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HOW TO / 作品制作のヒント

ステップアップのヒントに!フォトコンPPC vol.111 「もうちょっとで入選!」審査員の講評


「なじめるかな」船見征二(栃木県)

入学式帰りでしょうか。レースの襟の付いたワンピース、お団子頭でおめかししている小さな女の子が金網に張り付いている様子がかわいいですね。見事な満開の桜も、入学式シーズンの到来を象徴していていいです。金網の向こう、校庭にいる人物と女の子が少しかぶってしまっているのが残念でした。

「秋に繋ぎ止めたい」王映儒(大阪府)

詩や短歌・俳句を一緒に付けたくなるような写真でした。文章とセットで見せる作品をつくるのがうまい方かもしれません。写真の掌の見え方ですが、少し中途半端な印象も受けるので、もう少し下の方まで写したほうがバランスは良かった気がします。ただ、言葉が浮かんで来るような素敵な写真でした。

「Too many!」畠山雄一郎(宮城県)

丸太を積んだトラックを、真横から平面的に写した写真です。車の台車のブルーと、その下とタイヤの中心部の赤色の組み合わせもポップでいいですね。丸太とタイヤの丸、荷台の直線と地面のラインなどグラフィカルな面白さだけでなく、乾いた木と対照的な濡れた地面の対比がリアルを残し面白かったです。マットな紙も◎。

「オブジェ作成中」奥山弘文(神奈川県)

見れば見るほど不思議な写真です。建設中の国立競技場がビルの曲面鏡壁に映っている写真とのこと。ビルのコマそれぞれにいろんな部分が映り込んでいて、どことどこが繋がっているのか考えたり、作者が言うように、架空のオブジェのようにも見えたりするのがユニーク。素晴らしい場面に出合われましたね。

「妖かいまつり バンザイ」三木一美(香川県)

不気味だが好感が持てたという、妖怪祭り。確かに同じ印象を受けました。妖怪たちが愛嬌たっぷりでとてもかわいいです。切りとり方も、一つ目が半分きれていたり、構図をはみ出す感じで、バンザイの楽しさが出ていていいですね。右に少しだけ写っている手がありますが、妖怪の写真だけにちょっと怖かったです。


STORY TELLER / 写真家達の物語 vol.37

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まちスナ日和