水池葉子さん、100ポイント達成おめでとうございます。
長く続けてこられた中で水池さんの写真の特徴は、実直さではないかと思ってこれまで写真を見てきました。写真に撮影者の生き方が表れるものかという確信を持ってはいないのですが、嗜好性ということを考えた時、やはり写真にはある程度、撮る人の考え方、性格、ひいては生き方までが写り込むように思います。
共に総合5位に入った2作品。2016年5-6月号「見るモノと見られるモノ」、2018年1-2月号「白昼夢」そして、総合3位の2019年3-4月号「賢者の住む街」と順調に賞の順を上げられてきて先が楽しみなのですがどの写真を見ていても、写真に真面目さが表れているように感じます。
本人にはチャレンジされている気持ちがあることは見てとれるのですが、他の審査員のコメントを聞いていても、何かもう一つ足りないと言 われるコメントがあったように思います。
100 ポイント達成の記念すべき時ではありますが、もし更に上に行くには何が必要だったかという前向きな観点から見ていくと、私には次のようなことが必要ではないかと思います。色を加えること。それが不純物のように違和感となったとしても今の写真にもう1色加える意識を持つこと。色は光の強弱でも変わります。光をより意識するのでも良いですね。