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HOW TO / 作品制作のヒント

プロがアドバイス!こだわり派におすすめ 写真の「額装」4種類


個展やグループ展、御苗場など…写真展を控えた方、これから写真展をやりたいと思っている方へ
PHaT PHOTO vol.85「展示とプリントの万全Q&A」から、作品の準備や展示方法のノウハウをご紹介します。

前回の[ 写真の「額装・加工」6種類 ]では、基本の額装・加工のメリット、注意点をフレームマンの中澤孝寛さんに、教えて頂きました。
今回は、額装にもっとこだわりたいという方に向けて、「応用額装」を教えて頂きます。

1.ダブルマット

上品で落ち着いた印象を強める
額装する際、写真に余白をつけることで作品をより大きく見せたり、被写体を際立たせたり、品格を高めるために使用するマット。通常1枚で使用することが多いですが、もう1枚マットを重ねることで厚みが増して作品の奥行きが生まれ、より上品で高級感のある表現にすることができます。

2.浮かし額

まるで標本のような繊細な演出
木額装の浮かしの応用として、写真のみを浮かせて額の内側に空間を持たせる額装。額のなかに影が落ち、その名の通り額の中で作品が浮いているように見えます。写真自体に立体感を持たせることで格調を高め、繊細なイメージの作品に仕上げることができます。

3.マットパネル

インフォーマルとフォーマルの中間
木製パネルの上に作品とマットを重ねた加工。マットの余白と段差によって、木製パネルのカジュアルな印象からシックな印象に演出することができます。ラフ過ぎず、高級感を出し過ぎたくないときにお勧め。パネルのサイド部分の色を変えると展示時のアクセントにもなります。

4.複数窓(2つ窓)

物語をより伝えるなら
ひとつの額装のなかに、複数の写真を見せることで、被写体同士の関連性や物語性をより印象づける効果があります。窓の大きさや数、位置はカスタマイズできますが、あまり凝り過ぎてしまうと雑多なイメージになったり、1枚1枚の写真の存在感が薄れてしまうこともあるので注意です。

今回教えて頂いたのは:フレームマン 中澤孝寛さん
多くの写真家が信頼を寄せる額装・加工のプロである株式会社フレームマン。企画展や個展など年間100以上の展覧会をサポートし、写真・グラフィック・絵画など国内外のアーティストの額装を手掛ける。frameman.co.jp

いかがでしたか?
応用額装では高級感が出たり、繊細なイメージに仕上げることができたり…より自分の伝えたいことを表現することができます。作品だけでなく、見せ方にもこだわって展示に臨んでみてくださいね。

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