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HOW TO / 作品制作のヒント

ステップアップのヒントに! フォトコンPPC vol.112 「もうちょっとで入選!」審査員の講評


「悲しき舞」SARACO


スローシャッターで撮影した人物の残像がとても美しいポートレイト写真でした。背景のブルーと人物がうまく融合していて、新しいポートレイトに挑戦されていることがわかります。同じ手法で連作を見てみたいと思った作品でした。

「ポジショニング」岩田徳彦(広島県)


帰省時、少し照れたように、窓際から動かない父と他の人間との位置関係が面白いと感じて撮影されたとのこと。自分の家族にも思い当たる風景で、共感を持った1枚です。父親を主役として、もう少し手前を整理してもよかったのではと思いました。

「春の先陣を切る」西端久(大阪府)


水面に映り込んだまだ咲いていない桜の木と、水面に落ちた桜の花ひとつ。面白い対比です。ただ、全体のバランスを優先しすぎて、桜の花の存在感が弱い気がしました。「先陣を切った花」を作者がどう感じたのか? が、写真に現れるとよいかもしれません。

「未来・混沌」河合由貴


将来への不安を抱える女性の表情をとらえたとのことですが、女性の心情が伝わる素敵なポートレイトです。目線の先に空間があることで、先の未来へ思いをはせている様子が伝わります。背景をうまくぼかし、人物がきれいに引き立っていました。

「密談」渡辺亮介


花びらを唇にたとえたのでしょうか。集まって密談しているようだったと感じて撮影したとのこと。人気のない時間に撮られたような、深い色のトーンも、「密談」の雰囲気をうまく演出していると思います。たくさんある花の中の主役がもう少し明確だとよかったかもしれません。


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