HOW TO / 作品制作のヒント
ステップアップのヒントに!フォトコンPPC vol.107 「もうちょっとで入選!」審査員の講評
「さっちゃんってば」内山紀子
なぜでしょう。不思議と心が引かれる作品です。盆踊りをしている人の前で、おどけてポーズをとっているのでしょうか。これはとても面白い記念写真で、この構図でいろんなお祭りを周って組み写真にしたら、相当面白い作品になると思います。このユニークな感性を伸ばしていってほしいです。
「shape」星野宏昌
写真を反転させているのでしょうか。なにが写っているのかわかりませんが、ぞわぞわするような、怖さを感じる写真です。1枚では謎が解けないので、ぜひ組写真で見てみたいと思いました。作品にする気概が見える作品でしたので、ぜひ今後を楽しみにしています。
「天然ボーダー」加藤光博(東京都)
とてもさわやかでおしゃれな写真です。明るめに仕上げた色調も、写真の雰囲気にピッタリ合っていて素敵ですね。ひとつだけ気になったのは、写真の左上隅の帽子のようなもの。これは入れない方が、びしっと決まったと思います。写真の4隅を意識して切りとれるようになると、もっと上位にあがるかもしれません。
「廃業」福井悟(奈良県)
昔のタバコ屋さんのディスプレイ。情報量がたくさんあって面白いのですが、色がかなり派手で、「廃業」というタイトルに感じられるような、ノスタルジーは感じられませんでした。いろんなものがごちゃごちゃと混ざり合っているので、モノトーンにするなどしても、味わい深い写真になった気がします。
「私の心をかたどるかたち」マルタテツヤ(神奈川県)
厳しくも多くのことを教えてくださったおばあさまだったとのこと。身なりのきちんとした姿や、しっかりと切りとった構図にその性格が表れているようです。この1年後、おばあさまが亡くなられたとのことですが、「残す」という写真の役割がいい形で現れた写真だと思いました。