
フォトまち便り「Hello Local」vol.68 萩・見島~鳥居を巡る旅 宇津編~
地域の魅力を写真で発信する企画「フォトまち便り Hello local」。今回は、萩・見島~鳥居を巡る旅 宇津編です。見島(みしま)は、山口県萩市の沖合に浮かぶ周囲18kmの小さな離島で、独自の文化や自然が色濃く残る場所です。
古来より大陸との交易の中継地として防人が置かれ、独特の伝統文化が残っています。
春や秋になると多数の渡り鳥が訪れることから、バードウォッチングの聖地として知られ、対馬暖流の影響により魚介類が豊富で釣りやダイビングのスポットとしても人気な見島。
そんな見島の風景の中で特に印象的なのが、島々に点在する鳥居の存在です。
海に向かって佇むものや、大草原の中にポツンと佇むもの、切り立った崖の上にそびえたつものもあり、その独特な風景はまさにフォトジェニック!
本記事では、前回の本村地区に続き、見島・宇津地区のおすすめスポットを紹介します。
見島のもうひとつの玄関口、宇津港
高速船「ゆりや」が泊まる見島ふたつめの港、宇津港。
本村地区から宇津地区に向かう途中の高台から、宇津地区を一望することができます。


港の中に作られた生けすに、獲ってきたばかりの生きたお魚を放ちます。
そうすることで、出荷直前まで鮮度を保つことができるのだそう。
透き通るブルーがとっても印象的な港です。
大地のエネルギーを感じる観音崎と宇津観音堂
200 万年前の火山噴火によって誕生した見島ならではの光景が見られる観音崎。
そびえたつ岸壁には荒々しい火山の記憶が刻まれています。

そんな岸壁に佇む赤瓦の神社が宇津観音堂です。

宇津観音堂
全国で3か所といわれる正観音が祀られている宇津観音堂。
御利益が多いといわれ、四国や九州からも参拝があるのだとか。
果てしなく続く青い海と赤瓦のコントラストが、大地のエネルギーを感じさせてくれる場所です。

宇津観音堂周辺でも野鳥が枝にとまる姿を発見!

宇津観音堂参道
なお、宇津観音堂までは写真のような三十基以上の白い木製の鳥居をくぐって行くのですが、どこまでも続くその様子もカメラに収めたくなる光景です。
溶岩台地の草原 観音平に佇む鳥居
宇津観音堂までの参道から一望できる、観音平。
島の北側に向かってどこまでも続く平坦な緑の溶岩台地が広がります。
そんな草原の中にも、ぽつんと一基の鳥居が佇んでいます。

観音平に佇む鳥居
どこまでも続く地平線を背景に佇む姿は、宇津地区随一のフォトジェニックスポットです。
砂見田海水浴場で幻の貝「ゆりや」
高速連絡船名称や見島唯一のダムに命名されるなど、見島にとってなじみの深い「ゆりや」という言葉。
5mmほどの小さな緑色の貝で、生きている状態どころか、貝殻すら見つけることが難しい幻の存在です。
砂見田海水浴場は、そんなユリヤガイが日本で初めて生きている状態で発見された場所。

砂見田海水浴場
貝殻探しにトライしてみて!
旅の最後に
2話にわたって紹介してきた、山口県萩市・見島。
グラデーション豊かな青い海、どこからともなく聞こえてくる鳥のさえずり。
島を歩いていると出会える数々のフォトジェニックスポット…。
訪れた人だけが味わえる“絶景以上の物語”がここにはあります。
見島の空気に触れたくなったら、ぜひ足を運んでみてくださいね。島旅といえば、、、!の別れの瞬間…
萩市観光協会見島支所の方々が、島ならではのおもてなしで最後までお見送りしてくださいました。
ありがとうございました!