HOW TO / 作品制作のヒント 写真が劇的に変わる! 夜景撮影で押さえておきたい2つの設定 2018.06.19 HOW TO / 作品制作のヒント, Magazine Tweet きれいな夜景なのに、写真に撮ると思った通りに撮れない…もっといろいろなバリエーションの写真を撮りたい!そんなふうに夜景撮影をもっと楽しみたいと思う方へ。 PHaT PHOTO写真教室講師の藤原 沖(ふじわら おき)先生に、夜景撮影の楽しみ方と押さえておきたい2つの設定を教えてもらいました。 藤原 沖(ふじわら おき)先生 2013年より、PHaT PHOTO写真教室の講師を担当。イベント、ワークショップ等で指導実績多数。人物、風景、ペット、舞台など幅広い領域を撮影している。7月から始まるビギナークラスを担当。 <PHaT PHOTO写真教室の詳細はこちら>夜景だからこその“光と遊ぶ”感覚を楽しむ 夜景撮影の魅力は、スローシャッターで光の軌跡を写したり、昼間は何の変哲もない場所が、夜になるとライトや電灯で美しい場所に変貌すること。三脚の使用などいくつかのテクニックは必要ですが、難しく構える必要はありません。光を自分でうまくコントロールしながら、“光と戯れる”“光と遊ぶ”という感覚で夜景撮影を楽しみましょう。42㎜/マニュアル/ F13 / 15 秒/ ISO100夜景撮影で押さえておきたい設定 その1.写真が劇的に変わるホワイトバランス ホワイトバランス(WB)は、夜景撮影時に積極的に変えたい設定のひとつ。 日中、ホワイトバランスを変化させると不自然な色になることがありますが、夜景撮影はどのWBでもマッチすることが多いです。電球モード青味のイメージを強くするなら電球モードで、逆に暖かみのあるイメージにしたいなら日陰モードに設定。手動でWBを設定する場合、色温度が低いと青味が、高ければ赤味が強くなります。日陰モード蛍光灯モードその2.撮影意図を決めるシャッタースピード車の軌跡を長時間露光で撮影(24㎜/マニュアル/ F6.3 / 10 秒/ ISO100)色味の設定は撮影後でもある程度調整できてしまうのに対し、シャッタースピードの設定は撮影後に変更することができません。 「動き」を撮りたいのか、「静けさ」を写したいのかなど、撮影者の意図が決定づけられる重要なポイントになるので、何を表現したいのかを考えながら設定を変えてみましょう。[シャッタースピード:0.6秒]水面の波がはっきりと見え、動きのあるリアルな画に。[シャッタースピード:10秒]波が次第に消え、「静」的な雰囲気が生まれる。[シャッタースピード:120秒]ND フィルターを使用。非現実なシーンを演出。上記の「120秒」露光のように、非現実感をより演出する場合、減光するNDフィルターも使用しながら長時間露光を駆使して作画をしましょう。 先生の撮影帖 三脚を使うときに気を付けたいこと 夜景撮影に必須の三脚。15,000円~ 30,000円程度の値段設定のものだと安心して使えるでしょう。使用時はもちろん人の迷惑にならないように気をつけること。社寺仏閣などの観光地では三脚撮影不可の場所もあるので撮影前に確認を怠らず。 いかがでしたか? 今回は、夜景撮影の楽しみ方と押さえておきたい2つの設定をご紹介しました。 次回はステップアップ編としてさらに魅力的な夜景を撮るためのポイントをご紹介します。あわせて読みたい■旅先で使える!心を動かす風景写真の撮り方 ■1枚でメッセージを伝える 写真の構想力 ■写真家・上田晃司さんに学ぶ!アングル・背景で決まる スナップ写真の撮り方 応用編 藤原沖先生が担当するビギナークラスが開講中! PHaT PHOTO写真教室では、7月開講のビギナークラスの生徒を募集中です。カメラの使い方や写真の基礎を1年かけてじっくりと学ぶことができます。講師の写真講評もあり、あなたの写真のいいところや、さらによくなるコツをお教えします。もっと写真がうまくなりたいと思ったら、ぜひPHaT PHOTO写真教室へ。<公式サイトで詳しくみる> PHaT PHOTO|無料記事公開のお知らせを受け取る (週1回目安/メールにてお届け) プレミアム読者なら 有料記事とPHaT PHOTOバックナンバーが読み放題 [1号600円(1か月300円)]>> 詳しくはこちら Tweet 編集部 プロフィール Post Share RSS Pin it 投稿者: 編集部HOW TO / 作品制作のヒント, MagazinePHaT PHOTO写真教室, 夜景, 撮影テクニック, 藤原沖 はじめての個展・グループ展で失敗しない! 写真の展示方法 プロがアドバイス!こだわり派におすすめ 写真の「額装」4種類