写真集
Alejandoro Cartagena『Carpoolers』Self Published(2014)
Alejandoro Cartagena『Carpoolers』Self Published(2014)
Tomas Demand『THE DAILIES』Kaldor Public Art Project ♯25 MACK(2015)
Tomas Demand『THE DAILIES』Kaldor Public Art Project ♯25 MACK(2015)
築地仁『写真像』精興社(1984)
築地仁『写真像』精興社(1984)
中村ハルコ『光の音-pure and simple』Formare la Luce Inc.(2008)
中村ハルコ『光の音-pure and simple』Formare la Luce Inc.(2008)
古賀絵里子『浅草善哉』青幻舎 (2011)
古賀絵里子『浅草善哉』青幻舎 (2011)
小栗昌子『百年のひまわり』Ricochet(2005)
小栗昌子『百年のひまわり』Ricochet(2005)
藤岡亜弥『さよならを教えて』ビジュアルアーツ(2004)
藤岡亜弥『さよならを教えて』ビジュアルアーツ(2004)
渋谷直角(著)、佐内正史(写真)『君になりたい』マガジンハウス(2005)
渋谷直角(著)、佐内正史(写真)『君になりたい』マガジンハウス(2005)
沢渡朔『Nadia in Sicily 1971』蒼穹舎(2004)
沢渡朔『Nadia in Sicily 1971』蒼穹舎(2004)
編集部がお勧めする! 72Gallery「ひらめきの図書室」(~8/11)で読んでほしい写真集とは?
8月11日(日)まで京橋の72Galleryにて開催されている「ひらめきの図書室」。
72Galleryディレクターの鈴木雄二やPHaT PHOTO編集部がセレクトした写真集が
クーラーの効いたギャラリーで、ゆっくりソファに座って読める企画です。
本記事では手に取って読める写真集の一部を編集部員がご紹介します!
編集C
編集長! E君が行方不明です。
編集A
えっまた? どこかで夏休みの予定でも立ててるんじゃないの?
編集E
ふふふ~ん。イヤー、快適、快適。
編集C
ちょっとどこ行ってたのよ!
編集E
編集部1階、72Galleryに限定オープンしているひらめきの図書室ですよ。あそこクーラー効いていて涼しいし、写真集見てるとほんとにいい企画がひらめくんですよね~。
編集D
企画じゃなくて夏休みの予定でしょ?
編集E
そうそう、星野道夫さんの『新装版 Alaska風のような物語』とか見てアラスカ憧れるな~…っておーい! でも確かに脳内旅行に最高!
編集A
サボるのはあれだけど、編集部の蔵書も眠らせているだけじゃもったいないからね。今回の企画でたくさんの人に手に取ってもらいたいよね。
編集C
72Galleryのディレクター、鈴木雄二も700冊所有する蔵書の中から、10冊厳選して持ってきていますからね。中にはかなり高価な写真集もあるとか、ないとか…。
編集E
僕が好きだったのは、メキシコ在住の写真家 Alejandro Cartagena(アレハンドロ・カルタヘナ)の写真集『CARPOOLERS』だな!トラックやオープンカーの荷台を撮った写真集だけど、いろんな人がいて面白い。小さい頃、歩道橋の上から父親と下を走る車をよく眺めていたことを思い出した。たまに手を振ると、振りかえしてくれるんだよね。見知らぬ人との一瞬の出来事だけど、嬉しかった。
Alejandoro Cartagena『Carpoolers』Self Published(2014)
Alejandoro Cartagena『Carpoolers』Self Published(2014)
編集C
Tomas Demand(トーマス・デマンド)『THE DAILIES』も良かった。紙でオブジェを作って撮影することで知られてるけど、これが紙でできてるなんてかなりの驚きだし、なんでこのシーンを選んだのかほんと不思議(笑)。日常の何でもない風景だから。でもそこが面白い。
Tomas Demand『THE DAILIES』Kaldor Public Art Project ♯25 MACK(2015)
Tomas Demand『THE DAILIES』Kaldor Public Art Project ♯25 MACK(2015)
編集B
築地仁さんの『写真像』もぐっと来たな~。これは構図の勉強になるわ。
築地仁『写真像』精興社(1984)
