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HOW TO / 作品制作のヒント

花火撮影で押さえておきたい 基本の画作りとステップアップのポイント


18mm/F8/10秒/ISO100

花火を毎年撮りに行くけれど、満足のいく写真が撮れない…感動をもっと写真に写しこみたい!という方へ。

PHaT PHOTO写真教室講師のまるやゆういち先生に学ぶ、花火の撮り方。前回は花火撮影に必要な機材と基本設定を教えてもらいました。
今回は画作りのポイントとひと味違う花火写真の撮り方について教えて頂きます。

まるやゆういち先生
1974年青森県生まれ。テラウチマサトに師事し、著名人・経営者など1000人以上の撮影を重ね撮影講師としても活動。のべ400人以上の生徒にレクチャー。現在はフォトグラファー/講師の活動を精力的に行い、実績に裏付けされたテクニックとわかりやすい指導に定評がある。
PHaT PHOTO写真教室の詳細はこちら

 

1.おさらい:花火撮影の基本セッティング

花火撮影は設定もフォーカスも、マニュアル撮影で行います。
基本セッティングは<はじめてのマニュアル撮影に挑戦!花火撮影の基本設定と必要な機材>でご紹介していますのでチェックしてくださいね。

 

2.押さえておきたい、基本の画作り

19mm/F18/6秒/ISO200

(1)5分割構図で考える

画面の中に地面をどれだけ入れるかによって、花火の表情が変わります。
写真の構図で、「3分割構図」とよく言いますが、下3分の1を地面が占めると、花火の場合は地面の割合が多すぎる印象があります。
画面を横に5分割にして、下の約5分の1に地面をおさめると、花火とのバランスが良く見えるでしょう。

(2)画面上の花火の位置

花火を写す位置もポイントです。上から2段目を中心に、1〜3段目に花火を広げると、花火が映える画面に。加えて、上の方にスペースが空いていると見栄えが良いですが、あえて画面に入り切らないような構図にして、花火のダイナミックさが伝わる写真にすることも良いでしょう。

(3)比較となる建物を入れる

どれだけ大きな花火なのかは、比較となる建物などが一緒に写っていれば、見る人により伝わりやすくなります。
たとえばこの写真では、花火のそばに東京スカイツリーを写し込むことで、「タワーに匹敵するくらい大きな花火が上がっていたんだ」ということが、ひと目でわかるようになっています。

3.ひと味違う花火写真を撮るには?

花火がきれいに撮れるようになったら、人とは違う花火写真が撮りたいと思えてくるはず。そのとき考えるべきは、自分が花火を撮る理由。

35mm/F1.4/1/125秒/ISO200

105mm/F18/8秒/ISO200

上の写真は花火を写していますが、主役としているのは、花火を見ている人やその場所ならではの景色など、花火の周囲の被写体です。花火がメインの写真に物足りなくなったら、視点を変え、自分が撮りたい花火の写真とそれに合う視点を探してみましょう。

35mm/F1.4/1/80秒/ISO1250

シャッターを切るタイミングは、花火撮影にトライしてからしばらくは、花火が開いたときにシャッターを切りましょう。
慣れてきたら、花火が上がってから開く少し手前で切ること。そうするといちばんカッコ良く花火が写せるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

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