1枚でメッセージを伝える 写真の構想力 2/3


1枚の写真から、メッセージを伝えるにはどうしたらよいのでしょうか?
被写体との距離感や構図の工夫、被写界深度に切り取り方など…少しの工夫で写真は本当に変わってきます。
写真がうまくなるために伸ばすべき能力ってどう身につけるの?ということで、PHaT PHOTO写真教室松本友希先生に学ぶ、1枚でメッセージを伝える「構想力」第2回をお届けします。
< 1枚でメッセージを伝える 写真の構想力 1/3 >では、光と影の使い方やぼかしとフレームの効果で、伝えたいものにどう視線を誘導するかをレクチャー頂きました。

photo:Yuki Matsumoto

自分が何を伝えたいかを明確にしておくことが大切」ということは前回教えて頂きましたが、撮りたい被写体が明確な場合もあれば、「その場の雰囲気を伝えたい場合」もありますよね。

photo:Yuki Matsumoto

松本先生は、撮影したいと思ったら、ぱっと撮るだけでなく、自分がなぜこの場面に反応したのかを頭の奥で考えながら、じっくり撮り方を考えて、アングルや被写界深度、露出、距離感などを細かく調整しながらシャッターを切っているそう。

撮影するときに感じた印象が、写真になったときに違って見えてしまうこともあるため、できるだけ同じ場所で3カット、違う撮り方で撮影するようにしているそうですよ。

「その場の雰囲気を伝えたい」場合に工夫したい3つのポイントを詳しく教えて頂きました。

POINT1 : 目線の高さを調整する

時間の流れやその場の雰囲気といったものをとらえたいときは、カメラの上下のアングルがポイント。目線の高さを変えることで、写真を見るひとが誰かの目線を想像したり、自分でもまるで同じように見ている感覚となるからです。
たとえばこの写真の場合、猫のような低い目線から見ている雰囲気を感じて欲しいため、ローアングルから草越しにねらっています。

photo:Yuki Matsumoto

POINT2 : その場の距離感を保つ

雰囲気を伝えようと大きく切りとった場合、情報が多すぎて視点が定まらなくなりがち。
まずは目で見える視野範囲と同じ画角を意識し、被写体との距離を調整すると、その場の雰囲気を自然に切りとることができます。見る人にも体感できる目線を意識することがポイント。

photo:Yuki Matsumoto

POINT3 : 動きをプラスするラインの傾き

被写体に対して水平にカメラを構えると落ち着いた印象を与えますが、あえて水平線を崩すことで不安定な画面構成となり、雑踏感や臨場感を増すことができます。
また、ポートレイト撮影のシーンでも躍動感のある元気な印象を与えますので、効果的に使ってみましょう。

photo:Yuki Matsumoto

いかがでしたか?
アングルや距離感、あえて水平線を崩すなど、時間の流れやその場の雰囲気をとらえる工夫もいろいろ。1カットで満足せずに、違う撮り方も試してみたいですね。
次回は「写真から物語を想像して欲しい場合」の5つのポイントをご紹介します!お楽しみに。
松本友希先生が担当するビギナークラスが4/25からスタート!
1年間クラスメイトと一緒に、担任講師から写真を学ぶPHaT PHOTO写真教室では講師が生徒の「夢の同伴者」として、ひとりひとりの個性を伸ばすような授業を行っています。クラス展や撮影会、懇親会なども盛んで、教室をきっかけに写真コミュニティでの交流を楽しめるのがPHaT PHOTO写真教室の特徴。松本先生の写真、素敵だなと思ったら、あなたも教室で学んでみませんか?<公式サイトで詳しくみる
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写真がうまくなるために伸ばすべき能力をもっと知りたい方へ

今回の記事は「PHaT PHOTO 72号」の特集「大人のための写真力養成講座」の一部をご紹介したものです。
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