プロがアドバイス!予算・レベル別
写真の「額装・加工」6種類


個展やグループ展、御苗場など…写真展を控えた方、これから写真展をやりたいと思っている方へ
PHaT PHOTO vol.85「展示とプリントの万全Q&A」から、作品の準備や展示方法のノウハウをご紹介します。

今回ご紹介するのは、「額装・加工」について。数ある額装・加工の種類のなかから、自分の作品にぴったりなものを選ぶのは難しいですよね。
まずは、基本の6種類をご紹介。それぞれのメリット・注意点、どんな作品に向いているのかを額装・加工のプロであるフレームマンの中澤孝寛さんに、教えて頂きました。

1.木製パネル

安価なうえ展示もカンタン
軽くて丈夫な木製パネル。マットや額が無いため、ストレートに写真を見せることができます。裏面の溝が上部にあるので、展示時に釘へ引っ掛ける作業も楽。しかし木材なので湿気に弱く、作品が大きいと歪みや反りが出る可能性も。[ 費用:★☆☆☆☆ ]

2.FMプレート

長期保存でき繰り返し展示OK
0.8㎜と非常に薄いのに反りも少なく平面性が極めて高いので、額装用の裏打ち(※)として使用されることも。長期保存ができるため、何度も展示したい作品や、作品販売にもお勧めです。B2以上の大きなサイズは反ることもあるので注意。[ 費用:★★☆☆☆ ]
※裏打ち…作品のしわや反りを防ぐための補強加工

3.フォトアクリル

透明感ある海や空などの表現に
写真の上にアクリルを重ねた、奥行きや高級感のある加工です。派手な色の写真や、よりインパクトを出したいときにも最適。ただ光沢度の低いマット系やアート系の用紙には合わないこともあります。重さがあるので、展示時は気をつけて。[ 費用:★★★☆☆ ]

4.アルミフレーム

扱いやすくシンプルな見せ方
フレーム幅が一般的に5㎜と非常に細く、写真のイメージに影響を及ぼさないシンプルな額装。写真をしっかり見せたいときに向いており、ギャラリーなどでも多用されています。金具を取り外せば作品の入れ替えができるので、使い回しも可能。[ 費用:★★★☆☆ ]

5.木額装

完全カスタムで世界観を演出
木材や幅・色・形など組み合わせが非常に多く、オリジナルの額がつくれます。アルミフレームに比べて存在感があるので、額を含めて世界観を出したいときにはぴったり。インテリアのような雰囲気が出せるので、自宅に飾るのにも適しています。[ 費用:★★★★☆ ]

6.浮かし

より作品に注目させる人気額
マットを使わず、写真のみで木額装を使用した額装。額の表面(アクリル)と写真までの隙間を空けて奥行きを出すことで、観る側に作品を覗きこませ、作品により注目させる効果があります。また作品を立体的に見せることもできます。[ 費用:★★★★★ ]
今回教えて頂いたのは:フレームマン 中澤孝寛さん
多くの写真家が信頼を寄せる額装・加工のプロである株式会社フレームマン。企画展や個展など年間100以上の展覧会をサポートし、写真・グラフィック・絵画など国内外のアーティストの額装を手掛ける。frameman.co.jp

いかがでしたか?
自分の作品にあった額装・加工を選ぶことで、展示のクオリティは一気に上がります。写真展に出かけて、写真と額装の組み合わせを観るのも非常に勉強になりますよ。迷ったら、プロに相談するという手も。自分の作品をどんな風に見せたいか、ぜひ考えてみてくださいね。
展示・額装のノウハウ第2弾は、[ 挑戦してみたい!応用額装 ]について。
自分の伝えたいことに合った、額装選びの方法をレクチャーします。

展示のノウハウをもっと知りたい方へ

今回の記事は「PHaT PHOTO 85号」の特集「展示とプリントの万全Q&A」の一部をご紹介したものです。
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