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史跡巡りも楽しめる「伊是名島」へ行ってきた! 絶景ロケーションに島グルメも堪能する1泊2日旅

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コロナが落ち着いたら撮影の旅に出かけたい!そんな方に向けて候補地を紹介する本企画。今回は沖縄本島周辺に点在する15の離島の1つ、伊是名島(いぜなじま)という小さな島を紹介します。

伊是名島は、サンゴ礁に囲まれた豊かな自然風景が魅力の島。
また、農民から琉球国王になった尚円王(しょうえんおう)が生まれた島としても知られ、青い海と琉球王国の史跡を組み合わせた撮影を楽しむことが出来る場所です。

そんな伊是名島のおすすめのフォトスポットを編集部がピックアップ。
沖縄本島からの行き方や、宿泊地などと合わせて1泊2日で巡るルートを紹介します!

1.沖縄本島から伊是名島への行き方


伊是名島は沖縄本島の北方に位置する離島。島へはフェリーで向かいます。
まずは、那覇市内から車で2時間弱、今帰仁村(なきじんそん)にある運天港へ向かいましょう。


フェリーの数は1日2本(10:30/15:30)。
1泊2日で満喫するなら午前便がマストです!
編集部は、沖縄本島へ前泊し、翌日の早朝からレンタカーで運天港へ。運天港周辺には、有料の駐車場もあるので安心です。
公共の交通機関を使うのであればやんばる急行バスがオススメ。

 

 

 

さぁ、それでは出発、とフェリーに乗り込むとなんだか気になるものが…。
このキャラクターはいったい…?

私の名前は尚円王。伊是名島のヒーローじゃぞ。

琉球王国の国王・尚円王は、伊是名島の出身。そのため、伊是名島には他の島では見ることのできない重要な史跡や文化財が遺されています。
これは歴史好きにはたまらない…!期待感が高まります。

2.1日目は絶景ビーチに史跡巡りにグルメも!


フェリーに揺られること約1時間、伊是名島の仲田港に11:30に到着。
港を出るとシーサーがお出迎え。普段は正面から撮るシーサーも、手書きのイラストが可愛いらしくて背中をパシャリ。

伊是名島は外周およそ16㎞。坂道が多いので、島内の移動はレンタカーを使用して巡ります。
1日目の見どころは尚円王ゆかりの銘苅家(めかるけ)住宅と、沖縄の原風景が残る伊是名集落。いよいよここから、旅がスタートします!

▼1日目に訪れたのはこちら
伊是名ビーチ
麺カフェ太陽食堂
銘苅家住宅
伊是名集落のサンゴの石垣とフクギ並木
尚円王ゆかりの史跡3か所

 

 

 

 

伊是名ビーチ


フェリー到着後、すぐにお昼でもいいですが、せっかくなので車で10分の距離にある伊是名ビーチへ。
遠浅の海と約600mの白い砂浜が特長の伊是名ビーチ。目の前に広がるサンゴ礁と青い海に編集部のシャッターは止まりません…!
観光地化されておらず存分に撮影が楽しめる伊是名ビーチですが、トイレやシャワーも整備されているので安心。
キャンプもOKとのことで、夕暮れのサンセット撮影にも良さそう。
現在は工事中、しばらくは使用できないとのことなので事前に調べてから行きましょう!

ビーチでの撮影を堪能したら、おなかが減ってくる時間。
ランチは、伊是名島のお米と水だけでつくったモチモチの太陽麺とスイーツがいただける太陽食堂がおすすめ!

パスタ風や中華風などいろんな味が楽しめて、しかもグルテンフリーなので健康志向の方やダイエット中の方にも嬉しい。
テラス席があるので、ペット連れや海で遊んだあとの休憩にも。
おなかがいっぱいになったら、いよいよ伊是名島ならではの風景を巡ります。


麺カフェ 太陽食堂
所在地:沖縄県島尻郡伊是名村字勢理客1542
TEL:0980-45-2120
営業時間:11:00-16:00
定休日:火曜日
※火曜日が祭日の場合は翌日
 
 

沖縄の原風景が残る銘苅家(めかるけ)住宅と伊是名集落


ランチ後まずやってきたのは、伊是名ビーチのすぐ近くにある銘苅家(めかるけ)住宅
尚円王の叔父にあたる家系のお屋敷です。戦災を免れた琉球建築民家の内でも保存状態がよく、国指定の重要文化財にもなっています。
石垣は、首里城城壁と同じ技法で作られているもの。
中へ入ると敷地は広く、空が青く晴れていたら、赤い瓦屋根が写真映えするロケーション。
風景スナップやポートレイトの撮影にも良さそうですね!


