おうちに飾りたい写真 Masahiro Yasui作品
「写真を始めたきっかけは何ですか?」と尋ねると、旅行とおっしゃる方が多いように思います。
なかなか海外に行けなくなってしまったこの状況に、きっと皆さん我慢しているはず。
自由に海を渡ることができなくなってしまった今、この状況から抜け出せるときが早く来ることを願いながら、写真に収められた風景に想いを馳せてみませんか。
今回ご紹介するのは、PHaT PHOTO写真教室卒業生の Masahiro Yasuiさんの作品です。
中判フィルムカメラと共にヨーロッパ各国を旅して、目の前に広がる景色にシャッターを切り、作品にしています。
被写体のほとんどは小さな田舎町。
そこで暮らす人々の日常生活の中の色と柔らかく降り注ぐ光に、静かに胸が高鳴ります。
撮影時のエピソードとともにお楽しみください。
11月に訪れたこともあってか、沈黙の音が聞こえる村や沈黙の村と言われる通りとても静かな村でした。
聞こえるのは風の音だけ。降り注ぐような木漏れ日がこの静かな村をより一層特別な村にしてくれた瞬間の1枚です。
白い壁の建築物が並ぶ、中世の面影を残す街だそうです。街の特徴でもある白い壁に植物の影が映える一枚です。
ユングフラウヨッホに向かうため、泊まっていた村の駅の窓口でチケットを買おうとすると、トラブルで今はユングフラウヨッホまでの鉄道は動いていないと言われました。
どうしようか悩んだ末、まずは乗り換え駅のクライネシャイデックまで行き、鉄道が動くのを待つことにしました。
崩落事故があったようでしばらく待っていても動かないので近くをハイキングすることにしました。
ハイキングの途中、牛が等間隔に並んでいるように見えたのが面白いと思って撮った1枚です。
雄大な緑の中で3頭の牛が並ぶ姿が可愛らしい、自然を感じる写真です。アクシデントの中で生まれた作品とのことですが、ハイキングをしてよかったと思える景色ですね。
定番の場所ですが見たかった風景、クロアチア行きを決めた風景の1つです。
中世の歴史ある建物と綺麗な海でそれぞれの夏を満喫している風景がアドリア海の夏のイメージです。
クロアチアの旅で最もお気に入りの1枚です。
世界遺産にも登録されている街で、パンフレットなどでもよく見かける場所ですが、Yasuiさんカラーの作品になっており、また違った印象を受けます。
Yasuiさんの写真は、涼やかな風が頬を撫でるような、あたたかくて柔らかな光に包まれるような、時間の流れがゆっくりに感じられるような気持ちにしてくれます。
現在、東京都中央区京橋の72galleryにて開催している個展では、作品31点の展示と販売も行っています。
展示にはちょっとした仕掛けも。
会場へお越しいただける方はその意図も味わってみてください。
また、CMSオンラインショップでは記事内でご紹介した3点を限定販売しています。
昨年から続くおうち時間の中で、部屋のインテリアにこだわるようになった方も多いと思いますが、模様替えは大変でも、写真を一枚飾るだけでお部屋の印象はがらっと変わるはず。
残念ながら会場まで行くのは難しいという方はぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
Masahiro Yasui 写真展「ISTRA」
【展示概要】
日 程:2021年7月14日(水) – 7月25日(日)
時 間:12:00−19:00(最終日17:00まで)
休館日:月曜日、火曜日
会 場:72Gallery
住 所:東京都中央区京橋3−6−6 エクスアートビル1F
https://tip.or.jp/2021/4709
CMSオンラインショップ おうちに飾りたい写真特集
作家プロフィール/Masahiro Yasui
2013年よりPHaT PHOTO写真教室に通う。その後、中判フィルムカメラの魅力に取りつかれ、RZ67を手にしてヨーロッパを旅しながら撮影する。特に田舎の小さな街や村が好み。
主な個展
2016年 「NETHERLANDS」STARBUCKS玉川3丁目店
2017年 「チェコ 〜 Česká Republika 〜」STARBUCKS玉川3丁目店
2018年 「ENGLAND 〜 旅に呼応する旅 〜」STARBUCKS玉川3丁目店
2019年 「Switzerland」STARBUCKS玉川3丁目店
2020年「REVERENCE」72Gallery