写真展をするならこれだけは知っておきたい! <写真を魅せる>10のポイント


4.「紙選び」でイメージに近づけよう

モニターで見るのとは違って、
展示では「紙」そのものが写真として鑑賞されることになります。
特にインクジェットプリントの場合はいろいろな種類が選べるので、
自分の写真に一番しっくりくる用紙を選んで表現の強みにしたいものです。

これから用紙を探すなら、
やみくもに手を出す前にまずは「自分の基準」を持っておきましょう。
エプソン純正の「写真用紙<光沢>」「写真用紙<絹目調>」など
ベーシックな用紙の素直な発色傾向を知っておけば、
違う質感・特徴の紙を使ったときに、写真に合っているかどうかの判断がしやすくなります。

それから、実際の写真展では
「照明の光」や「人影」が写真に映り込むことを防ぐために、
光沢感の強い用紙はあえて避けることもあります。

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■「光沢紙」「半光沢紙」「マット紙」など用紙の種類や特徴、選び方
「用紙選びのあれこれ」

 

5.「プリントワーク」で撮影意図を明確に

プリントワーク=レタッチ(補正)の目的は、大きく2つあります。
・撮影時の不具合を整える「クオリティを上げる」レタッチ
・自分の意図(写真で伝えたいこと)を反映させる「表現」のためのレタッチ

「クオリティを上げる」レタッチは、ハイライトとシャドーの調整を中心に。
黒の締りやつぶれのコントロール、白トビや抜けの悪さを補正するほか、
必要ならばセンサーのゴミや、必要以上にカラーノイズが目立つ場合などに補正を行います。

これらの作業を行った後に、明るさ・コントラスト・色合いなど、
自分の意図を反映させるためのレタッチを行いましょう。
写真展などまとまった数で見せる場合は、1点1点最適な表現を目指すよりも
作品全体のトーンを揃えることを重視しましょう。

レタッチは必ずやらなければならない作業ではありません。
必要かどうかは写真の状態や好みに応じて判断しましょう。

また、プリントとレタッチ作業を繰り返しながら仕上げる場合は、
プリントしてからすぐに色の確認ができる顔料インク搭載のプリンターがおすすめです。
染料インク搭載プリンターの場合は、色が落ち着くまでに少し時間がかかりますので、
よく乾燥させてから明るさや色の確認をします。

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「今さら聞けない 染料インク顔料インクの違い」

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「デジタルプリントの流れを知る」

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「モニターとプリントの色合わせ」

【おすすめプリンター】
エプソンプロセレクション SC-PX5VⅡ

豊かな階調、安定した色再現を追求するため、濃度の異なる3種類のブラックインク(Epson UltraChrome K3インク)を搭載したA3ノビフラッグシップ機。深く美しい黒で、一段と精緻で立体感ある表現を実現。

6.「自宅シミュレーション」で事前確認

いざ設営になって「イメージと違う!」とがっかりすることのないよう、
プリント制作中に展示の「シミュレーション」をしておきます。
平置きにした場合と、立てかけた時でも印象は違いますので、
プリントを自宅の壁に飾って確認するとよいでしょう。

<シミュレーションするときのチェックポイント>
・壁に飾ったときの写真のサイズ感と印象
・写真同士の間隔はちょうどよいか
・鑑賞者が見るときの距離

鑑賞距離は、一般的に作品の対角線の距離、または長辺の二倍の距離といわれています。


そして、「展示会場は思ったより広かった」ということも経験者からよく聞く話。
頭に入れておきましょう。

 

7.「プリントのダメ要素」を排除

「『写真はいいのに、プリントがね…』と言われました」
という話もよく聞きます。
せっかくいい写真なのに、プリントにダメ出しをされて
作品自体をちゃんと見てもらえないというのは非常にもったいないですよね。

「良いプリント」を作るためには、
「ダメな要素を減らす」ことが、一番の近道です。

<プリントのよくある失敗例>
・彩度が高すぎる
・露出が適切でない
・シャープネスをかけすぎている
・プリントが折れている、キズがついている
・プリントにスジが入っている(プリンターのメンテナンスができていない)

これって、気を使うか使わないかだけの話なんです。
作品出展の最低限のエチケットとして、
ぜひチェックをしてみてくださいね。

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■搬入の前に最終チェックしておこう
「今さら聞けないプリントのチェックポイント」

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