1枚でメッセージを伝える 写真の構想力 1/3


1枚の写真から、メッセージを伝えるにはどうしたらよいのでしょうか?
被写体との距離感や構図の工夫、被写界深度に切り取り方など…少しの工夫で写真は本当に変わってきます。
写真がうまくなるために伸ばすべき能力ってどう身につけるの?ということで、PHaT PHOTO写真教室松本友希先生に1枚でメッセージを伝える「構想力」について教えて頂きました。

photo:Yuki Matsumoto

テクニックや構図のセオリーを熟知していても、1枚でメッセージを伝えることはなかなか難しいもの。ぼかしたりクローズアップで撮影した写真もきれいですが、そのなかに自分が何に感動したかが込められていなければ、見過ごされてしまう可能性があります。

まずは、自分が何を伝えたいかを明確にしておくことが大切。
テーマを持たずに出掛けると何を撮ればいいか迷ってしまい、あいまいな写真になってしまいがち。ひとつテーマを決めたらまずそれだけに集中して撮影を行うと、不思議と撮るものが自然に見えてくるのだそう。

いざ撮影したいものを見つけたら、一体どんなことに気を付けて撮影すると良いのでしょうか。今回は「撮りたいものが明確な場合」に工夫したい3つのポイントを教えて頂きました。

POINT1 : 光と影のコントラストを見つける

写真を見るとき、最初に目に留まりやすいのはハイライトの部分。周りとの明暗差が大きいほど、目線を集めやすくなります。
被写体自体が光を発していなくても、逆光やライトなどを背景にするなど応用も可能。光は明るさや希望を感じさせてくれるので、前向きな1枚に仕上がります。
また色の組み合わせでもコントラストを出すことができ、ここでは縁のなかにある服のオレンジがポイントになっています。

photo:Yuki Matsumoto

POINT2 : 立体的・奥行きを出すぼかし

立体感を出すためには背景をぼかし、奥行き感を強めるためには手前をぼかすと効果的です。
ふたつを組み合わせるとさらに主題を強調させることができますが、中途半端にぼかすと何が主題なのかわからなくなってしまうので、主題とのメリハリを意識して絞りを調整してみましょう。

photo:Yuki Matsumoto

POINT3 : 周りを囲ったインフレーム効果

窓やドアなどを額縁のように見せて、フレーム内の主題に注目を集めやすくし、主題の存在感を強調させるインフレーム効果。
覗きこむような感覚になるため、小さなフレームであっても、そのなかの空間の広がりを感じさせることができます。

photo:Yuki Matsumoto

いかがでしたか?
光と影の使い方やぼかしとフレームの効果。伝えたいものにどう視線を誘導するか。いろいろと工夫することで、1枚でも力強い写真が生まれそうですね。
次回は「その場の雰囲気を伝えたい場合」の3つのポイントをご紹介します!お楽しみに。
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写真がうまくなるために伸ばすべき能力をもっと知りたい方へ

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