御苗場2018 受賞作品と選考理由発表!
レビュアー賞
[一花義広 / 小松整司 / 小林正明 / 寺内俊博 選出]


日本最大級の写真展イベント「御苗場」
22回目となる御苗場は、2018年3月1日(木)~4日(日)の4日間、横浜の大さん橋ホール(CP+2018 PHOTO HARBOUR内)にて開催。310を超えるブースのなかから選ばれた作品を紹介します。

一花義広(リブロアルテ 代表)選

 写真家:伊藤悠平

「素顔の自衛官」
《select》一花義広(リブロアルテ 代表)

選考理由 私が写真家・伊藤悠平さんをレビュアー賞に選ばせてもらった理由は、伊藤さんの作品に将来性を感じられたことです。
自らが自衛隊に所属していて、退職した後も、作品をつくるために長い年月をかけて撮影交渉をし、膨大な量の写真を撮影してきたことは並大抵なことでは成し遂げられないと思います。真摯に自衛官に向き合い、苦しい時も楽しい時も傍で自衛官たちを見守ってきた伊藤さんだから分かり合えるのだと感じました。
写真集になるまでには、まだまだ課題はあると思いますが、私は応援してきたいと思います。


concept
素顔の自衛官

question
――この作品で伝えたいことを教えてください。
近年何かと話題になる自衛隊ですが、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
災害派遣等で活躍する自衛官は、報道等で度々目にする機会がありますが、その姿を見て「自衛官は特別な人だ」、そんな風に思われていませんか?
しかし、彼ら自衛官達は決して特別な人間ではありません。飯も食べれば、笑いもするし、時には涙も流す、どこにでもいる普通の人間です。そんな彼らの素顔を御覧頂き、彼らの等身大の姿から何かを感じて頂ければと思っています。

――撮影のきっかけを教えてください。
2014年にポートレート専科のオーディションに参加した際に、女性のポートレート写真を出したのですが、審査員の方々に「もっと、自分にしか撮れない写真があるんじゃないの?」と言って頂いた事がきっかけでした。その時は安直に「ポートレート=女性」と思っていましたが、「自分にしか撮れない写真」を考えた結果、自分の家族同様に思っている隊員達の姿を撮ることに辿り着きました。



――作品を作る上で苦労したことはありますか?
元自衛官だからと言って簡単に撮影許可が下りる訳ではありません。撮影するための申請や許可には時間がかかりました。さらに、出来る限り密着撮影がしたかったので、撮影前はさまざまな調整が大変でした。

――作品に対する熱い思いを語ってください!
自衛官達の写真は私にとっての「家族写真」そのものです。そんな私の「家族」である自衛官達の等身大の姿を多くの方々にご覧いただければと思っています。

――今後目指していることなどあれば教えてください。
ライフワークとして引き続き隊員達の姿を撮って行きたいです。そして、東京や大阪での個展の開催や、写真集の出版などができたらと思っています。もちろん御苗場にも継続して出展していきたいです。

写真家:伊藤悠平
1978年三重県生まれ。2005年、自衛官時代にゲームセンターの景品でコンパクトデジタルカメラを手に入れたことをきっかけに写真を撮り始める。2007年に自衛隊を依願退職。スタジオでの下積みを経て、2010年に株式会社アドバンスクラフトを設立。カメラマンとして関西を拠点に全国で撮影をしている。
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