ZOOMS JAPAN 2017 受賞者と行く パリ写真旅レポート!
3.写真イベントで盛り上がる11月のパリ、イベント&写真展を巡る
さてZOOMS JAPANの受賞特典ツアーでは、今後の作品制作の勉強もかねて、さまざまな写真イベントや写真展を視察できるのも、魅力のひとつ。今回訪れた場所をご紹介します。
パリ・フォト(Paris Photo)
コンコルド広場とシャンゼリゼ通りの中間にある巨大なグラン・パレ国立ギャラリーで開催されるパリ・フォト。
毎年、入場には長蛇の列ができて、その人気の高さがうかがえます。
広大な敷地の会場に、歴史的名作から新進気鋭の作家、あまり知られていない伝説の作家まで幅広く展示されているため、1日かけても見飽きません。
写真集でしか見たことのないような著名写真家の作品や、いままで知らなかったお気に入りの写真家に出会える贅沢な空間です。
さて、会場で偶然会った知り合いの写真関係者2人が同時に「気になる」と教えてくれた写真家の作品がこちら。
M97 Shanghaiのブースに展示されていた、1985年生まれの写真家、HUANG XIAOLIANGの「UNTITLED 150823」。奥の青い作品です。時代も場所もわからない幻想的な雰囲気が魅力的で、確かに気になるオーラが放たれていました。
森山大道さんの作品も発見(写真上)
SUPER LABOやBOOKSHOP M、便利堂、小宮山書店など、日本のブックレーベルや出版社も多数参加していました。
アレック・ソスのブック・サイニングには長蛇の列が! 会場を歩いていると、海外の人気写真家にふらりと出会えるのもパリ・フォトの楽しみのひとつです。
フォト・フィーバー(fotofever)
ルーブル美術館の地下にある、カルーゼル・デュ・ルーヴルで開催されているフォト・フィーバーは、パリ・フォトよりもカジュアルな値段で買えるフォトフェア。新進気鋭の若手作家が中心です。
関西御苗場でレビュアー賞を受賞したことがきっかけで、TEZUKAYAMA GALLERYに所属することになった高倉大輔さんに遭遇! TEZUKAYAMA GALLERYから、個展で参加されていました。2年前はフォト・フィーバーのメインビジュアルにも起用されていました。
そして、次回、御苗場2018でレビュアーを務める出版社リブロアルテのブースもありました! リブロアルテから写真集を出版されている、左から、木村高一郎さん、奥出和典さん、菊地和歌子さん。
写真集も作品も、とてもよく売れて盛況だったようです。
ポリコピーズ(Polycopies)
セーヌ川船上で開催されるブックフェア。日本の出版レーベルも多数参加しています。
ZOOMS JAPAN受賞者山本さんの写真集も発見!
グラン・パレ IRVING PENN展
アーヴィング・ペンの生誕100周年を記念した展覧会が、パリ・フォトと同じグラン・パレ内の会場で開催されていました。
代表作が一堂に会す展覧会には、写真集で見たことのある作品のオンパレード。下の作品は『After-Dinner Games New York, 1947』。
アーヴィング・ペンの撮影風景が大きく引き伸ばされていました。これはタバコの吸い殻を撮影しているところ?
またグランパレの大階段の踊り場でも、ペンの撮影風景が投影されていました。画面の隅々まで緊張感の漂う、ペンの作品はこう生まれたんだと感慨深く見入ってしまった。
アーヴィング・ペン展は2018年1月29日(月)までパリのグラン・パレで開催中。
オフ・プリント(OFF PRINT PARIS)
サンジェルマン・デ・プレの中心部にある国立高等美術学校で開かれているブックフェア。17世紀初頭にできた建物の中で、なかなか手に入らないインディペンデントな写真集やZINEを見つけるのが喜びです。
他にも、
狩猟自然博物館で開催されていたソフィ・カルとセレナ・カロンヌの企画展など、さまざまな話題の展覧会に足を運んだり、写真家のアトリエを訪問したり、パリを駆け巡った写真旅。
雨も多かったパリの町を歩き回りました。
また、マルシェで古写真やネガフィルムもゲット。
緊張と不安と発見と…さまざまな体験を終始笑顔で楽しんだふたりにとって、今回のパリ写真ツアーが、どのような糧になるのでしょうか?
今後の作品にも期待です!
2018年3月1日(木)~3月4日(日)
パシフィコ横浜/大さん橋ホール
入場料:1,500円(税込)がウェブ事前登録で無料に!
www.cpplus.jp
次回「ZOOMS JAPAN」の募集は、2018年4月予定! 募集告知はWebサイトにて。ぜひお見逃しなく。