銘苅家周辺の伊是名集落では、まち歩きをしながら沖縄の原風景の撮影を楽しめます。
そのうちの1つがサンゴで出来た石垣。かつてはサンゴを使った石垣が一般的だった沖縄も、ハブが住み着いてしまうという理由からその多くが現在はコンクリートに。
伊是名島は“ハブがいない島”としても知られており、そのため昔ながらの石垣の風景が残っています。

また、昔から防風林として植えられているフクギ並木も健在。
楕円の形をしている葉っぱは、一枚一枚が肉厚で、少しぷっくりしているのが特長です。

 

 

 

 

 

 

せっかくなので、時間があれば尚円王ゆかりの史跡を巡るのもオススメ!土地の歴史を知ることで、一味違った視点から風景を眺めることが出来るようになります。

時刻は17時過ぎ。
本来であれば夕日を見に、展望台に行こうと計画していたのですが、雨が降ってきてしまったので夕日の撮影は中止に。とても残念ですが天気は仕方ない…。

ということで、このまま宿泊先へ向かいます!
今回は民宿 なか川館にお世話になりました。

これでもか!というほどの豪華なお食事をいただき(とっても美味しかった…)、
おなかも心も満たされた編集部は、民宿のご主人・中川さんに島民ならではの伊是名島の魅力をおうかがいしました。
インタビューはこちら

民宿 なか川館
所在地:沖縄県伊是名村字仲田743-4番地TEL:0980-45-2100
TEL:0980-45-2100
※夕食・朝食あり

 
 
 

3.2日目は難攻不落の城!?伊是名城跡へ

さて、2日目がスタートしました!民宿で栄養満点の朝食をいただき、再出発です。

▼2日目に訪れたのはこちら
伊是名城跡/伊是名玉御殿
伊是名村ふれあい民俗館
ギタラ展望台
マッテラの浜

 

 

 

 

帰りのフェリーが13時半と早いので、移動範囲は最小限に回ります。

伊是名城跡/玉御殿(たまうどぅん)

まず訪れたのは、伊是名城跡。標高98mの岩山に築かれた伊是名城は、海側が絶壁になっていることから「難攻不落の城」と言われていたとか!
北側の麓には尚円王の父と母の墓で国の重要文化財に指定されている、玉御殿(たまうどぅん)があります。
荒々しい山の壁面と、積み上げられた石垣が、土地の魂に触れるような空気感を作り出しています。
思わず、映像を撮ったらどんなシーンになるかを想像する編集部。

伊是名村ふれあい民俗館


つづいて訪れたのは、伊是名村ふれあい民俗館
伊是名島の文化遺産を後世に正しく伝えるために平成2年に開館された資料館です。
伊是名島の歴史や文化を知ることができるので、旅の初めに情報を仕入れてから史跡巡りをするにもよい場所です◎

伊是名村ふれあい民俗館
所在地:沖縄県伊是名村伊是名196-129
TEL:0980-45-2165
開館時間:9:00-17:00
料金:大人(高校生以上) 200円
小人(小・中学生) 100円
休館日:月曜日

ギタラ展望台


資料館で学んだ後は、絶景でリフレッシュ!
やってきたのはギタラ展望台
「ギタラ」とは“切り立つ岩”という意味で、伊是名島には海ギタラと陸(あぎ)ギタラという巨石があります。ちなみに上の写真に映っている岩が海ギタラ。
ギタラ展望台からは、さきほど訪れた伊是名城跡を見ることもでき、見事なピラミッド型の山と白い浜の眺望を楽しめます。

マッテラの浜


マッテラの浜は日本の渚百選にも選ばれた二見ヶ浦海岸の一部です。
波の心地よい音、目の前に広がる青い海と空。
まるでプライベートビーチのような特別感…!このまま時間が止まってほしい…。

幸せな時間は束の間、時計を見るともう12時。フェリーの時間が迫ってきました。
帰りたくありません…!

2日間たっぷり伊是名島を満喫した編集部。
コロナ禍でなかなか旅行に行けませんが、旅行に行けるようになったらぜひ、絶景と史跡巡りが楽しめる島・伊是名島へ行ってみてはどうでしょうか!

今回、編集部がピックアップしたスポットを動画でもご覧いただけます!

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— 撮影協力 —
(一社)いぜな島観光協会・沖縄県・(一財)沖縄観光コンベンションビューロー


「憩うよ、沖縄。」というキャッチフレーズは
新型コロナウイルス感染拡大防止のため“新たな生活様式” を取り組んでいる中、
癒しの島・沖縄に来て心と身体を癒してほしいという願いを表現しています。

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