PPC 100 Point Gallery
Vol.28 加藤真基さん


「PHaT PHOTO」の人気写真コンテスト「PHaT PHOTO CONTEST(PPC)」。毎号異なる3名の写真関係者を審査員としてお招きし、座談会形式で審査を行います。
PPCは入選や応募するとポイントが加算(※)され、見事累計100ポイントを達成した方には、デジタル雑誌および本Webマガジンにて作品とインタビューを掲載します。
今回は、28人目の達成者である加藤真基さんの作品を紹介します。

(※)各審査員が選出した1位(10pt)、2位(6pt)、3位(4pt)のほか、入選2pt、もうちょっとで入選!1.5pt、応募するだけでも1ptが加算されます。現在のポイントランキングはこちらに掲載しています。

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今を愛する写真

些細な日常を大切に思う、確かな視線で切りとった写真の数々。これは、2006年からPPCへの投稿をはじめた加藤真基さんの作品です。カメラを常に持ち歩き、撮りたいと思った自分の感情に正直に、写真を撮り続けてきました。日常を撮る加藤さんの写真からは、時間の流れが早い現代で、その一瞬一瞬を写真として記憶しておこうとする強い意志が感じられます。

photo:Masaki Kato/加藤真基 photo:Masaki Kato/加藤真基
photo:Masaki Kato/加藤真基 photo:Masaki Kato/加藤真基
photo:Masaki Kato/加藤真基 photo:Masaki Kato/加藤真基
photo:Masaki Kato

今回100ポイントギャラリーに掲載するのは、ご友人やご家族の何気ない表情をとらえたもの。

「昔、友人宅で見つけた写真誌に、平間至さんの記事が載っていました。その中で、『写真っていうのは、二度と戻らない“今”という時間に対する愛情だ』というお話がありました。その言葉が好きで、ずっと心の中にあります。今回選んだ写真は、作品と呼べるようなものではなく、身近な友人家族を撮った、ただの思い出私写真です。でも、先の言葉にあるような感情が、ここにはあると思うのです」

身近な人の笑顔や、生活の風景。見過ごしてしまいそうなものを愛おしく思う気持ちは、技術を超えて写真に滲み出ています。約12年間応募を続けた加藤さんは、自分の凡才を実感させられることもあったそう。しかし、無理に演出せず、“今”この瞬間をありのままに切りとった加藤さんの写真は、見る人に、ほっとするような温かい気持ちを与えてくれるのです。

 

photo:Masaki Kato

 

過去の受賞作品から

photo:Masaki Kato/加藤真基 photo:Masaki Kato/加藤真基
2006年5-6月号Vol.33 2位「午前時間」
テラウチマサト1位 小林キユウ2位
「夏休みの午前中って、たしかにこんな感じだなと思わせる空気が出ています」(テラウチマサト)「日常のなかのこういう瞬間にカメラを向けられるかどうか、ちゃんと気づくことができるかどうかは重要だと思います」(小林キユウ)
2012年5-6月号Vol.69 8位「タイトルなし」
鈴木心特別賞
「いい雰囲気だったから遊んだと書いてあるんですけど、人が横たわっているこの様子はいわゆる“いい雰囲気”からは外れてるなと思って、それえがこれを撮った人の個性だろうと思うし、そこに面白さを感じました」(鈴木心)
photo:Masaki Kato/加藤真基 photo:Masaki Kato/加藤真基
2014年9-10月号Vol.83 2位「時よ止まれ、君は美しい」
飯沢耕太郎1位
「こういう写真のあり方も実は悪くないと僕は思っているんです。純粋に見た人を幸せにするという写真のあり方はもっと評価されていいんじゃないかなと思います」(飯沢耕太郎)「あたたかい気持ちになります」(林典子)
2016年1-2月号Vol.91 5位「タイトルなし」
佐藤倫子特別賞
「影がすごく面白くないですか?バイオリンを弾いているようだし、自分を撮ったんだろうけどスカートをはいているようにも見える。この影のつくり方はすごく上手ですよ」(テラウチマサト)「グラデーションもきれいに出ています」(佐藤倫子)

常任審査員 テラウチマサトからの言葉

テラウチ マサト
加藤真基様、100ポイント達成おめでとうございます。

加藤さんの作品は過去にVol.33、Vol.69、Vol.83、Vol.91に入選されています。初めての投稿が2006年の5‐6月号(Vol.33)でしたから、最初の投稿で入選されたということです。しかも総合2位での入選(私は1位に推薦)でした。

どの写真も観る者を不思議な時間空間へと導く写真です。私が感じる“不思議な時間空間”とは、「今日という日はいい1日だったな!」とふと振り返ったときに感じるような“ゆったりと満ち足りた”、その日を思い、気持ちをめぐらすときに感じる時間です。入選した写真からは何れも独特な個性があり、一度見ると、次に見たときも「この写真知ってる!」となるような力を持っています。だからといって奇をてらっているわけでもなく、色味やコントラストや彩度に際立った何かを施しているというわけではありません。むしろおとなしいイメージの中に、一度見たら忘れられない一瞬を捉えていることが素晴らしいです。

しかも、これまでPPCへの応募作品はすべてフィルム作品であるということも加藤さんの特長でした。一瞬の何気ない、されど2度とない瞬間を、ときに優しい光の中で、またときには人工の光の中で捉えることに優れた方だと感じています。これからも楽しみにしています。

 

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