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課外講座 荒川線で巡る、東京下町の旅レポート

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毎回大好評の「PHaT PHOTO」写真教室課外講座。
第四回目は写真教室講師の松本友希先生による、都電荒川線撮影会!
台風の接近が心配されましたが、見事な秋晴れの下ゆったり走る荒川線に乗って
撮影会を開催しました!


まずは写真教室で座学。
先生が撮影した作品をもとに、鉄道を撮影する際のポイントをレクチャーして頂きました。
鉄道を主観的に撮るのか?それとも客観的に撮るのか?
「写真にメッセージ性を持たせるために周囲の街並みや人を写真に取り入れてみる」など、
非常に興味深いレクチャーを皆さん真剣に聞いていました!

レクチャー後は荒川線の駅へ移動し、いよいよ撮影!
実際の駅や鉄道を確認しながら、鉄道撮影のマナーについて再度レクチャー。
シャッタースピードや絞りを気にする前に、まずは安全にマナーを守った撮影を!

今回の撮影会では先日発売されたばかりの最新機種「Nikon D750」を限定でお貸し出ししました!
チルト機構採用の可動式液晶モニターのおかげで、こんなローアングルの撮影も楽々こなせます。


同じ鉄道を撮影するにしても、皆さん思い思いのアングルで撮影していますね。
鉄道撮影はこの日が初めてという方もいましたが、すぐに「自分らしい鉄道写真」の撮り方を
見つけたようです!


撮影後は荒川線に乗って、次の撮影ポイントへ!
小さい電車ながら、下町にお住まいの方々の生活に密着した大切な電車なんですね。

次の撮影ポイントに着く頃には日も傾き始め、綺麗な光のなかで撮影が出来ました。
「秋を感じさせる写真を撮るためには?」などなど、先生のアドバイスをもとに実践!


今回撮影した梶原駅そばの和菓子屋さんでは「都電もなか」「都電まんじゅう」が売っていました。
撮影の合間の休憩、そしてお土産にどうぞ!


荒川車庫では、運が良ければ車庫から出てくる鉄道が目の前を通過することも。
こんな間近で鉄道を見られる場所、なかなか無いですよね。

気付いてみれば撮影会も最後の撮影場所へ。
夕方の町屋駅周辺はお買い物や家路を急ぐ方で賑わっていました。
この下町を舞台に、人々や街並みを取り入れた撮影方法を試してみます。

荒川線、車、人々の往来が多いなか、どんな作品が撮れたのでしょうか?

ここで今回の講師、松本先生が最新かめらNikon D750で撮影した作品をご紹介!

「荒川線と人の風景」をキーワードに、人や人の気配が入ること、
そして風景を多めに入れることを意識してシーンを探しました。

▼松本先生の作品▼

「風景がたくさん入る広角側24mm(上2枚)と、
街のたたずまいを見せられる標準50mm(上2枚)を主に固定の焦点距離として決めて、
自分の足で動いてズームは微調整程度にしています。
またシャッタースピードは人とのストーリー感が出るように電車をブラさないスピードを選びました。
また、jpgでも諧調が残りやすいD750の新ピクチャーコントロール「FL(フラット)」で
撮影し、後でモノクロに変換しました。」

▼参加者の方の作品▼

秋元宏友さん
「かつては都内の各所で走っていた都電。いつの間にか都電荒川線だけになってしまった。
今も地域住民の足として、その役目をしっかりと担っている。
そんな沿線地域の営みも含めて感じとれるシーンを切り取れたらと、、、、
この思いにピッタリだったのが梶原停留場の光景でした。」
星野美和子さん
「コトコトとゆっくり走って来る都電荒川線。
シャッターチャンスに焦る私。
50の手習いで始めたカメラに悪戦苦闘中です。
当日お借りしたニコンD610で撮影。
初心者の私はカメラの設定から連写の仕方まで手取り足取り教えて頂き、やっと撮れた「感謝の1枚」です。」

名取崇さん
「松本先生の撮影前のレクチャーに基づいて、主観的な鉄道撮影になる様に心がけました。
テーマを決めて、動く鉄道をバランス良く沿線の情景と組み合わせて撮影する事が難しかったです。」
横手寿成さん
「撮影会前の講義で「テーマ」をもって撮ることと、松本先生から言われましたが、
中々テーマが見つからない中で、ふと感じたのは荒川線沿線の穏やかでやわらかな雰囲気でした。
そこで、やわらかさをテーマに撮ることにしました。
日が傾き始めた14時過ぎでしょうか、通りすぎる電車の頭上から陽の光がもれ、
草木が照らされた姿と光の軌跡がやわらかだったので、シャッターを切りました。」

稲橋公平さん

先月開催した秩父鉄道SL撮影会に引き続き、今回の撮影会も各ポイントを歩いて巡りました。
更に今回は下町を撮影するということもあって、周囲にお住まいの方々への配慮も徹底したいところ。
今回の講座ではD610とD750を使用しましたが、どちらの機種もフルサイズながら軽量・コンパクトなカメラのため電車を利用される一般の方にぶつかってしまう心配も少ないですね。

 

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秋の鉄道撮影へ出掛ける前に要チェック!

今回の講座で使用したNikon D610はFXフォーマット(フルサイズ)機でありながら、女性の手にもフィットするコンパクト設計のカメラ。
滑って転倒し、大切な機材を痛めてしまった…なんてことがないよう、TPOに応じて機材選びにも一工夫をしてみましょう。
そして足元が不安定な自然の中での撮影では、ほんの少しの移動であってもカメラはケースに収めてから移動するといいですよ!
www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d750

次回の「PHaT PHOTO」写真教室課外講座は、
晴海ふ頭を舞台にした夜景撮影!

【課外講座☆夜景編】
「夜景撮影の王道を学ぶ」
■日時:11月15日(土)15:30~18:00
■講師:藤村大介先生
■定員:15名 ■参加費:3,000円(税込)
■撮影場所:晴海ふ頭
■持ち物:SDカード、三脚
参加者全員に新製品D750をお貸し出し!

→お申込はコチラから←

 

松本友希/まつもとゆき
旅行会社在職中に、様々な旅を通じて写真に興味を持つ。00年に日本写真芸術専門学校報道芸術科卒業。07年に「PHaT PHOTO」の契約作家である「PHaT PHOTO’s」に選ばれ、ストックフォトへの作品発表を中心に企画やイベントでも活動。09年、写真の魅力を伝えるため、講師養成講座を経てビギナークラス講師に。レギュラークラス以外にワークショップや撮影会の講師も務める。

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