築地仁『写真像』精興社(1984)
編集A
展覧会は会期中見逃すともう二度と見られないけど、実は写真集も同じだよね。世界的写真家の写真集は重版される可能性もあるけど、それ以外の多くの写真集は、どんなに、良いなあ!って思うものでも、再販されるとは限らない。だから、気に入ったものは本当に、買ったほうが良い。二度と見られなくなっちゃうし、値段も高くなったりするから。
編集C
今回の展覧会では、そんな風に、もう買えなくなってしまった写真集も展示されているんですよね。
編集A
私のおすすめは、中村ハルコさんの『光の音-pure and simple』。この写真集も、新品はもう買えないんじゃないかな。イタリアのトスカーナ地方に魅せられ、滞在しながら撮影した写真。世界って美しいな、優しいなって思わせてくれる写真。見ていると気持ちが明るくなって、生きていることが嬉しくなる。中村さんは2000年の写真新世紀展で年間グランプリを受賞後、2005年に亡くなられてしまったのだけど、写真集はずっと残って、誰かの心を癒し続けるからスゴイよね。
中村ハルコ『光の音-pure and simple』Formare la Luce Inc.(2008)
中村ハルコ『光の音-pure and simple』Formare la Luce Inc.(2008)
編集C
私は古賀絵里子さん『浅草善哉』がおすすめ。浅草で喫茶店を営んでいた老夫婦と三社祭の日に偶然出会って、それから6年間を綴ったもの。2人から話を訊いて、年表もまとめている。この素敵な老夫婦、古賀さんがいなければこうして我々が知ることもなかった。昭和な雰囲気の喫茶店や暮らしの様子も味わい深くてよいですよね。
古賀絵里子『浅草善哉』青幻舎 (2011)
古賀絵里子『浅草善哉』青幻舎 (2011)
編集B
小栗昌子さん『百年のひまわり』の遠野の山麓の茅葺屋根の家で暮らしていた姉弟も好きです。ともに病を持っていても、笑顔が素敵なふたりで。
小栗昌子『百年のひまわり』Ricochet(2005)
小栗昌子『百年のひまわり』Ricochet(2005)
編集C
今回はストーリーのある写真集を多く集めたから、じっくり世界に浸れるのがいいよね。
編集A
2018年、木村伊平衛写真賞を受賞して、今年関西御苗場にもレビュアーで来てくれる藤岡亜弥さんのデビュー頃の写真集『さよならを教えて』もツボすぎ。藤岡さんは今、故郷の広島で活動しているけど、それまでいろいろ旅をしながら写真を撮っていて。この写真集はエストニアからフィンランド、イギリス、フランス、スロバキア、ハンガリーでの旅の写真と別れの話。
藤岡亜弥『さよならを教えて』ビジュアルアーツ(2004)
編集C
文章がまたせつなくて…。一見、おしゃれな写真集に見えるけど、よく読むとちょっとおどろおどろしい。例えるなら、小説の『クリスマス・キャロル』ってタイトルはなんだか素敵なファンタジーっぽいけど、実際は怖い話じゃないですか。そんなことを思い出しました…。
藤岡亜弥『さよならを教えて』ビジュアルアーツ(2004)
編集E
ポートレイトを撮影する人にお勧めの本もあるよね! 佐内正史さんの『君になりたい』最高。休刊したマガジンハウスの雑誌「relax」で2000年~2004年に連載していた写真なんだけど、蒼井優さん、長澤まさみさん、石原さとみさんなど、今を時めく女優さんがなんてことのない街や部屋に普段着でいて。なんでもないシチュエーションなんだけど、そこがまたMajiでKoiする5秒前なんですよね~。
渋谷直角(著)、佐内正史(写真)『君になりたい』マガジンハウス(2005)
渋谷直角(著)、佐内正史(写真)『君になりたい』マガジンハウス(2005)
編集D
ちなみに広末さんは出てないけどね!
編集E
沢渡朔さんの『Nadia in Sicily 1971』も、ポートレイト撮影する人に見てほしい。沢渡朔さんの当時の恋人ナディアとイタリアのシチリア島を旅しながら撮影した写真集だけど、ナディアの可愛さったらない。
沢渡朔『Nadia in Sicily 1971』蒼穹舎(2004)
沢渡朔『Nadia in Sicily 1971』蒼穹舎(2004)
編集C
あーなんか、話始めると止まらなくなってきた。ところでE君は名作写真集のコーナーにあった写真家の名前、暗記できた? 秋の抜き打ちテストに出るよ?
編集E
任せて! エドワード・ウェストン、リチャード・アベドン、ダイアン・アーバスでしょ、それとベッヒャーブラザー…。
編集B
はい、やり直し! ベッヒャーは夫妻でした!
