よくいろいろなところに貼って楽しんでいます。御苗場にどんな作品を出展しようかと思った時に、ふと丸シールを思い出したのがきっかけで制作を始めました。
――作品を作る上で苦労したことはありますか?
特にありません。モデルは中1の頃から登下校を一緒にしている友達で、撮影はほぼ1対1のリラックスした空間でおこないました。何度も顔に丸シールをつけたり剥がされたりした友達の方が苦労したと思います。
――作品に対する熱い思いを語ってください!
サイレント少女の制作で得たものは新たな表現方法です。身近にあるものを使ってひとつの作品を仕上げて行く楽しさを知りました。そしてこれからどんな作品をつくっていくか、私に出来る表現が少し見えた気がします。いま、脳内にいろいろな想像が膨らんでいてずっとワクワクしているので、コツコツ新たなものをつくっていこうと思います。御苗場ではたくさんの方々にアドバイスを頂き、いろいろな作品を見てとてもとても勉強になりました。まだまだ自分の力不足を実感したのでいっぱい撮影して作品を見てもっとレベルアップします!
選考理由:
一目で目を引くインパクトのあるポートレイト作品。一緒に展示されていた小さなブックにも独創的なアイデアが溢れていました。また、光やシチュエーションがよく練られていたことからも、アイデアを実現する力量も十分おありになるのでしょう。たまたまよく撮れた写真、ではなく、アウトプットを見据えて準備・撮影している姿が想像できますし、展示構成についても作品の面白さがよく伝わるようバランスを考慮されていると思います。
ご本人にはまだまだたくさんのアイデアが眠っているのではないでしょうか。次のシリーズの感性が楽しみになる作家さんです。
エプソンプロセレクション SC-PX5VⅡ
豊かな階調、安定した色再現を追及するため、濃度の異なる3種類のブラックインクを搭載したA3フラッグシップ機。さらに深まった美しい黒で、一段と精緻で立体感ある表現を実現。
(スプリング)
2000年大阪府生まれ。高等学校在学中。幼少時、父親の一眼レフで撮影し遊んだことをきっかけに写真に興味を持ち始める。高校2年生のときに友人に誘われて写真部へ入部、写真を本格的に始める。高校ではデザインを専門に勉強しており、キャンパスに絵を描くことと同じく、自分の世界を表現するひとつのツールとして写真を撮っている。2016年 第38回よみうり写真大賞 高校生部門 佳作、2017年 大阪府高等学校芸術文化連盟 春のフォトコンテスト2017 優秀賞・近畿推薦ほかコンテスト受賞多数。