HOW TO / 作品制作のヒント
ステップアップのヒントに!フォトコンPPC vol.111 「もうちょっとで入選!」審査員の講評
「消費」イトウエージ(千葉県)
紙を大量に消費している現在。「こんなに自由に使えるのも今のうちかもしれない」と感じられたとのこと。いろんな色・デザインのおびただしい紙がスクラップされ、問いかけるように迫ってくる気がしました。展覧会会場などで、大きくプリントして展示すると、かなり存在感のある作品になると思います。
「生きぬく」伊藤幸助(三重県)
休日のオフィス街でくつろぐ路上生活者の方に声をかけて撮影させていただいた1枚。カメラを向けると帽子をかぶりポーズを決めてくれたそう。この方は身なりもきれいで顔つきもしっかりされており、路上生活者には感じられませんでした。その点から「生きぬく」というタイトルには少し合わない気もしました。
「ちょっと待ってください!」今村修(埼玉県)
広告の中の男性モデルが2人の女性に、「ちょっと待ってください!」と声をかけている情景を想像しながら撮影したとのこと。その発想も面白いですが、写真自体も魅力的。光と影がところどころ効果的に入っていたり、左側にぼんやりと映る男性のアップの顔があったり、空想とリアルが同居しているようで面白い1枚です。
「北風の吹く平原」Tackel
きらきらと光る背景に手前のすすきが風に吹かれる姿がとてもドラマチックです。1枚で心動かされる強さのある写真だと思いました。すすきを画面いっぱいに切りとった構図も大胆で気持ちがいいです。この場所にいたときのTackelさんの感動が伝わってくる写真だったと思います。
「癒しの1枚」平塚めぐみ
猫と女性が同じようなポーズをとっていて、仲の良さが伺えます。ほっこりする1枚ですね。猫と女性がどんなポーズをとっているのか、もう少しわかりやすいとよかったですね。ソファーに一緒に並んでいるとか、猫と女性がシンメトリーになるような写真シリーズをつくっても面白いかもしれません。