課外講座 SL撮影で学ぶ鉄道写真の極意レポート
9月28日、埼玉県秩父を走るSL撮影会が開催されました。
台風の接近が心配されましたが、当日は見事な秋晴れ!
講師の神島先生と共に、参加者15名は秩父鉄道の撮影スポットを巡りました。
まずは撮影前の準備。体力勝負の鉄道撮影、しっかりとご飯を用意しましょう。
また隠れた撮影スポットは周囲にお店が無いことも。事前調査は入念に!
さぁ、いよいよ乗車!皆さんのテンションが一気に上がります!
まずは最初の撮影ポイントへ。
ここでは鉄道撮影の基礎テクニックを実践してみました。
ただ鉄道や駅を撮影するだけでなく、どのように写真に切り取るか?
皆さん試行錯誤されていたようです。
撮影が一段落したら次のスポットへ!次のポイントではいよいよSLを撮影!
移動中の車内でも、しっかり撮影。くれぐれも他の利用者の迷惑にならないよう気を付けてくださいね。
準備が整ったら、鉄道が来るまでの間に川辺でお昼ご飯。
秩父は自然豊かな場所。鉄道撮影だけでなく風景写真を撮りに行ってみても良いかもしれませんね。
食事を取りつつ、カメラのセッティングや構図の確認。
ライブビューモードを使うと、背面の大きなモニターを使ってピント位置を確認出来て便利ですね。
さぁいよいよ撮影!遠くから汽笛が聞こえてきた途端、皆さんの目が真剣に…!
シャッターチャンスは数秒でしたが、皆さん納得のいく一枚は撮れたようです。
当日の運行スケジュールは事前に調査済み。
お目当ての車両が通過するタイミングを入念に調べておくと、次のポイントへの移動にも余裕が生まれて無駄なく撮影が楽しめますね。
次のポイントでは、周りの風景を取り入れた応用撮影にチャレンジ。
手前に咲く花や遠くに見える民家なども、積極的に活用して構図を決めていきます。
迫ってくる鉄道も、D610ならお手のもの。
優れたAF性能と秒間約6コマという高速連写のおかげで、一瞬のチャンスも逃さず撮影出来ます!
駅へ戻ってくると、先ほど撮影したSLが戻ってきました。
間近で見るSLは音と煙、そして煙の臭いと、全身で走りを感じる大迫力!
気が付くと日も傾き始め、撮影会も終盤へ。
夕方の駅は、どこか物悲しげな雰囲気がありますね。
今回の鉄道撮影会では、各ポイントを歩いて巡りました。
屋外撮影の際は動きやすい服装はもちろんのこと、機材類にも気を遣いたいところ。
講座で使用したD610はフルサイズながら軽量・コンパクト設計のため、
移動の多い今回のような撮影でも全く苦になりませんでした。
また、9月25日にはNikonから新製品D750が発売されました!
操作性や画質の向上、そしてFXフォーマット機初となる可動式液晶モニターを搭載するなど、表現の自由度を更に増した心強いカメラです!
www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d750
ここで、撮影会にご参加頂いた方の作品をご紹介します!
▼参加者の方の作品▼
「列車をメインというよりも『鉄道があるゆるい風景』を撮りたいなと思い、このような構図にしてみました。お花がたくさん咲いていたので、それを取り入れて女性らしさのある鉄道写真を目指しました。都心部の鉄道では感じられないのんびりとした空気感が伝わればなぁと思います。」
「浦山口駅はSL撮影のカメラマンや登山客でごった返していました。そんな中、一人で改札や掃除、列車の安全確認をされている駅員さんが気になりました。忙しく働かれている姿に哀愁を感じ、声をかけて撮影をお願いしたら、はにかみながら承諾いただき撮影した一枚です。」
「鉄道写真は難しいけれど、楽しい。動く列車をどのような写真として撮るのか、目の前に現れるまで、何度も頭の中でイメージが交差する。この日の自分のテーマは「時」。線路わきで金色に輝くすすきが見せる「初秋」の季節感とローカル電車を組み合わせた一枚。のんびりした秩父の秋の時間を写し撮った。」
神島美明/かみしまよしあき
03年テラウチマサト氏と出会い、報道写真家からティーチングスタッフに。05年、フォトマスター検定エキスパートに認定される。06年、写真イベント「PIE2006」で講演。同年、山口県萩市イベントで、観光撮影指導、講演で多くの人の心を捉える。09年、(社)日本写真学会正会員になる。個展3回、共同展6回、写真集に「五百羅漢」。東洋学園大学でも講師を務める。現在ビギナー、ミディアム、ハイパー、プレミアムまで全てのカリキュラムを担当。レギュラークラス以外にもワークショップや撮影会の講師を数多く務め、これまで教えてきた生徒は1000人以上。
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