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ポートレート好きにお勧めの名作写真集③アーヴィング・ペン

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ポートレイト撮影は、楽しいけれど難しい。それは撮影技術だけでなく、撮影者のアイディアや人間性が、仕上がりに大きな影響を与えるから。先人たちの有名な撮影エピソードを改めて知れば、「自分はどうする?」そんなワクワクする気づきに出合えるはず!
※PHaT PHOTOvol.92「ポートレイトマイスターに学べ!」号 p.28より抜粋

その土地に生きる人々を、「移動式スタジオ」で撮るという発想で撮影

アーヴィング・ペン Irving Penn(1917 ~ 2009)
『Worlds in a Small Room』Grossman Publishers 1974 年

第二次世界大戦後、『ヴォーグ』誌にエレガントな美意識を発揮したファッション写真を次々に発表し、人気写真家となったアーヴィング・ペンは、1948年に南米・ペルーのクスコでクリスマスの休暇を過ごしていた。街の中心街で、たまたま「理想的な北向きの光」が射し込む古い写真スタジオを見つけた彼は、そこを訪れる住人たちのポートレイトを、夢中になって撮影しはじめた。

被写体となった人々の表情と多様な民族衣装や身体装飾にも注目

この体験をきっかけに、ペンは辺境の地にテント式の移動スタジオを立て、そこに現地の人々を呼び込んで撮影するというアイディアを思いつく。モロッコの砂漠の民、スペインのジプシー、ニューギニアの原住民、そしてサンフランシスコのバイクライダーたち。こうして「移動肖像写真家」として撮影し続けた作品をまとめたのが『Worlds in a SmallRoom(小さい部屋の中の世界)』である。

写真スタジオが、奇跡のような瞬間を封じ込める魔法の箱であることが、これらの写真からいきいきと伝わってくる。

ここがすごい!Master’s Episode
アーヴィング・ペンは被写体を小さな空間に閉じ込めて撮影する、古典的な肖像写真のスタイルを好んで用いていた。それは時に、モデルたちに強い不安を呼び起こすこともあったようだ。モロッコのリサニで、全身を黒いヴェールで覆った3人の女性撮影した時、彼女たちはカメラを「魂を奪い取る邪悪な眼」と称していたという。

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ポートレート好きにお勧めの名作写真集②ジャンルー・シーフ

 


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