作品づくりのワンポイントアドバイス!フォトコンPPC vol.107「あと一息」講評公開!
「PHaT PHOTO」の人気コンテストPPC。
デジタル雑誌でも配信しているPPC vol.107の結果と講評を、PHaT PHOTO Webでもご紹介します。
■入選:応募作品の中から一次審査を通過した17点
■もうちょっとで入選:「入選」にわずかに届かなかった20点
■あと一息:「入選」「もうちょっとで入選」には選出されなかったが、編集部が取り上げたい、あと一息で受賞に届きそうな13点
今回は、編集部が選出した「あと一息」の作品発表です。
応募していただいた写真の応援ひと言コメントをお届けします。
「あー疲れた!」岡本和宏(富山県)
公園で見つけた白鳥の滑り台が疲れた感じに見えたということで、すごくユニークな作品ですね! 少しアンダーな色味も内容に合っています。こうきたか!という、見る人を楽しませてくれる魅力がありました。
「なごり」松本信一
桜の木と散った花びらを多重露光で写すことで、まるで雪のように見える表現をしているところが面白かったです。作者の印象をしっかりと写真に写すことができる感性が素晴らしいと思いました。
「去年の夏」王映儒(大阪府)
美しいと思ったひまわり畑をそのまま撮影せずに、多重露光したことで、印象的な1枚になりました。去年の夏を記録したのではなく、記憶を写した写真ですね。ぜひいろんな手法にチャレンジしてほしいです。
「Gerbera~submarine~」本多貴政(広島県)
ユニークさとファッショナブルさで目を引く1枚でした。工夫はすごく感じられるのですが、「ハッ」とするような驚きがもう少し欲しかったです。花を切って置く意図がもう少し明確になればと思いました。
「黒猫探偵」崎田 憲一(東京都)
右上の人間と同じような格好をしている黒猫を、怪しげな人間の後をつけている設定で撮影したという、その視点がいいです。少し丸みを帯びた猫のフォルムもユニークさを増していました。
「過ぎ去りしとき」浅岡義則
満開の桜に青い空とかすんで見える山。電車をスローシャッターでとらえたことで幻想的な1枚に。ただ、タイトルのような寂しさや過去は感じず、未来と過去を行き来する軌跡のようにも見えました。
「photographer」奥田晃介(京都府)
どこかの外国でしょうか? 場所や時代がわからないような、普遍的な魅力のある写真だと思いました。早朝の空の色やシルエットの人物がとても美しいです。あとひとつ、何かポイントがあればと思いました。