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HOW TO / 作品制作のヒント

フォトコンテストで役立つ!テーマ写真の撮り方・選び方


いざフォトコンテストに応募しようと思っても、何を撮ればいいかわからない…という方もいるのではないでしょうか?
そんな方には、ぜひテーマ部門への応募をおすすめします。
テーマを持って撮影することは、自分らしい視点を鍛えるための第一歩。

本記事では、いま募集中のPPC(ファットフォトコンテスト)の応募テーマをもとに、コンテストで役立つ作品撮影のヒントをテラウチマサトが伝授します!

今回のテーマは 「私らしさ」

屋久島や富士山を撮るようになってから、登山の機会も増え、山の写真を撮ることも多くなってきたが、写真家になり始めた頃はもっぱら海ばかり撮っていた。

はじめての写真集も海がメインの写真集。文章を経営コンサルタントで船井総合研究所の創業者である船井幸雄さんに書いてもらった『癒しの島々』(PHP研究所、1995年)という写真集は思いのほか売れ、増刷もされたために、翌年には「癒しの島シリーズ」と呼ばれた写真集を5冊出すことにもなった。

『癒しの島々』の舞台がカウアイ島、宮古島、石垣島だったから、いきおい海の写真を撮ることが多くなっていった。海にも潜ったし、沖に出て撮影することもあった。

大きな波、小さな波、寄せては引いていく波は何時間見ていても飽きることはなかったし、撮影した1枚1枚が全て違うものになることが面白かった。
そうしていろいろな波を撮っている中で、水面ギリギリで撮る1つのスタイルが生まれた。「私らしさ」の波である。

ここで紹介している写真は、2018年5月に出版する、写真集『タヒチ 昼と夜の間』の中からセレクトしたものだ。8年間、タヒチに毎年赴き撮影した。

これらの写真は、フルサイズの一眼レフカメラを持って船で沖に出て、ここという場所を見つけたら海に入り立ち泳ぎをしながらファインダーを覗いて撮影している。凪に近い海ならばまだ良いのだが、外海の流れの速い海には相当苦労する。波をかぶり、カメラを塩漬けにしたこともあった。
遠くに島影が見えるこの写真は、そんな中で撮れた奇跡のような1枚。

波が盛り上がってくるタイミングで、島影が半分隠れて見えるその瞬間をねらって撮っている。いざというときのために、カメラのストラップを船長さんに掴んでもらい、波をかぶりそうになったらカメラを瞬時に引き上げてもらうという約束をした。
優美に見える写真も、実は撮影現場はてんやわんや!

水面ギリギリ、挑戦心のある波の写真が「私らしさ」の1枚だ。

(写真・文:テラウチマサト)

テラウチマサト写真集『タヒチ 昼と夜の間』

今回ご紹介した写真は、2018年5月16日(水)に刊行する写真集『タヒチ 昼と夜の間』の収録作品です。
まるで天国のような白い砂と青い海の昼の姿と、太古の昔から流れる、怪しく、不思議な闇夜の時間。8年間、タヒチを撮影し、過ごす中で気づいた人生で大切なことを、フォトエッセイで綴ります。

著者:テラウチマサト
タイトル:『タヒチ 昼と夜の間』
価格:4,000円(税込)
仕様:上製本/W148mm×H195mm/176ページ/特製ケース付き
発売日:2018年5月16日(水)予定
URL:http://cmsinc.shop-pro.jp/?pid=130161582

 

 

 

5月10日(木)までにご注文いただいた方には、先行特典も!
1.写真展・出版記念パーティに無料ご招待!
出版記念パーティ(5月16日(水)18時~21時/東京・京橋72ギャラリー)に無料でご招待します。
2.『タヒチ 昼と夜の間』スライドショー 無料上映会権利
上映会を開催頂ける、スライドショーをお貸出しします。
※本特典は30冊以上ご購入いただいた方に限ります。

さらに、写真集刊行記念全国トークショーツアーを開催!
詳細は、こちらの記事をチェック!
【募集】全国どこでもテラウチマサトが無料でトークショーをやります!

 


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