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HOW TO / 作品制作のヒント
スナップ写真-

魅力的なスナップ写真を撮るための6つのコツ+おすすめのレンズ


スナップ写真トップphoto:Yuki Matsumoto

スナップ写真とは、「日常のなかの出来事や風景などを、一瞬のうちに素早く撮影した写真」のことをいいます。特別な機材やセットをせずに、ありのままの日常を切り取る。いちばん撮る機会の多い写真のジャンルかもしれません。

スナップ写真をよく撮るけれど、思った通りに撮れない、何を撮っていいのかわからない…とお悩みの方へ。

スナップ写真を上手く撮るためのコツとテクニックをご紹介します。被写体の見つけ方やおすすめの構図、スナップ撮影に合ったレンズなど。「PHaT PHOTO」写真教室の講師の作例たっぷりでお届けするので、ぜひ撮影の参考にしてみてください。
 

 

1. シャッターチャンスは日常に溢れている

スナップ写真-シャッターチャンスは日常に溢れている01

photo:Yuichi Maruya

シャッターチャンスは、人の集まる観光地や人気スポットだけでなく、ちょっとした移動時間や、ふだん生活するなかにも潜んでいます。

スナップ写真-シャッターチャンスは日常に溢れている02photo:Yuichi Maruya

魅力的なスナップ写真を撮るためには、カメラを持っていないときにも周りを意識して見回すことが大切。
季節の移り変わりを感じるシーンや街並みの変化など。気づく力、発見する目を鍛えるためにひと駅分歩いてみるのも良いでしょう。

スナップ写真-シャッターチャンスは日常に溢れている03photo:Yuki Matsumoto

 

2. 迷った時は「光」を探す

スナップ写真-迷った時は「光」を探す01

photo:Yuichi Maruya

スナップにおいて、何を撮っていいのかわからない、やみくもに撮ってしまっている、といった悩みを持つ方も多いと思います。
そういった場合は、たとえば晴天の日の逆光や半逆光など、光の射し込みや被写体への光の回り込みが美しいシーンに反応して撮影してみましょう。

スナップ写真-迷った時は「光」を探す02

photo:Yuichi Maruya

写真にメリハリが生まれ、動きや奥行きが出せたり、物語性やドラマチックな印象を生むことができます。

スナップ写真-迷った時は「光」を探す02

photo:Yuichi Maruya

意識したいのは光と影のコントラスト。
写真を見るときに、最初に目に留まりやすいのはハイライトの部分。周りとの明暗差が大きいほど、目線を集めやすくなります。光は明るさや希望を感じさせてくれるので、前向きな1枚に仕上がります。
スナップ写真-迷った時は「光」を探す03photo:Yuki Matsumoto

3. 構図はできるだけシンプルに

スナップ写真-構図01photo:Yuki matsumoto

周りを観察する眼とともに必要なのは、瞬発力です。シャッターを切る直前に構図や露出などを考えていると、撮り逃してしまう可能性も。

スナップ写真-構図02

photo:Yuichi Maruya

スナップ撮影に慣れるまでは、今日はこの設定で撮ろう、と決めて臨むのがおすすめ。
たとえば構図なら、日の丸、シンメトリー、三分割などさまざまなセオリーがありますが、シンプルにまとめることで被写体を際立たせることができます。

スナップ写真-構図02

photo:Yuichi Maruya

4. アングルとポジションをひと工夫する

スナップ写真-迷った時は「光」を探す02

photo:Yuichi Maruya

構図だけでなく、カメラのアングルやポジションも大切なポイント。目線の高さを変えることで、写真を見るひとが誰かの目線を想像したり、自分でもまるで同じように見ている感覚になります。
photo:Yuki Matsumoto

見上げて撮影してみたり、低いポジションからカメラを上下させて撮ってみると、いつもと違う視線が楽しめますよ。

5. 余白を意識する

photo:Yuki Matsumoto

人物が写っていて目線を外している場合、目線の先の空間を空けると、人物が何を見つめているのか、どんな想いを馳せているかという印象を強めることができ、想像を膨らませるポイントになります。

photo:Yuki Matsumoto

主題の周りを空けることで、静かで情緒感のある印象を与えます。逆に主題が大きいと活発な印象に。また被写体の背後を広く空けることは、過去の出来事を暗示させる効果があります。
一般的に重心が右にある場合は安定感が、左の場合は不安定感を強めるといわれています。

6. 「愛情」は、良し悪しの基準のひとつ

人が写った写真の発表の判断は、よく耳にする悩みのひとつ。まずは、その写真に楽しさや嬉しさ、愛情は感じられるか?を意識してみましょう。

スナップ写真-愛情01

photo:Yuichi Maruya

写真を見たときに悪意を感じられる可能性があれば、作品として覚悟がない限り発表を避けた方が良いと考えます。撮影時も、目が合って逸らしてしまうのではなく「自分は撮影しています」という堂々とした姿勢で撮影に臨みましょう。

スナップ写真-愛情02

photo:Yuichi Maruya

7. おすすめレンズ

ワンランク上の仕上がりにするためには、求める表現を軸に機材を選んでみてください。カメラだけでなく、レンズも重要です。
おすすめは35mmの単焦点。
被写体に1、2歩前に寄ることで標準50mmの画角で撮ったようにもでき、逆に後ろに下がれば28mmの広い画角で撮ったようにもできる。
瞬時に切りとるスナップにおいて、少しの歩幅で“つぶし”の効きやすい焦点距離です。

▼『レンズが変われば写真が変わる!レンズの特徴とおすすめの使い方』もぜひ参考に!

レンズが変われば写真が変わる!マクロ・単焦点・広角・望遠レンズの特徴とおすすめの使い方

いかがでしたか?
魅力的なスナップ写真を撮るには、季節の移り変わりを感じるシーンや光に気づく力やそれを瞬時に捉える瞬発力が必要。まずは、シャッターチャンスを逃さないことを意識して、構図やアングル、余白などに意識を向けて撮れるように、たくさん撮影をしてみてくださいね。

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