ステップアップのヒントに!フォトコンPPC vol.107 「もうちょっとで入選!」審査員の講評
「PHaT PHOTO」の人気コンテストPPC。
デジタル雑誌でも配信しているPPC vol.107の結果と講評を、PHaT PHOTO Webでもご紹介します。
■入選:応募作品の中から一次審査を通過した17点
■もうちょっとで入選:「入選」にわずかに届かなかった20点
■あと一息:「入選」「もうちょっとで入選」には選出されなかったが、編集部が取り上げたい、あと一息で受賞に届きそうな13点
今回は、編集部が選出した「もうちょっとで入選!」の作品を発表。
入選にわずかに届かなかった20点。これから入選を目指すために必要なポイントや、ステップアップのヒントをお伝えします。
「橋の上」オシクボマサト
キラキラと光る水面と光のゴースト。橋の上をカップルが歩いていて、とても幸せな気持ちになる写真です。とても素晴らしい写真なのですが、見せたいカップルにきちんとピントが合っていないのが気になってしまいました。また手前の杭も存在感が強すぎるかもしれません。
「火渡り」かじさわひろこ(北海道)
インターネットで検索すると、火渡りとは「修験道の行者などが祈禱などの際に行う術のひとつ。燃えている火の上を、呪文を唱えながらはだしで渡るもの」とあります。燃え盛る火の上を歩くかなり迫力のある写真です。被写体の顔が見えないことで、余計にこの世のものではないような雰囲気を感じられました。
「憧憬」水池葉子(兵庫県)
海外のまちなかのディスプレイでしょうか。とても素敵なディスプレイを、街の映り込みを生かして撮影されていると思います。うっとりしてしまう画面ですね。ただ、少し意外性がないというか、まとまりすぎている気がして、きれいなショーウィンドーの写真だなというところで、印象が止まってしまいました。
「家族の休日」奥山玲子(神奈川県)
マルチーズを抱えて縄跳びをまわす父親や腰に手を当てているお母さんらしき人物。その縄跳びを見ている手前の2 名のピンクの子どものうしろ姿を見ると、作者は意図していなかったかもしれませんが、みんなやる気がないのに無理やり休日を楽しんでいるような風景にも見えて、面白い写真だと思いました。
「vocalist」小向朋恵(東京都)
とてもナイスな写真です。中央のボーカルの方のみがリアルで、他のメンバーはポスターなのだと思うのですが、画像を拡大して見ても、ポスターとリアルの境目がわからず、わかっていながらも騙されそうでした。ボーカルの方の勢いのある振り切った動作もいいですね。