レンズが変われば写真が変わる!マクロ・単焦点・広角・望遠レンズの特徴とおすすめの使い方


一眼レフカメラの魅力のひとつである、“レンズ交換”。
レンズを交換して、シチュエーションや被写体に合わせてレンズを使い分ければ、自分の表現したいことをより実現することができます

一眼レフカメラを買ったばかりで、どの種類のレンズを選べば良いかわからない!そんな人にマクロ、広角、単焦点(明るいレンズ)、望遠レンズをのそれぞれの特徴とおすすめの使い方を、PHaT PHOTO写真教室の松本友希先生の作例とともにご紹介します。

1.世界をまるで虫のような視点で撮れる マクロレンズ

マクロレンズの最大の魅力は、私たちがふだん見ている世界をまるで虫のような視点で撮れること。

このレンズは、標準マクロと中望遠マクロ、望遠マクロに分けられます。標準マクロは被写体にぐっと近づいてマクロ撮影ができるレンズで、撮影距離が近く、自由なアングルからねらえるのが強み。

一方、望遠マクロは少し離れた距離から虫や鳥などの被写体をクローズアップして撮ることができます。近づくと逃げてしまうような投写体がねらえ、ボケ感も標準マクロより大きくなります。

同じ構図で撮った写真でもピントの位置で劇的に印象が変わるレンズなので、いろいろ試せば表現の幅が広がります。

最初の1本を選ぶならば、被写体との距離が近すぎず遠すぎない100mm程度の中望遠マクロレンズがおすすめ。他のレンズでは表現できない世界を見せてくれるレンズです。

 

2.迫力とスケール感のある写真を撮りたいなら 広角レンズ

広角レンズは、広い範囲を写す為のレンズ。でもその本当の魅力は遠近感を操ることができるというところ。「手前のモノが大きく写り、奥のものが小さく写る」という特徴を掴めば、迫力がありスケール感のある写真が撮れます。

たとえばライブ撮影などで人物に迫って場の臨場感を出したければ、広角レンズで被写体に接近して撮るのがポイント。ドキュメンタリーやスナップの撮影でも有効です。

また、旅写真にも使いやすいレンズで、抜けのいい景色に出合ったときの感動も、広角レンズなら奥行きのある仕大な風景へと変えてくれます。“遠近感の強調”という特徴は、広角レンズならではの表現方法。ダイナミックに写したければ広角レンズがおすすめです。

 

3.1本は持っておきたい 単焦点(明るいレンズ)

明るいレンズの特徴は、美しい背景のボケ味に加えて、英語でFast Lensと呼ばれるように速いシャッタースピードで撮影できるということ。

レンズの明るさを表す基準はF値と呼ばれる数値。このF値の数字が小さい程明るいレンズとなり、それに比例してボケ感も増し、シャッタースピードも速くすることができます。

この強みが画質に最大限活かされるのが暗い場所での撮影。通常暗い場所ではISO感度を上げることでブレないようにしますが、 感度を上げるとノイズは増えてしまいます。そんなとき、明るいレンズを使えば、シャッタースピードが速い分、ISO感度をおさえることができます。

FastLensは、暗い場面でもノイズが少なくボケ感の美しい写真を提供してくれる、写真家にとってこれだけは持っておきたいレンズです。最初の1本を買うならば、50mmの単焦点レンズがおすすめ。

 

4.ボケ感と圧縮効果、2つの技を持った望遠レンズ

多くの人は、望遠レンズといえば遠くにいる人やモノを撮るためのものだとイメージするのではないでしょうか。しかし、望遠レンズの魅力は他にもあります。それは、大きなボケ感を得られること。

上の写真のように、望遠レンズの開放F値に近い絞り値(※)を使い、近場の被写体をねらってみると、被写界深度が浅くなり背景がぼけ、主題が際立つのがわかります。(※)レンズは、開放F値より一段絞った位のほうがきれいに写る。

さらに望遠レンズにはもう1つの魅力があります。背景が手前に引きよせられる“圧縮効果”。上の写真のように、F値を絞りこんで遠くの被写体を撮ってみると、画面から遠近感が消えグラフィカルな印象が強まります。 ボケ感と圧縮効果。望遠レンズはこの2つを楽しむことができるレンズです。


特徴の違う、4つのレンズをご紹介しました。撮りたい写真にあわせて、レンズを変えることで、いつもと違う写真を楽しむことができます。ぜひいろいろなレンズを試して、撮影をしてみてくださいね。

作例:松本友希先生(PHaT PHOTO写真教室講師)

旅行会社勤務を経て写真の道へ。2000年に日本写真芸術専門学校報道芸術科を卒業。2007年に写真雑誌「PHaT PHOTO」の契約作家となり、誌面の企画撮影や書籍の装丁写真、広告媒体への作品提供などを行う。2009年からは「PHaT PHOTO」写真教室での講師も務め、ビギナークラスからプレミアムクラスまでの全カリキュラムを担当。他、大手企業の写真教室や、撮影会、ワークショップの講師などでも活動している。自身の作品では、主に街中や日常に潜む小さな世界を撮り続けている。写真学校で学び、仕事で活かされている技術力と、自身の作家活動で培った表現力の両面において信頼できる講師のひとり。

 

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