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御苗場2018 受賞作品と選考理由発表! レビュアー賞 [一花義広 / 小松整司 / 小林正明 / 寺内俊博 選出]

Event, 御苗場


小松整司(エモン・フォトギャラリー ディレクター)選

 Tomas H. Hara

「Uroboros」
《select》小松整司(エモン・フォトギャラリー ディレクター)

選考理由 5点の大型作品、クールですね!今の東京を象徴しているように思いました。
決め手となったのはブースに置かれていたBOOK。都市のストリートスナップがベースになっているようですが、無駄が省かれ、贅肉を削ぎ落とすように切り出された写真は生き生きしています。やりたいことが明快。だからカミソリのように鋭い。
カミソリのような鋭さ、錆びさせないようにしてください!今後の作品にも期待しています。おめでとうございます。



concept
私にとって写真とは「目の前の現実をどのように捉えるか」の追及です。
それは、一瞬のスナップで完結することもあれば、時間の流れや空間の動きを閉じ込めるために複数の画像を重ね合わせることもあります。
モノが創造され、その裏でまた別のモノが破壊される。先が見えない螺旋階段のような渦の中で、人はどのように目の前の現実を捉えどのように存在しているのかという疑問を形にしました。

question
――この作品で伝えたいことを教えてください。
渦状に動く日常にも向かう方向があり、「気付き」によって日常は豊かになる。

――撮影のきっかけを教えてください。
ふだん撮影をしているストリートスナップという「瞬間」の数々を「時空」として1枚の写真で表現した場合、どのような形になるのか、ふと疑問に感じたことがこのシリーズの制作を始めたきっかけです。

――作品を作る上で苦労したことはありますか?
「Uroboros」を構成する1枚ずつの写真は多重露光撮影で作られており、絵を描くように露光部分をコントロールしながら1枚ずつ、つくっています。その中で次の写真への繋がり、そしてさらに次の写真への広がりを意識しながら撮影を行う必要があります。制作時における自由度と制御のバランスを保つのに苦労することがあります。


――作品に対する熱い思いを語ってください!
「Uroboros」には決まった形がなく、四方八方に形を無規則に変えながら、成長し続ける生きた作品です。この先も形を変え続け、私も写真を撮り続ける限りこの作品の進化と付き合い続けます。

――今後目指していることなどあれば教えてください。
日本発の写真作家として独自の世界観を作り上げ、作品をより多くの人に認知されることが写真活動における目標です。その一環として、故郷ブエノスアイレスで「Uroboros」シリーズをはじめとする“私が見るTokyo”を表現できる写真展を開くことを目指しています。

Tomas H. Hara
1987年アルゼンチン、ブエノスアイレス生まれ。幼少期から自然と写真を嗜み、父から譲り受けたフィルムカメラで写真を始める。以来写真を独学で学び、現在は会社員の傍ら東京のストリートスナップを中心に写真活動を行なっている。Webサイト:www.tomashhara.com

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