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関西御苗場2018 ぎをんさかい賞 受賞者インタビュー<山田洋介>

Event, 御苗場


2018年9月14日(金)~9月16日(日)までの3日間、大阪・海岸通りCASOにて開催された日本最大級の写真展イベント「御苗場」。100名以上の写真好きによる個性豊かな展示のなかから選ばれた、作品を紹介します。

本記事で紹介するのは、ぎをんさかい賞を受賞した、山田洋介さんの作品です。

山田洋介 『LIFE IN TIBET』

ぎおんさかい賞 選出理由

ぎおんさかいという我々のお店に、小さいギャラリーがございます。今回の賞も、そこで展示させていただきたいという視点から選出させて頂きました。
チベットの風景の写真を展示されていましたが、この先どんな写真を見せてくれるのかなと期待しています。

山田洋介さんインタビュー

作品のテーマ、コンセプトを教えてください

変わりゆくチベットの大自然。

この作品で一番伝えたいことはなんですか?

チベットの原風景、失われつつある昔ながらの大自然、そして自然と繋がりそこに宗教を重ねていく昔ながらの生活。
おそらく、あと数年で見られなくなるチベットの景色を、変わりゆく時代に生まれたものとして残していきたいという気持ち。

この作品を撮影することになったきっかけを教えてください

人の手が入っていない様な大絶景を探してたどり着いたのが、世界最大級の荒野を有し、未だ無人地区を持つチベットでした。
そこで見た自然、そして自然だけでなく、未だ昔ながらの生き方を選択し、宗教のために自然と繋がろうとするチベット人を作品にまとめたいと思ったからです。

作品をつくる上で苦労したことはありますか?

資金づくり、3700m~6000mという高標高から来る連日の高山病、ルートの選択。チベットに行くということ自体が苦労の連続でした。

そして、チベットの自然を撮影するということは、人を撮影することに繋がり、人を撮影するということは宗教を撮影するという風に全てが繋がって行くため、まとまりがつかなくなり写真のセレクトも苦労しました。

作品に対する熱い思いを語ってください!

この先見れなくなるであろう大自然。街なかだけでなく、様々な宗教の聖地として古くから愛されてきたカイラス山の麓ですら、電気が通り、小さな街灯が灯り始めている。

生活が便利になることで救われる人々もいるなか、この発展などしないほうがいいのではないかというのは、いち旅行者としてのわがままであるというのは理解しているが、それでも、この昔ながらのチベットを残したい。
それが無理なのであれば、変わりきってしまう前に、せめて写真の中だけでも残しておきたい。

今後目指していることなどあれば教えてください。

まずは風景写真家としての活動を生涯を通して続けていきたい。そして風景を絡め、人、文化といった方面にも表現の幅を広げたいと思っています。

山田洋介

1986年、静岡県生まれ。日本デザイナー芸術学院名古屋校 写真部、都内白ホリスタジオ・スタジオ60出身。都内を拠点に風景写真、商業写真のカメラマンとして活動中。1年のうち半年ほどの期間は海外、国内問わず、風景写真を撮影している。ここ数年は、チベットをメインに撮影。住友不動産販売STEPフォトコンテスト第1回プロフェッショナル部門 準グランプリ受賞。TOKYO INTERNATIONAL FOTO AWARDS2017 Nature-Sunset (Professional) SILVER WINNER。
Webサイト:www.yosuke-yamada.jp
INSTAGRAM:www.instagram.com/y.y.land/

ぎをんさかいのギャラリーにて作品展を開催!


ぎをんさかい賞を受賞した山田洋介さんには、ぎをんさかいのギャラリーにて作品展を開催いただきます。また、株式会社シー・エム・エスが主催する写真講座の受講や、コンサルティングなどのサポートを提供致します。

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