編集D
「PHaT PHOTO」全巻読み直したら? 創刊号から100号までそろっているから、ひと通り写真家の名前は覚えられるはず。
編集A
はいはい、その辺で。書店に行ってたくさんの写真集があっても、どれを見ていいかわからない!って人はぜひおすすめの写真集が並んだ「ひらめきの図書室」に来てもらって、好きな写真家が見つかったら名前を控えてもらい、手に入るものは書店で買ったり、その写真家の新刊を調べてもらえたら嬉しい。紹介したい写真集を、多すぎず少なすぎず、用意してます!
編集C
じゃ、E君、名作写真集のコーナーが暗記できたら、次は木村伊平衛写真賞のコーナーね! 年度を言ったら、該当作品と写真家名を言うっていう、今年の忘年会の一発芸にしよう!
編集E
ずいぶん先だな! ギャラリーには電源もあるからスマホの充電などに使ってもらってOK。何ならフリーランスで、いつもカフェなどで仕事している方なども、お待ちしております!「ひらめきの図書室」は8月11日(日)まで。
編集D
今回は入場料500円かかりますが、先日再販となった記念にテラウチマサトの書籍「ひらめきのヒント」をお持ちいただいた方は無料で入場いただけます。もしくはその場で購入してもらってもOK。
編集C
皆さんのお越しをお待ちしています~!
■開催日程
2019年7月31日(水)〜8月11日(日)
12:00~19:00 (展示最終日は17:00まで)
■休館日 月・火
※8月7日(水)ナイト営業~21:00まで
■入場料
本展覧会は500円の入場料がかかりますが、
重版記念として、テラウチマサト書籍『ひらめきのヒント』をお持ちの方は、
受付で見せていただけると無料になります(当日お持ちにならない場合は有料となります)。
当日『ひらめきのヒント』(1,600円)をご購入いただいた方も、無料でお入りいただけます(冷たいお茶付き)。
■内容
【こんな写真集が読めます!】
1. 写真集の蔵書700冊の72Galleryディレクター鈴木雄二氏が厳選したなかなか見られない貴重な写真集10冊!
2.PHaT PHOTO編集部が2000年から集めてきた蔵書より、特に見てほしい写真集十数冊
3.これを知らずに写真家通は気取れない!おさえておきたい、著名写真家を知るための写真集
4.創刊号~100号まで!絶版になった「PHaT PHOTO」バックナンバーが読み放題!
5. PHaT PHOTOが制作したテラウチマサトや御苗場の作家の写真集が読めます。
■会場
72 Gallery
〒104-0031東京都中央区京橋3-6-6 エクスアートビル1F
■イベント
作品制作を志す人のための「キャリア構築」戦略講座
講師:速水惟広(T3 PHOTOFESTIVAL TOKYOファウンダー)
会場:T.I.P クラスルーム2
日時:8月11日(日)18:00~19:30
参加費:3,000円
申し込み:https://peatix.com/event/1209468/view
2019年7月31日(水)〜8月11日(日)
12:00~19:00 (展示最終日は17:00まで)
■休館日 月・火
※8月7日(水)ナイト営業~21:00まで
■入場料
本展覧会は500円の入場料がかかりますが、
重版記念として、テラウチマサト書籍『ひらめきのヒント』をお持ちの方は、
受付で見せていただけると無料になります(当日お持ちにならない場合は有料となります)。
当日『ひらめきのヒント』(1,600円)をご購入いただいた方も、無料でお入りいただけます(冷たいお茶付き)。
■内容
【こんな写真集が読めます!】
1. 写真集の蔵書700冊の72Galleryディレクター鈴木雄二氏が厳選したなかなか見られない貴重な写真集10冊!
2.PHaT PHOTO編集部が2000年から集めてきた蔵書より、特に見てほしい写真集十数冊
3.これを知らずに写真家通は気取れない!おさえておきたい、著名写真家を知るための写真集
4.創刊号~100号まで!絶版になった「PHaT PHOTO」バックナンバーが読み放題!
5. PHaT PHOTOが制作したテラウチマサトや御苗場の作家の写真集が読めます。
■会場
72 Gallery
〒104-0031東京都中央区京橋3-6-6 エクスアートビル1F
■イベント
作品制作を志す人のための「キャリア構築」戦略講座
講師:速水惟広(T3 PHOTOFESTIVAL TOKYOファウンダー)
会場:T.I.P クラスルーム2
日時:8月11日(日)18:00~19:30
参加費:3,000円
申し込み:https://peatix.com/event/1209468/view
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