猫写真家・沖昌之さんに訊く
猫の基本の撮り方


カメラの機能や使い方を覚えても、
撮りたいイメージのために活かせなければもったいない!
今回は、人気の猫写真家・沖昌之さんに
いつもと違う猫の表情を捉えるためのヒントを伺いました。

photo:Masayuki Oki

 

STEP1
必ず”猫目線”で撮影。気を許すまで粘るべし

猫を撮影するときのポイントのひとつは目線の高さです。猫は人間のように背が高いものをすごく怖がります。四つん這いになり、カメラを地面すれすれに構えたり、地面に直接おいて、猫の目線になってみて。そうすると猫も警戒心を解いてくれやすく、私たちが自然な姿を撮れるチャンスが生まれます。とはいえあまりに撮影に夢中になりすぎると、通りがかりの人に怪しまれてしまうのでご注意を!

photo:Masayuki Oki

 

STEP2
外猫写真のポイントは背景の「色」の意識!

近所や街なかで出くわした猫を撮ると、コンクリートのグレーなど、背景が単調な色になってしまいがちです。猫だけでも可愛いものですが、背景がきれいならより人の目を引く1枚になります。下の写真は、物陰で寝ていた猫を引きで撮り、周りの緑も入れ込んだもの。暗がりにいるネコの写真に鮮やかさが加わっています。猫を見つけた場所でどれだけきれいな背景がつくれるか、工夫してみてください。

photo:Masayuki Oki

 

STEP3
「普通の猫」から脱却する猫たちの表情のとらえ方

photo:Masayuki Oki

 
猫の警戒心を解くには、5分でも10分でも気長に待つのが大切。また、長く目を合わせるのは猫にとっては威嚇行為なので、顔を背けながら近づくのがベター。そうして気を許してくれたからこそ間近で見られるのが、食事を終えた後に舌を出した瞬間や、気だるそうな表情など。おすまし顔とはひと味違う魅力があります。また、連写でとると、思いがけない表情が撮れていることもあるのでお勧めです。

photo:Masayuki Oki

 

STEP4
可愛いけれど難しい!夜猫の撮影術

ジャンプなどの猫の動きは、シャッタースピードが1/1000秒程度でないとブレてしまいます。夜はとくにブレやすいのでISO2000以上にし、できるだけ速いシャッタースピードで撮りましょう。カメラを置ける場所があれば置いて撮り、手ブレを防ぐこと。黒猫の写真もカメラを塀の上に置き、連写したうちの1枚。明るいときより大きい猫の瞳や背景のライトなど、昼間とは違う雰囲気が楽しめます。

photo:Masayuki Oki

 

STEP5
いつもと違う「動き」のねらい方

photo:Masayuki Oki

 

瞬間的な猫の動きは、構図などにこだわりすぎていたら撮り逃してしまいます。猫を眺めながら動きや撮りたい瞬間を想像し、カメラを構えて待ちましょう。猫が動いたあと見切れてしまうこともあるので、画面に余白をつくるのもポイント。動きの瞬間さえ撮れれば、撮影後に加工・調整することができます。想像をめぐらせ、構図や水平などの型を気にし過ぎず、猫の一瞬の動きを収めましょう。

photo:Masayuki Oki

 

※この記事は「PHaT PHOTO」2015年10月20日発売号に掲載されたものです。

■プロフィール:
沖昌之(おき・まさゆき)
1978年兵庫県生まれ。家電の営業マンからアパレルの撮影カメラマン兼販売員に転身。初恋のネコ「ぶさにゃん先輩。」の導きにより2015年に独立。独自の視点で猫を撮影し発表している。写真集に「ぶさにゃん」(新潮社)、「必死すぎるネコ」(辰巳出版)がある。
Instagram:@okirakuoki/Twitter:@okirakuoki
野良ねこちゃんねる。

 

「必死すぎるネコ展」

開催期間:2017年11月23日(木・祝)~11月26日(日)
場所:京都 GALLERY35KYOTO
住所:京都市中京区大黒町696(二条釜座上ル西入ル)
電話:050-5216-8867

■書籍情報

『必死すぎるネコ』
発売:2017年
価格:1,200円(税抜)
出版:辰巳出版
ページ数:96ぺージ
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『ぶさにゃん』
発売:2016年
価格:1,200円(税抜)
出版社: 新潮社
ページ数:96ページ
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