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テラウチマサトのエッセイ「ひらめきのヒント」第2刷、発売!

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2016年に発売され、完売していた写真家テラウチマサト氏のエッセイ「ひらめきのヒント」を一部改訂し、2019年7月12日(金)より、第2刷を発売します。

写真家の好奇心と観察力から学ぶ“ひらめき術”をつづった本書籍の第2刷発売を記念して、本書籍の「少し長いまえがき」を公開します。

気が付いたら写真家としてだけでなく、多方面に活動をしていた

私はいま4種類の名刺を持っています。

フォトグラファー/プロデューサーとあるもの、株式会社シー・エム・エス代表取締役と書かれたもの、TOKYO INSTITUTE o f PHOTOGRAPHY理事長とあるもの、富山市政策参与と書かれたもの、の4タイプです。間もなく、ボツワナ名誉観光領事という名刺も加わり、5種類になります。

気が付いたら写真家としてだけでなく、多方面に活動をしていました。

私は1991年に、日本実業出版社を退職し、独立しました。青山に写真事務所を構えて撮影の仕事をしているうちに、写真集を出せるようになりました。2000年には写真雑誌「ファットフォト」を創刊し、雑誌と同じ名前の写真教室を開催。写真教室は、2018年には東京都内でおすすめの初心者向け写真教室にて1位に選ばれました(Webメディア「mybest」選出)。

また、誰でも参加できるアジア最大級の写真展「御苗場」も主催しています。

株式会社シー・エム・エスは「写真に詳しい専門集団」として、ひとりでも多くの感性ある人たちを写真ファンにしたい!

という思いを具現化するために、組織や仕組みをつくり、日々の活動を行っています。

必死で考えていると、降りてくる“ひらめき”の感覚

この本は、私が写真ファンや写真業界、そして地方の活性化に関わるようになったきっかけや、その過程でのひらめきのヒントを書き起こし、その経緯や結果を記したものです。

いち写真家が立ち上げた写真事務所が何故こうなってきたのかの経緯を考えると、その時その時の必死な取組と思考がもとになっていることがわかりました。
この試行錯誤を総称して〝ひらめき〞と呼んでもいいのではないかと思いました。必死で考えていると、降りてくる感覚があるからです。「ひらめいた!」という感覚。

私にはこういう、突然に思いつく経験が多くあるように思っています。
「人は日本の四季のように変化するものだ」と親しくしている経営者がブログで書いていましたが、見た目ということではなく、考え方や生き方など大きな変化を、私自身もしてきたと思います。

しかし、一方で小さな頃からずっと変わらずにいることもあります。私の場合、それがひらめきの源泉になっていると感じています。

私は昔から、「面白いことをする子だね」と言われてきました。人とちょっと違うことをするのが好きだからなのか、妙なところにこだわる性格だとも言われました。それはいまでもあまり変わっていない気がします。

つい先日も私の住んでいる河口湖の自宅(私はそこから東京・京橋にあるオフィスに通っています)、その近くの別荘に住む経営者から「テラウチさん! 君らしい得意の面白いこと何か考えてよ」と、ある企画をお願いされました。この言われ方は小学生時代と変わらないなぁと、思わず微笑んでしまいました。

河口湖に住むようになって、東京ではゆっくり会うこともできないような忙しい方々とオフモードで食事しながら会話する機会が増えました。車で90分の距離ですから、ちょっと気分転換にと東京から来られるのでしょう。ふだんとは違う空気の中で会話は弾みます。

私も、オフィスで「お疲れさま、今日は冷えるから遅くならないように」とあいさつして、河口湖の家に着いたら一面の銀世界という経験や、車を降りて何気に空を見たら手に届きそうな満天の星に圧倒された経験があります。

90分車を走らせた距離が、全く別世界に連れて行ってくれます。それが刺激や楽しさにもなります。

見えないものを、見つける仕事

写真家という仕事は、切りとり方、ものの見方のセンスで勝負する仕事だと思うのです。

人と少し違ったものの見方やセンスを磨き、それを映像で訴える。ときにそれは、思わぬ効果を生むと感じます。

人と同じようにすることではなく、もうひとつの方法を見つける。結果、〝写真家のモノを見る視点〞に魅力を感じて頂いて、自治体や企業から、撮影だけでなく、プロデュースする依頼も頂けているのだと思います。

この原稿を書き上げた翌日からコマーシャルの撮影でニューヨークに出かけます。今度の仕事はコンセプトやコピーや企画まで考えさせてもらいました。仕事を頂いた会社の商品の価値の高さ、研究者の熱い思い、重ねてきた歴史への信頼。それがあるから私にも務まるのだと思います。

ブランドプロデューサーとしての真価が問われる初めての仕事のつもりで取り組みます。いつものことですが、心は不安や嬉しさが相半ばします。いまだに慣れることはありません。けれど、自分の頭で考えている内に、商品やそれに関わる人にいい影響をもらってたくさんのひらめきが起こります。「これだ!」っていう感じ。それが活かされれば、きっといい仕事の成果につながるでしょう。

見えないものを、見つける仕事。

それが写真家の存在価値となっているように思います。写真家の存在価値を多くの領域で発揮することができたら光栄です。その点で、私にはまだまだやりたいこともたくさんあります。

これからも写真を愛する多くのみなさんに喜んでもらえるように、また、写真を好きになる人たちがますます増えるように、株式会社シー・エム・エスのスタッフと共に誠実に、1歩、1歩を大切にして、1日、1日を歩んでいきたいと思っています。頂いた仕事を大切にしながら、ひらめきを増発していこうと思っています。

少し長めのまえがきと記したのも、そう書いた方が印象に残るのでは? というひらめきからです。こちらは、浅知恵に終わったかもしれません。

写真家の好奇心と観察力から学ぶ“ひらめき術”
『ひらめきのヒント』

日々の生活の中で「ひらめきが欲しい!」と思ったことはありませんか?
写真家として、プロデューサーとして、国内外を飛び回るテラウチマサトが、写真家の好奇心と観察力で培った『ひらめきのヒント』をまとめました。2016年4月に発売し、完売していた人気の書籍を、一部改訂し再販します。

目次

第1章:突然のスピーチでひらめくには?
第2章:ひらめきで人生を変えるには?
第3章:経験をひらめきにつなげるには?
第4章:みんなにいいね!と言われるひらめきとは?
第5章:現状を変えたいときにひらめくには?
第6章:オンリーワンのひらめきを思いつくには?
第7章:ひらめきを増幅させるには?
テラウチマサト ひらめきのことば
特別写真講座 Tipped(ティップト)写真塾

■タイトル:「ひらめきのヒント」
■仕様:四六判(127×188mm)、ページ数:158ページ、定価:1481円(+税)
■著者プロフィール:テラウチマサト
写真家/プロデューサー 1954年富山県生まれ。2012年パリ・ユネスコ 本部から招聘され、ユネスコ内のギャラリー、 Salle des Actesにて富士山の作品を展示。2015 年コロンビアのフォトフェスティバルで講演す るなど、海外からも高い評価を得ている。2016 年富士山頂浅間大社奥宮にて個展開催。2018年 写真集『タヒチ 昼と夜の間』、2019年『フィ ンセント・ファン・ゴッホ ほんとうのことは 誰も知らない』を刊行。モノやコトの“隠れた 本質”を捉える着眼点でイベントプロデュース から町興しのオファーも集まる。日本写真家協 会会員、富山市政策参与。 www.terauchi.com

STORY TELLER / 写真家達の物語 vol.37

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まちスナ日和