2020年12月4日(金)開催!屋外国際写真祭「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2020」とは?
2020年12月4日(金)~13日(日)にかけて、東京・京橋の4つの会場を使った屋外型国際写真祭「T3 PHOTO FESTIVAL」が開催されます。PHaT PHOTO編集部では、そんなフェスティバルの中から、見どころを3つご紹介します!
① 企画展「Jumping Between the Codes -変容性のはざまから-」
企画展「Jumping Between the Codes -変容性のはざまから-」は、コロナによって大きく変わる私たちの現代社会を、変容のはざまから見つめることで、違和感、アイロニー、あるいはユーモアを見つけてみようという趣旨の企画展。
展示に参加する9名の写真家の作品は、「都市と自然」や「真実と虚構」など、どれも私たちと関係の深いテーマのもの。例えば展示作品の1つ、中野正貴さんのシリーズ「TOKYO NOBODY」からは、約12m x 6 mのプリントを展示。2000年に発表された当時「誰も写っていない東京」として話題になった「TOKYO NOBODY」ですが、それから20年たった今、コロナを経験した私たちはこの写真から何を感じるでしょうか?リアルならではのスケールでの没入感を体感してみたい作品です。
② 会期中開催される5本のオンライントークショーも見逃せない
誰でも写真がきれいに撮れる時代。カメラを上手に扱える事の価値が下がる一方で、その写真を使って何をするか?写真家のビジョンがより問われるようになっています。今回開催する5本のトークは、写真の撮り方に特化したようなものはゼロ。その代わり、写真を通じて表現者がどんな「問い」を投げることができるかを、異なる5つの方法から探る内容になっています。
ゲストは、写真家のみならず、編集者や哲学者、キュレーターに建築家と、異なる分野のプロが参加。それぞれの領域をクロスオーバーしてのトークは、複眼的な視点を与えてくれるはず。自分の興味のあるテーマを見つけて、参加してみることで、新たな発見が見つかるかもしれません。
トークは事前申込が必要。参加費は無料 or 1500円から選択可能。
①2020年12月4日(金) 19:00開演 20:30終了
登壇者:小林美香(写真研究者)/海老澤美幸(弁護士・ファッションエディター)/ 谷川 嘉浩(哲学者)
②2020年12月5日(土) 19:00開演 20:30終了
濱田祐史(写真家)/高橋幸治(国際ファッション専門職大学国際ファッション学部教授)/上妻世海(キュレーター)
③2020年12月6日(日) 19:00開演 20:30終了
井上 智洋(経済学者)/和佐野有紀(アートコミュニケーター/医師)
④2020年12月7日(月) 19:00開演 20:30終了
宮崎学(写真家)/指出一正(『ソトコト』編集長)
⑤2020年12月13日(日) 19:00開演 20:30終了
山本 至(建築家)/杉田 真理子(アーバンリサーチャー)/平井政俊(建築家)
③ 10の美大・専門学校から選ばれた72名の学生によるオンラインポートフォリオ展
最後にご紹介したいのが、72名の学生が参加する「未来の写真家を探すオンライン学生ポートフォリオ展」。
注目のポイントは、学校による作風の違い。それぞれの学校ごとに特色のあるエッジある作品が選ばれており、一つひとつ見ごたえがあります。また、12月12日(土)には、海外から4名の審査員を迎え、各校から選ばれた代表者1名によるプレゼンテーションと講評をオンラインで開催。審査員には、世界の大学ランキングのアート分野で6年連続世界一に選ばれているロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートからも講師が参加。日本の学生の作品をどう見るのか、注目が集まります。
参加校は、大阪芸術大学、京都芸術大学、東京工芸大学、東京造形大学、東京ビジュアルアーツ、日本写真映像専門学校、日本写真芸術専門学校、日本大学藝術学部、ビジュアルアーツ専門学校大阪、武蔵野美術大学の10校。
こちらの学生の作品はT3 PHOTO FESTIVAL TOKYOの特設サイトにてご覧いただけます。
いかがでしたでしょうか?
今回は3つに絞ってのご紹介でしたが、他にも紹介しきれなかった展示やイベントなどが盛り沢山ですので、詳細はオフィシャルサイトを覗いてみてください。T3 PHOTO FESTIVAL の開催は12月4日(金)から。是非、この記事を読んで満喫してくださいね!
会期:2020年12月4日(金)~13日(日)
会場:東京スクエアガーデン、京橋第一生命ビルディング 1F、(仮称)新TODAビル計画 工事仮囲い、72Gallery
入場:無料
https://t3photo.tokyo