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全面オンラインで開催した御苗場vol.26の受賞作品を紹介。選出理由と受賞者インタビューをお送りします。

本記事で紹介するのは、テラウチマサトさんが選出した、Minae Kawadaさんの作品とインタビューです。
まずは、Minae Kawadaさんの作品が選出された理由から。

―テラウチマサト（写真家／御苗場総合プロデューサー） 選出理由

続いて、Minae Kawadaさんのインタビューです。撮影のきっかけやコンセプトについてお伺いしました。

Minae Kawada『Sherwood』

ともに生きる自然の素晴らしさを伝えたい

－この作品を撮影することになったきっかけを教えてください
2018年の夏、イギリスのアーティストインレジデンスに参加しました。その時に旅したシャーウッドの森で、今にも言葉を発しそうな古代オークの木に出会い、魅了されました。

－作品のテーマ、コンセプトを教えてください
この作品は、イギリスにあるシャーウッドの森で撮影した木々のポートレートです。この森では何世紀にもわたり樹木が生い茂り、数多くの古代オークが生息しています。生命力あふれる不思議な森の中をさまよいながら、私が見て感じた世界を写真を通して視覚化しました。

－この作品で一番伝えたいことはなんですか？
私たちと共に生きている自然の素晴らしさです。

森に見守られている感覚がした

－作品をつくる上で苦労したことはありますか？
森の中で何度も道に迷い、日が暮れ始めると森に飲み込まれてしまいそうで怖かったです。早足で出口を探していると気になる木や風景が私を足止めし、誘惑とのせめぎ合いでした。

－作品に対する熱い思いを語ってください！
冬の撮影では豪雨に見舞われましたが、森の中にいると木々が雨を和らげ、守られているような安心感がありました。写真を撮っているのは私だけど、いつもなにかに見守られている不思議な感覚。大きな森に迷い込んだ私が出会った木々や、感じた世界を楽しんでください。

だれかの心に響く作品を

－今後目指していることなどあれば教えてください。
今回の御苗場に参加して、自分の作品で空間を作っていく楽しさや、作品発表の多様性に気づきました。今後も作品を発表し続けて、それがだれかの心に響けばと思います。

まずは7月24日よりソニーイメージングギャラリー銀座で開催する作品展ですが、昨年の横浜御苗場をきっかけに広がった作品を中心に会場を彩ります。花火が消えてしまった世界を照らし、訪れた人たちが夢や希望を思い出す、小さなきっかけとなれば嬉しいです。

Minae Kawada （河田美奈枝）

岐阜県出身。人物やファッションの撮影を中心としたフリーランスの写真家を経て、2017年より作家活動を始める。子供の成人を機に活動範囲を岐阜から国内外に広げ、撮影や展示を行っている。

Webサイト：https://www.minaekawada.com/
Instagram：@miko_wonderland

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