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HOW TO / 作品制作のヒント

友人の結婚式の撮り方2 喜ばれる写真の工夫と光をつくるコツ


大切な友人の結婚式、素敵な写真を撮ってふたりに残してあげたいですよね。
記録写真はプロのカメラマンに任せて、友人だからこそ撮れる写真に挑戦してみましょう。

友人の結婚式の撮り方1 カメラ選びと披露宴のシーンのポイント」に続いて、PHaT PHOTO写真教室講師の設楽季昭先生に、ステップアップ編として、喜ばれる写真の工夫と光をつくるコツを教えてもらいました。

1.物語る「手」の表情をとらえよう!


ふたりの晴れ舞台、どうしても表情ばかりに目が行きがちですが、「表情を写す」と言っても、必ずしも顔を入れる必要はありません。顔以外で、表情をよく写し出してくれるのが「手」。
ぐっと拳を握れば緊張感が、新郎新婦が優しく手を繋ぐと幸せが伝わってきます。ポイントは「寄る」こと。手をクローズアップすることで、被写体の心情がよく伝わる写真が撮れます。

2.小物や料理をシンプルに切りとろう

新郎新婦のこだわりが詰まっている結婚式。高砂の花や、テーブル上の食器などにも注目しましょう。事前に2人にこだわりを聞いてみても良いかもしれません。
小物を撮るときに活躍するのがマクロレンズです。被写体に寄り、周囲のものは省きましょう。
被写界深度を浅くして背景をぼかし、ひたすらシンプルに切りとるのがベスト。早めに会場に入れば人が少なく、撮りやすいのでお勧めです。

3.フォトジェニックな「光」を探そう

結婚式では、演出や会場の立地、時間帯によって明るさや光の入り方が大きく変わります。
主役2人だけに集中せず、スポットライトが当たってできたシルエットをとらえたり、周りをよく見て光の入り方が良い場所を探してみたりして、良い光を逃さないよう、全体をよく観察しましょう。
また、会場が暗くなる場面ではISO感度を上げてみても良いでしょう。ISO800 ~1600 くらいならノイズも出にくいです。

4.知っておきたい“ バウンス” テク

暗くて写らないなら、内蔵フラッシュやクリップオンストロボを使います。ただ、直接被写体に当てると光が強く雰囲気が台無しになってしまいます。
ディフューザーを使うか、ストロボが可動式で天井があまり高くなければ、上の図のように、天井に光を当てましょう。光が拡散されて柔らかい光になります。

5.友達だからこそ、ちょっと無理な注文を!

せっかくの結婚式、寄り添う2人の姿を収めておきたいもの。本人達には十分近い距離でも、写真で見ると距離を感じることもあるので、相手の顔がぼやけるくらいに近づいてもらいましょう。
さらに逆光シーンで、露出をプラス補正すれば、新郎新婦の顔も写り、背景も光に包まれた雰囲気に。その場では照れても、写真になると仲睦まじい様子が残るのであとですごく喜ばれます。
いかがでしたか?
大切な友人の晴れ舞台を綺麗に写真に残せるよう、今回のポイントをしっかり覚えて撮影してみてください。

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今回の記事は「PHaT PHOTO 87号」の一部をご紹介したものです。
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