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スナップ写真の多様な側面に気づく、11人の写真家の物語『平成・東京・スナップLOVE』展が開催

Event, 写真展情報


尾仲浩二 Tokyo Candy Box No.00,  1999 ©Koji Onaka


 
「街の写真」とひとくくりにされがちなスナップショット。
でも実は多様な側面があることに気づかされる写真展『平成・東京・スナップLOVE』が、
六本木の東京ミッドタウン内にあるフジフイルム スクエアで6月21日(金)~7月10日(水)まで開催されている。

11人の写真家の作品174点が一堂に会す会場の中に身を浸すと、それぞれの際立った個性に驚くはず。
会場を引いて観ると東京の全体が見えてきて、近づくとそれぞれの物語が観えてくる。
街を歩くように会場を縫って歩けば、まるで平成の東京をテーマにした短編集を読むように、
さまざまなストーリーが立ち現れてくるのが本展覧会の醍醐味だ。

参加者写真家は、有元伸也、ERIC、大西正、大西みつぐ、オカダキサラ、尾仲浩二、中野正貴、中藤毅彦、ハービー・山口、原美樹子、元田敬三(敬称略)。
 
「人の希望を撮りたい」、「人が人を好きになるような写真を撮りたい」というテーマは中学時代から変わっていないというハービー・山口。
路上で出会った人たちのスナップ・ポートレイトは、写真家の被写体に対する優しいまなざしが感じられる写真ばかり。

 
「何を撮るか決めずに、撮りたいと思った瞬間を撮るのがスナップショット」と語る元田敬三。

特別なオーラを放つ人に声をかけて撮影するポートレートがメインの写真だが、意外にも撮影時には人物より「どう背景を入れるか」というところばかり見ているそうだ。街にも重きを置いている点が、ポートレートではなくスナップである所以なのかもしれない。写真の隅から隅まで眺めながらいろんな情報を読み取って、さらに作品のマットに書かれたキャプションを読むと、撮影した時の状況が追体験できるようで面白い。
 
中藤毅彦の作品は1995年に初個展で展示したという作品「Night Crawler-虚構の都市への彷徨」。
第29回東川賞特別作家賞や第24回林忠彦賞を受賞するなど、現在活躍している中藤の原点というべき作品も見られる。

 
最年少のオカダキサラは、日常の中の、まるで演出されたかのような奇跡的な偶然を写し取った写真。ひと目見てくすっと笑ったあと、さらによく見ると驚くほどたくさんの仕掛けが潜んでいて、その瞬時に場をまとめ上げる力が見事だ。

 
<その他の出展作品>

大西みつぐ 江戸川区南小岩, <Wonderland>より ©Mitsugu Onishi

大西みつぐの生まれ故郷でもある東京の下町の写真。ビルや人の懐かしい佇まいにほっとする。
 

原美樹子 Untitled,  1996 ©Mikiko Hara

日常生活の中の少しずれたシャッターチャンスのような瞬間が、忘れられなくなる原美樹子の作品。
 

中野正貴 TOKYO NOBODY Yoyogi, Shibuya-ku May 2000 ©Masataka Nakano

誰もいない東京の風景を写し、写真集が大きな話題となった中野正貴。
 
会場には、出展作家11人が令和になった5月1日から31日までの1か月間、新作のチェキで撮り下ろした作品10点ずつの展示もあり、何気にそれぞれが顔写真を撮ったチェキも楽しいので注目。

少しレトロなネオンサインのインスタスポットもあり、来場者も記念撮影して楽しめる。

ふだんスナップ写真を撮っていて、個性とは何か、何を撮ればいいのかと悩んでいる人にもお勧めの展覧会。
観た後は、みんな令和の東京が撮りたくなるはずだ。

FUJIFILM SQUARE 企画写真展
11人の写真家の物語。新たな時代、令和へ
「平成・東京・スナップLOVE」
Heisei – Tokyo – Snap Shot Love
期間:2019年6月21日(金)~7月10日(水)
※ 富士フイルムフォトサロン 大阪に巡回展実施
2019年7月26日(金)~8月7日(水)
時間:10:00~19:00 (入館は終了10分前まで) 会期中無休
会場:FUJIFILM SQUARE (フジフイルム スクエア)

【写真展併催イベント】
1.公開最終選考会
事前申込制のポートフォリオレビュー(申込終了)で一次選考に残った方の中から優秀者を選ぶ公開最終選考会を開催。選ばれた方は2020年春頃、東京または大阪会場のミニギャラリーで“写真展”を開催する権利がもらえる。

2.出展写真家によるトークイベント
出展写真家ら(東京11名・大阪2名を予定)が、それぞれの作品について、平成から令和を迎えた、これからの“スナップ”について語る“トークイベント”を開催。

<1.2共に>
日時:2019年7月7日(日)
公開最終選考会 14:00~15:15
トークショー 15:30~17:00
定員:150名
参加費:公開最終選考会・トークイベント参加ともに無料
会場:フジフイルム スクエア(東京)
5F特設会場(イベント開始30分前に1Fで受付)

申し込み、詳細はWebサイトにて。

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